『イノセンス』 山田正紀 徳間デュアル文庫
- イノセンス After The Long Goodbye (デュアル文庫)/山田 正紀
- ¥700
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アニオタに媚びたライノベ文体ではなくて、
普通のハードボイルド文体で、
アニメ映画「イノセンス」の前日譚を自由にでっち上げた佳作。
犬好きには評価が高くなるかもしれない。
犬SFとして高評価するべきかもしれない。
ただ、意識や魂の問題を考察しているんだから仕方ないが、
主人公が悩む環境が不自然に感じた。
公安9課のサイボーグエージェントなのに、
主人公に自由がありすぎに思う。
脳も電脳に置換されているので、
普通なら任務以外の事は考えないように
政府はプログラム組むよなw
任務より失踪した自分の愛犬探しに奔走する主人公w
公務員は仕事せずに好きな事する時間があると、
現実を揶揄しているのか?
私用でドッグフード買いに行く時に、
テロリストに電脳乗っ取られ、
暴走して民間車両20台ぐらい破壊してしまうが、
主人公になんのお咎めも無いのは何故?
賠償金で公安9課の予算が吹っ飛ぶな。
と主人公は他人事のように考えるのは何故?
組織や経済にリアリティがなくて、
のめりこめませんでした。