『50億ドルの遺産』 山田正紀 徳間文庫
ベトナムから消えたアメリカ軍の50億ドル相当の兵器を探せ!
となるのが普通の冒険小説だが、
天才正紀なので捻りが凄いです。
全7章だが、6章で任務は終了し、
ラストの7章はどんでん返しの嵐!
あのエピソードもこのエピソードも伏線だったのか!
という超絶の巧さに戦慄します。
冒険小説と言うと人間の敵以外に自然の猛威と闘うのもお約束だが、
対火山だがそれの捻りも凄いです。
五人乗りのロボットまで出てくるが、
SFではなくて見事な冒険小説です。