世の中には、理不尽なこともあります。
理屈で割り切れない、かといって、
情に流されてばかりでもうまくいかない。
先だってからのシリアでの人質事件や
その対応方法をめぐっての賛否など、
人生では
難しい局面を迎えることも少なくありません。
私なりに理と情のバランスをとる
方法を考え出すことはありますが、
それも人それぞれ。
その人のこれまで
培ってきた価値観によることも
大でしょう。
それはそれとして、不条理で
いたたまれない時はどうすると
心が落ち着くのか?
それは、感情を吐き出すことだと
感じます。怒りはほどほど。
哀しみを吐き出すといいのでは?
涙を出して思いっきり泣くのも
いいと思います。
そうやって感情のごみを出せば、
すっきりすることもあると思います。
そんな時、ヘンデル作曲の
歌劇「リナルド」から”私に
泣かせてください”がおすすめ。
笑う効用と同じくらい、感情的に
なって泣くのもたまには
効果があると思います。
人間だから。
最近、涙活という言葉も
静かなブームのようです。
このヘンデルの曲、まるで
大海原で包容力たっぷりの
マリア様のような方が、
泣いて涙を流す私たちを
やさしく見守り
「大丈夫よ」と傍で
ささやいてくれているように
感じられる心温まるアリアです。