『化石の城』 山田正紀 二見書房サラブックス
山田正紀 本人は現代史SFだと主張しているが、謀略小説だよな?
フレデリック・フォーサイスの「ジャッカルの日」があまりにもお粗末なので、
手本を見せてやる!とフランスを舞台に(もちろんド・ゴール出るよ)
諜報戦書いたはいいが、
捻り過ぎてキャラの行動がとてつもなく不自然になった失敗作。
『崑崙遊撃隊』と同じミスもやってます。
ラストの感動名セリフが予測出来てしまい、
それは作者の意図とは違ってギャグとしか思えない大笑いのシーンとなるw
フランツ・カフカの『城』が実在していて、
それに対する攻防戦というアイデアは面白いのだが、
それのみを素直に書いた方が良かったよな。
怪作として記憶には残るが、
総合評価は普通のレベルの「ジャッカルの日」以下。
山田正紀 ファンは、これは無かったことにしましょうw