日曜日に広島県吹奏楽コンクール、一般の部が開催されました。
この部門には実に15年以上(!)出演しましたけど、今回「一般の部」を最初から最後まで全部聴くことができました。
広島県の市民バンドは、今全体のレベルが上がっていて、各団体非常に個性的で実に飽きない、それぞれの団体が素晴らしい活動をされています。私の主宰しているグループも同じ連盟に加入していますので、知り合いがたくさん出ていてそれもまた楽しい音楽の時間でした。ぼくの団体はこのコンクールの規定に定められている編成が組めないから残念ながらこの吹奏楽コンクールには参加させてもらえないので、客席で楽しませていただいています。コンクールですので、審査員がいて、それぞれの演奏に点数がつきます。「音楽に点数なんて!」というのが一般的見解ですが、今回はコンクールですので、それに挑戦するためにエントリーされた団体の演奏ですからそれは愚問というものでしょう。この気合120%の真剣勝負、決して野球やサッカーやゴルフにも負けない面白さで、食事をするのも忘れて10団体一気に聴いてしまいました。
曲の冒頭は、バンドの第一印象を決定づけるところです。どうしてもコンクールの規定で課題曲から演奏しなければならない性質上、課題曲の冒頭の音がそのバンドの印象となり、すべての方向性を決めるといっていいと思いました。たぶん最初の5秒で半分以上は判断されてしまうのではないでしょうか。そうだとすると、課題曲の選曲は大きいです。毎年、「あたり」「はずれ」の課題曲が露呈するのはコンクール審査の結果後、ですのでどうにも対策は難しいのですが、全国大会まで「生き残ってくる」課題曲を引き当てた団体も運のひとつと、いうことでしょうか。ぼくの経験値だと今年のあたり曲は*、*ハズレが*、*、*(公表は控えますが)で、全国大会は2つの課題曲を選んだ団体が中心に生き残ってくるのではないかという予測です。。
ステージは12分ごとに入れ替わり立ち代わり団体が出入りします。演奏はじめまでのセッティングもそれぞれのバンドで違うので非常に大変だと思いますが、視覚的効果としていちばん顕著なのが課題曲と自由曲の切り替えのとき、です。コンクールに時間制限があって、タイムオーバーは失格ですから常に時間に終われて演奏するという意識から、「課題曲終わりましたー、はい次は自由曲だよ急いで急いで!!」というのがどうしても外見に見えてしまう団体と、その演奏以外の「間」についても意識して「演奏(演技、かな)」されている団体とでは、余裕の「差」が表面化しているように見えました。演奏されているかたにとっては、どちらの団体も全力で取組まれていて、そこに意識の差は決してないことはわかっているのですが、メラビアンの法則によりプレゼンの際の視覚情報から半分以上を判断されることからも(7-38-55のルール)、演奏の姿勢として対策を検討してもマイナスにはならないと感じるところです。
サウンドに魅力があるバンド、はとても聴いていて嬉しいです。知っている曲なんかは、わりと「濃いめ」の味付けが好きな私には、音楽が淡々と流れていってしまうと少し物足りなさを感じました。サウンド>表現>技術、ぼくはこうしてみていますが、今回の大方の審査結果は、ぼくの感覚からいくと表現>技術>サウンドという評価になったようです。3つとも重要な要素ですので、全てが備わってないと最終的には優勝できないので、ぜひとも3拍子揃った演奏を聴きたい!この間テレビで指揮者の小林研一郎氏と下野竜也氏と広上淳一氏の3人が座談していて、「演奏していて(または演奏を聴いて)昇天した経験ある?」という話題で盛り上がっていました。経験してみたい。。と思いました。
吹奏楽、オーケストラ、ジャズ、軽音楽、どれもそもそも違うものでそれぞれにしかない魅力があります。吹奏楽の魅力は、その名前のとおり「吹」です。楽器奏者は「息の使い手」であって、さまざまな息の使い方を楽器を通して音に乗せて表現する「息の魔術師」でなければならないと思っています。吹奏楽は、ひとことでいうと「かっこいい音楽」でしょうか。とにかくいろいろ感じた有意義な日曜日でした。最初にも書きましたが、10団体、カラーの違った素晴らしい演奏、ブラボーでした。真剣でとぎすまされた演奏、ビンビン伝わってきました。
自分の演奏活動も頑張らないと!