2月28日 「今日の命日」 いないいないばあ 松谷みよ子 | 今日は何の日:連想ゲーム?底抜け脱線ゲーム?

今日は何の日:連想ゲーム?底抜け脱線ゲーム?

「今日の誕生日」ブログは終焉。
引き続き「今日」にまつわる事を書いていきます。

連想・妄想・混線・脱線は当たり前田のクラッカー♪

2月28日  

昨日、実家の近所の幼なじみのご尊母さまが亡くなられました。
2月は亡くなる方が多いです。寒さも影響しているのかな?
うちの父親も2月でした。
これから暖かな春がやって来るというのにね。
合掌。

久々に「今日の命日」です。

2015年2月28日没 児童文学作家 松谷みよ子 享年89歳

昨年亡くなった松谷みよ子さん。
小さい頃から絵本や民話の作者名にたびたび彼女の名前を見てきました。

『龍の子太郎』
『ちいさいももちゃん』
『いないいないばあ』シリーズ
などが有名ですね。

特に『いないいないばあ』は今年で出版50年。販売部数が560万部以上の絵本界のベストセラーなんだそうですよ。

出版元童心社のHPより

覚えている人、いるでしょ?
そして、自分のお子ちゃまに読ませている現役ママさんもいるでしょうね。


Chu-tarouの記憶に残っているのは『コッペパンはきつね色』。
内容は忘れちゃいましたが、子ギツネと女の子の交流を描いた童話だったかな。
もし、覚えている方がいたら詳細を教えて下さいな。

amazon.comのHPより拝借

確か、小学1年生の頃に読んだのかな。
初めて学校給食を経験し、週3回は登場したのがコッペパン。
給食と童話が結びつき、繊細で多感な小学1年生に強烈な印象を刻みました。
キツネのシッポはきっとこのコッペパンと同じ大きさで同じ色なんだなあ、と想像を膨らませたものでした。
今でもパン屋でコッペパンを見るたびにキツネのシッポを連想してしまうのは、彼女のおかげなんでしょう。

ちなみに、「コッペパン」の「コッペ」は何語か知ってますか?
実は、和製英語なんです。その語源には諸説あるようです。
第2次大戦前にフランスパンのことを「コッペー」と呼んでいた、という説。
フランス語で「切られた」を意味する「coupe」クーペによる説。真ん中に切れ目を入れてサンドイッチに用いますからね。

まあ、何はともあれ、「コッペパン」という弾むような音の響きに郷愁を感じるオジサン・オバサンはたくさんいるだろうなあ。


彼女のもう一つの業績は、民俗学的な昔話や民話の蒐集でしょう。
夜長の囲炉裏端でお爺さんやお婆さんが孫たちに聞かせるような話を、後世に残すために多くの人にインタビューし、話の内容ごとに分類し、書き記し、出版しました。
特に面白かったのは不思議な話を集めた『あの世からのことづて:私の遠野物語

amazon.comのHPより拝借

妖怪・幽霊などの不思議な話を集めた柳田國男氏の遠野物語の現代版です。臨死体験や虫の知らせなど、現代の科学でも解明できない不思議な話が満喫できますよ。むしろ、科学で解明できない事が起こるからこそ人間味があって温かい話になっています。

ほかにも、ちくま文庫のシリーズ『現代民話考』全12巻が秀逸です。
残念ながら絶版中です。

Chu-tarouは祖父・祖母と一緒に生活したことがないので、先祖代々が語り伝えてきた話を聞くことはありませんでした。松谷さんの本を読んで心惹かれるのは、そういった経験が無いことに対する憧れなのかな、と今になって思います。

3世代がひとつ屋根の下で暮らす大家族が減っていくことで、次の世代へ語り継がれる話はどんどん消えていくことでしょう。そういった話が消え去る前に活字として残した松谷さんの功績は大きいです。
改めて合掌。


今日は、ちょっと文学少年だった頃のChu-tarouをお見せしました。
また、本の話でも書きたいと思いますアメ-バ





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