<一部記事&画像を追加>昨日の浦和戦の話でも。

 当日は、立川からのバスツアーで参戦。クラッキのオーナーに頼み、「立川商連青年部視察研修会」という、早口で3回言ったら、舌噛みそうな研修会に混ざらせてもらっての参加でした。

 とりあえず、朝にコンビニに立ち寄って購入したサッカーネタ漫画の単行本「スーパーさぶっ!!」をバスの中で読んで過ごす。19日に発売されたばかりですが、(林もコラムを連載している)サッカーダイジェスト掲載の4コマ漫画なので、ヴェルサポのみなさんには、おなじみですよね。

さぶ。

 巻末には、選手や監督からのメッセージも多数掲載されてましたよ。選手もみんな、笑いながら(ときに苦笑いしながら)読んでいるみたいで。個人的には、山本昌邦監督(ジュビロ磐田)の「3回に1回くらいは、良いことを書いて(苦笑)」が泣けました。まぁ、藤田俊哉の移籍ネタとか人間力ネタで、なにかといじられてましたから。

 なお、ヴェルディの選手ってこの漫画にあんまり出てこないんですよね。単行本の中でも出てきたのは、ソーマくらいでしょうか。まぁ、日本代表選手がいないので、仕方ないといえば仕方ないけど、ワシントンなんて、かなりネタにしやすいキャラだと思うんだけどなぁ。うーん、マッチョなヤマタクくらいでしょうか、あの漫画でキャラ立ちしていたのは。

 それにしても、この漫画。書店で探して見つからなかった場合に、店員に聞くのが、はずかしすぎるタイトルだ(笑)。コンビニで買っておいてよかった。


 そんな感じで過ごしていると、さいたまスタジアム2002に到着。

うむ。相変わらず、スタジアムに向かう人、向かう人が、みな赤いですな。

 スタジアムに着くまで、どこらへんの席で応援するのか決めかねていたのですが、ゲートをくぐり、アウェイゴール裏につくと、顔なじみのAさんがいたので、そこの隣にごいっしょさせてもらう。

 この日のスタメンは、キーパー義成、戸川が出場停止のため、4バックの真ん中にヤマタクをもってきて、林、相馬、ヤナギ。ボランチには、なんとか間に合った怪我あけの戸田と、小林慶行。攻撃的なMFには、玉乃と小林大悟の二人。そしてトップは、ワシントンと平本一樹の二人。これまでトップに張っていたジウが控えとなりました。

 なお、選手紹介時、浦和側から最も大きなブーイングが沸き起こった選手は、戸田和幸・・・清水時代の戸田に、ミスターレッズこと福田正博を負傷させられた恨みは、いまだ健在のようです。

 対する浦和はというと、ヴェルディの天敵であったエメルソン、山瀬はもちろんいません。田中達也は怪我で戦線離脱。さらに、長谷部、永井といった嫌な思い出のある選手も出場停止。はっきり言って、これだけ駒の欠けている浦和が相手なのは、勝てるチャンスと思わねば。

 試合前。

ヴェルディの応援も一通り終わると、赤でうまったスタジアムが、しばし静寂に包まれる。すると、反対側のゴール裏の赤い群集から、コールリーダーと思われる主のトラメガによる叱咤がこちら側まで届いてきた。

 叫びのような、コールリーダーの呼びかけ。それに応えて響き渡る、とても野太い「オウ!!」というゴール裏全体の大コール。そして、ゴール裏から始まる大コールに呼応して、メインスタンド、バックスタンドで座っている赤いサポーターが手拍子を開始していく。スタジアム全体を包む、あの圧倒的な雰囲気。


さいスタより。


 赤い大群集による視覚的な威圧感と、あの突き刺さってくるような大声量。「アウェイに来たんだな」というのを、いやでも実感せざるをえない相手だ。悲しいかな、「応援」について、なにかと考えて試合に挑んだだけに、つい自分たちのことと比較して、いろんなことを考えてしまった。

 試合開始。

序盤は、ひさびさスタメンの玉乃と相馬が左サイドを果敢に切り崩す。彼らがドリブルで突撃すると、二人ともシザースかますもんだから、向かうゴール裏に陣取るレッズサポーターから何度もブーイングが沸き起きたのは、いうまでもない。だけど、チャレンジの証でもあるが。

 相馬が上がるその一方で、そこを右サイドの野人・岡野が的確に突いてくる。オフサイドで取り消されたゴール、そしてポンテとのワンツーで崩された先制点が、まさにそれだ。あそこまで中にいる選手をフリーにさせては、それを義成に止めてくれといっても、いくらなんでも無理な注文だろう。

 一点を追いかける後半。

前半終わって、レイソルリードとの情報が入っていたため、このまま終わっては残留の可能性は、限りなく厳しくなる。緑の選手たちは泥臭くボールを奪い、何度も相手ゴールへと攻撃をつっかける。ここまでくれば、もう本当にキモチなのだ。相手ボールの際、ときにスライディングタックルを決行し、ときに三人がかりでプレスにいき、ことごとく奪い返していき、赤い選手に仕事をさせない。

 52分には、絶好調のダイゴが、痛恨の負傷退場。ここで投入されたのは、なにかと批判されがちな10番のジウだが、この試合では、彼の左からのドリブルにより、よいリズムが生まれていた。

 そして、70分。

CKからの浮き球を小林慶行が、ヒール(?)で流し込むと、鮮やかな放物線を描いたそのボールが、必死に飛びつく都築の手を越えて、僕らの目の前のゴールネットに吸い込まれる。

 「コ・・・コバが決めたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 僕が大興奮するのも無理はない。

というのも、実は浦和戦前日にランドへ激励に行った際、練習後の慶行にプレイヤーズTシャツにサインを書いてもらったんですよ。

32

慶行

 そして、サインの下に書いてもらった文字が、慶行が好きなTHE MODSの歌から取った「他に何が」というコトバ。MDPやポスターでも、よくサインの下のメッセージでこの文字を書いてますよね。サインといっしょに「『他に何が』って書いてもらってもいいですか?」とお願いしたところ、あのクールな慶行が少し微笑みながら書いてくれました。

 その瞬間、「ウォー!慶行ってば、いいヤツだぜぃ!うんうん!メシおごったる」とか思い(※慶行のほうが年上だって)、感謝の意味と明日の試合の期待も込めて、実はこの「他に何が」というコトバをタイトルにしたエントリーを、浦和戦前日の夜に密かに書いたんですよ!→浦和戦前日にブログで書いたエントリー

 そうしたら、見事ゴールを決めたではないですか。単なる偶然とはいえ、うれしい!ちなみに慶行は、2003年のナビスコでも、レッズ相手にゴール決めてます(それも、ロスタイムに足つりながらの劇的な同点弾)。

 

 慶行のゴールに、絶叫する緑のゴール裏とは対照的に、赤で染まったスタジアムがシーンと静まりかえる。この静まり返った大観衆を堪能するのも、アウェイの醍醐味である。

 でも、僕らの目的は勝ち点1ではない。3なのだ。振り出しに戻ったゲームをひっくり返すため、緑の選手はここぞと勝負をかけ、数分間にわたって、「攻めるヴェルディ・耐えるレッズ」の図が続く。

 しかし、79分。ほんの一瞬のスキだったと思う。

左からのスローインからの流れで、マリッチがフリーで右に抜け出す。これに義成が飛び出すも、相手との距離を詰めきれず、結果的に中途半端なポジションとなって構えてしまい、つり出されたままサイドネットへ豪快に突き刺されてしまう。いっせいに揺らめきたつ赤い大群集が、僕の目に飛び込んでくる。

 痛恨の失点。

さすがにあれは強烈に効いた。それ以上に、緑の選手たちに与えたダメージが、計り知れなかったのかもしれない。さらに87分には、呆然となりながらも追いすがる緑の選手たちをあざ笑うかのように、ポンテが芸術的なループシュートを披露。これでスコアは1-3。

 これでチームは、何かが切れてしまった。

あせる平本が後ろからのタックルでニ枚目のイエローで退場。これででシーズン通算二度目の退場による2試合出場停止と、一枚目の累積警告による出場停止もあわせると、もしかすると、残り試合すべて出場停止の可能性もあるかもしれない。顔を覆いながらピッチを出て行く彼の姿が、なんともいえない。試合終了直前には、林がシュートを手に当て、これまた二度目の警告で退場。このPKを、闘莉王に決められ、スコアは1-4。

 間もなく試合終了を告げるホイッスルがなり、必勝で挑んだレッズ戦は、なんともみじめな惨敗となってしまった。

 今シーズン、何度も味わってきた敗北の味だけど、いまだに慣れない。まぁ、慣れる前に次の試合へとその目を向けてしまうのだけど。しかし、そういうふうに次の試合に目を向けることができるのも、泣いても笑っても、あと3試合。

 最後まで残留を信じる人、半分はあきらめかけてる人、もしかしたら、完全に開き直っちゃって楽になっちゃった人もいるかもしれない。


 だけど、たとえこの先どんな結末が待ち構えていようと、この一週間たらずの日常っていうのは、ヴェルディサポーターを続けていくうえで、絶対に語り継がれていく体験になるっていうのは、間違いないのだ。どっちのステージにいようと、一年後の今頃は、「あの名古屋戦から柏戦、そして大分は、毎日濃かったなぁ」と絶対振り返っているに決まっている。


 そんな重要な日常をどう過ごし、どう立ち向かっていくのか。


 すべてはあなた次第なんですぜ、ダンナ。

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