★★西荻北郵便局★★
絵描きは絵を描かなければならないし、
物書きは文章を書かなければならない。
警察官は犯罪者を捕まえなければならないし、
郵便局員は切手を売らなければならない。
物書きは文章を書かなければならない。
警察官は犯罪者を捕まえなければならないし、
郵便局員は切手を売らなければならない。
そういう意味において、
今回の西荻48景、
公開日に文章が間に合わなかったことで
文章担当の私が、職務をまっとうできなかったと言えなくもない。
今回の西荻48景、
公開日に文章が間に合わなかったことで
文章担当の私が、職務をまっとうできなかったと言えなくもない。
質を下げずに、締め切りを守る。
これは絵描きでも物書きでも当たり前のこととされている。
それができてこそ、プロ。
そういう考え方が一般的だろう。
単に絵がかければ、絵描き、
文章が書ければ物書き、
ではないということである。
単に絵がかければ、絵描き、
文章が書ければ物書き、
ではないということである。
警察官も犯人を捕まえること以外に仕事は多い。
郵便局員も、切手を売る以外にたくさんの仕事がある。
例えば郵便局に置いてある蛍光カラーボール。
例えば郵便局に置いてある蛍光カラーボール。
郵便局に強盗が入ったとき、
郵便局員はあれを犯人に投げつけなくてはならない。
犯人に暴力を振るわれるかもしれないという
リスクがあるにもかかわらず、だ。
犯人の衣服に蛍光塗料を付着させ、
犯人逮捕に貢献するのである。
郵便局員はあれを犯人に投げつけなくてはならない。
犯人に暴力を振るわれるかもしれないという
リスクがあるにもかかわらず、だ。
犯人の衣服に蛍光塗料を付着させ、
犯人逮捕に貢献するのである。
数年前、西荻北郵便局に強盗が入ったことがある。
私は犯人が逃げて、パトカーが現場に集まっているときに、
その近くを通りかかった。
私は犯人が逃げて、パトカーが現場に集まっているときに、
その近くを通りかかった。
現場の近くに自転車をとめていたのである。
現場を検証するお巡りさんを横目に、
現場を検証するお巡りさんを横目に、
「おお、こわい、こわい」
などと思いながら自分がとめていた自転車まで辿り着いた。
そうして、しばし唖然とした。
自分の自転車が自分のものに見えなかった。
郵便局員が、投げたのである。
例のあの、蛍光ボールを、局を出た強盗に向かって、
力一杯、投げつけたのである。
例のあの、蛍光ボールを、局を出た強盗に向かって、
力一杯、投げつけたのである。
そうして外れたのである。
現場検証中の警察官は
「早く帰って乾かないうちに洗った方が良いですよ」
と、言った。
急いで家へ帰る途中、私は3度職務質問を受けた。
急いで家へ帰る途中、私は3度職務質問を受けた。
「それ、あなたの自転車?」
「さっき強盗があったんだけど、ちょっとお話聞かせて貰えますか?」
郵便局員は自分の仕事をした。
しかし、強盗には当たらなかった。
警察官も、自分の仕事をした。
しかし、私は無罪だった。
私は私の自転車を洗った。
しかし、強盗には当たらなかった。
警察官も、自分の仕事をした。
しかし、私は無罪だった。
私は私の自転車を洗った。
そうして今、私は、そのことをここに記載している。
しかし、締め切りはとっくに過ぎ去っている。
文 本田まさゆき
絵 目黒雅也
のデザインコンビによる西荻窪エッセイ
「西荻四十八景」
★制作室デザインコンビホームページはこちらから
http://design-combi.com/
★制作室デザインコンビのイラストレーター目黒雅也のブログ
デザインコンビ目黒雅也の作品保管庫
http://ameblo.jp/yobodaba/










