ゴミの分別は13分別。
可燃、古紙5分別(新聞、雑誌、段ボール、紙パック、ミックスペーパー)
白色トレー、ガラス瓶、乾電池、燃やせないごみ(缶類、金属類を含む)
容器包装プラスチック、ペットボトル、粗大ゴミ
しかも、古紙は週2回も。「何でも燃やす方針の××市」とはすごい落差!
平成19年度の可燃ごみ量
収集可燃ごみ量 6,990t 576g/日・人
全可燃ごみ量 9,547t 787g/日・人
※収集=ごみステーションに置かれるごみ、通常、家庭系のごみと推定している
もちろん、静岡市などよりは少ないが、
東京都三多摩地区 436g/日・人、東京都23区523g/日・人などと比べるとまだ多い。
担当の方も、
「最近事業系のごみの扱いを徹底し始めたばかりだったりで、改良の余地が相当あります」
と言っていた。
又、別のところで聞いたのは、登録住民以外の住民も多いとか、
夏の観光客など計算外の部分は多いのかもしれない。
●ごみ処理広域計画からの離脱
ゼロ・ウェイスト宣言の準備に先立ち、葉山町は
2市1町(43万人横須賀市・5.3万人三浦市・3.1万人葉山町)の
「ごみ処理広域計画」から離脱した。
その離脱に伴い、横須賀市、三浦市から損害賠償を求められている。
横須賀市、三浦市の言い分を聞いてみる必要はあるが
一部事務組合を既に運営していたわけでもないのだから、
「その協議の段階での損害賠償請求」とは、理解するのが難しい話ではある。
※広域準備会の運営分担金をそっくり請求!
今のところ、葉山町も含め、4市1町は、独自にごみ処理を行っている。
ところが、国のごみ処理広域化計画に伴い、平成10年(1998年)より、
4市1町(横須賀市・鎌倉市・逗子市・三浦市・葉山町)での広域化計画を進めていた。
●広域化の意味と限界
よくある話しだが、それぞれ老朽化した焼却施設。その建て替えたいが
大型施設でないと、補助金などが国からおりない。
だから、「広域での処理の協議を始めざるを得ない」仕組みになっている。
そんな事情だろう。4市1町での広域化計画が進んでいた。
しかし、大型であれば、相当量のごみ発生が前提。
もちろん、補助金を含め何百億円もの税金が投入される仕組みだ。
葉山町は、その大きな誘惑を絶って、ゼロ・ウェイストの道を選ぼうとしている。
4市1町の広域化計画は
平成18年(06年)に鎌倉市・逗子市とまず分離・離脱することが決定。
その鎌倉市と逗子市も、生ごみバイオマス施設に限っては、分離することも決定。
結果的には、当初の4市1町の広域化計画は文字通りの四分五裂状態と言える。
各自治体は一生懸命、ごみ行政について担当者を含め、真面目に考えているわけだが、
真剣に取組めば取組むほど、いっしょに行動することの困難性があるようだ。
一部事務組合=広域連合をめぐる話しでは、
同じくゼロ・ウェイスト宣言を目指している町田市の石阪市長の言葉を思い出す。
「いくつかの自治体の連合・首長の集まりだが、広域は責任の所在がはっきりしない」
そして、今回も逗子市、鎌倉市とついでに寄って、広域を巡る話しを聞くことができたが
それぞれ言い分がありながらも、いっしょにやっていくことは相当無理がある印象を持った。
葉山町でも、議会は広域から抜けることに未だに反対が根強いようであるし、
多分、古くからごみ行政に携わってきた方には戸惑いもあるだろう。
その困難性から、広域からの独立・離脱はやはり「首長の決断」抜きには
易々とはできないことがよくわかった。
ごみ行政は、「地域の独自の住民を含めた強い意志」である。
「焼却・埋立をゼロを目指す」ことの困難さへの住民の挑戦である。
強く、そう感じることができた。
●現在の葉山町のクリーンセンター
役場に寄ってから、近くだというのでつい引き寄せられるように
クリーンセンター(ごみ焼却施設)に立ち寄った。
いきなりの訪問でも、施設内を丁寧に案内していただいた。
ここの施設は。平成51年(76年竣工)以来、30年以上稼動している。
10t×4基、8H運転(機械バッジ式)
つまり、毎日重油で、着火して、又消している。24時間運転ではない。
この施設は9千~1万t/年、35t/日を処理。
バグフィルターの工事に6億円、毎年改修費1億円を費やす(クリーンセンターでの立ち話)
最終処分場(焼却灰の埋立地)は葉山町にはなく、 群馬県草津にトンあたり 3万円~6万円支払って
民間業者に委託しているようだ。
その他、ビン・缶・金属類・プラスチック類・粗大ごみなどの集積分別場にもなっていた。
●ゼロ・ウェイスト宣言に向けて
話しの最後に、担当者が自慢げに語ってくれた。
「ゴミの分別のあり方、収集の方法、ごみの有料化の検討など
通常の課題も山積みである。しかし
葉山町1万3千世帯中、コンポストは約3千基使っていただいており、
100名アンケートで6割回収率ながら、9割使用中という回答をもらっている。
改良の余地はありながらも、個別の生ごみ対策は進んでいるだ!」
と自信を持って語っていたのは印象的だった。
8月23日には第一回目の「ゼロ・ウェイストを考える会」を開催する。
「どのくらい来てくれるかわからないが…」とは言いながら、
広報や、各所にある町の広報掲示板には、必ず貼ってある。
踏み出したばかりの、葉山町である。
●葉山町(はやままち)を歩いてみると
逗子駅を降りてバスに乗る際、「はやまちょう役場行きですか?」と
運転手さんに尋ねると「“はやままち”です」
と答えたのは印象的