『林達夫セレクション(3)精神史』 鶴見俊輔監修 平凡社ライブラリー | 表層人間の半可通読書とゲームリプレイブログ(略称半読書リプレイw)

『林達夫セレクション(3)精神史』 鶴見俊輔監修 平凡社ライブラリー

林 達夫, 鶴見 俊輔
林達夫セレクション〈3〉精神史

本書のベストセリフ


「国家は支配階級が被抑圧階級に及ぼす支配と抑圧とを維持する機関である」



歴史の暮方


精神史


社会史的思想史中世


古代思想史の課題


唯物論の歴史


宗教について


邪教問答


思想の文学的形態


主知主義概論


ベルグソン的苦行


ベルグソン以後


上品な笑い健康な笑い


ヴォルテール『哲学書簡』あとがき


自己を語らなかった鴎外


島崎藤村


『ベルツの日記』


三木清の魅力


三木清の思い出


解説四方田犬彦



他の名セリフも行くぜ!


「西田哲学はその発想形態においては決して完結した思想体系を示しているものではなく、むしろエッセイである」


「読者の生理と心理とには、恋愛や友情に似たものがある。


大作家だからといって、ひとは必ずしもその作家を親愛し歎賞するとは限らない。


藤村を『虫が好かぬ』とする読者がいたからとて、


それは作家の罪でもまた読者の罪でもない」



自分の好きな作家は全人類が好きになるべきだというポンポコピーは糞だよなw


林達夫セレクション(2)はほとんど読む価値のない文が多かったが、


(1)には劣るが(3)もなかなかいい。


歴史学者、思想家としての文が多いが、


レオナルド・ダ=ヴィンチネタの美術評論もあるが、それは若桑みどりともネタ被りで、


それは読まなくていい。


やっとゴヤネタも出て来てホッとした。


文化芸術の評論系の本で、


世界一の天才画家のゴヤに触れないのは三流ケテーイであるww