第15回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール セミファイナル 第4日 | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

アメリカのフォートワースで開催されている、第15回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール(公式サイトはこちら)。

6月4日は、セミファイナルの第4日。

ネット配信を聴いた(こちらのサイト)。

ちなみに、これまでの記事はこちら。

 

1次予選 第1日

1次予選 第2日

1次予選 第3日

1次予選 第4日

2次予選 第1日

2次予選 第2日

セミファイナル 第1日

セミファイナル 第2日

セミファイナル 第3日

 

 

 

Han Chen (Taiwan | Age 25)

 

BACH-BUSONI Chaconne in D Minor, BWV 1004
SCRIABIN Fantasie in B Minor, op. 28
JANÁČEK Piano Sonata 1 .X. 1905 (“From the Street”)
SCHUBERT Fantasie in C Major, D. 760, op. 15 (“Der Wanderer”)

 

ストレートな表現とスムーズな技巧とが魅力の彼は、シャコンヌやさすらい人幻想曲では持ち味を存分に発揮している。

スクリャービンはどうかなと聴く前は思ったが、なかなか悪くない。

ただ、ヤナーチェクは、先日のルービンシュタインコンクールでも感じたが、ストレート過ぎてやや味わいに欠けるような気もしないでもない。

 

 

Rachel Cheung (Hong Kong | Age 25)

 

SCHUMANN Kreisleriana, op. 16
PROKOFIEV Sonata No. 6 in A Major, op. 82

 

彼女の演奏には独特な個性があるし、こだわりの表現もよく伝わるのだが、音色の魅力はやや乏しく、また個性的な表現もよくコントロールされたというよりはややムラがあるというか、気まぐれな印象があった。

ただ、今回のクライスレリアーナとプロコフィエフのソナタ第6番はムラがそれほど感じられず、こだわりの表現は相変わらずで、なかなか悪くない。

 

 

Yutong Sun (China | Age 21)

 

MOZART Piano Concerto No. 20 in D Minor, K. 466

 

 

Honggi Kim (South Korea | Age 25)

 

MOZART Piano Concerto No. 23 in A Major, K. 488

 

 

Yury Favorin (Russia | Age 30)

 

MOZART Piano Concerto No. 21 in C Major, K. 467

 

 

Georgy Tchaidze (Russia | Age 29)

 

MOZART Piano Concerto No. 20 in D Minor, K. 466

 

 

モーツァルトのコンチェルトは、まぁ4人ともそれなりにうまく弾けていると思う。

逆に言うと、とりわけ目立って魅力的なモーツァルトを弾く人がいるわけでもないけれども。

 

 

そんなわけで、セミファイナルも、あと第5日を残すのみ。

現時点で、私がファイナルに進んでほしいと思うのは

 

Daniel Hsu (United States | Age 19)

Dasol Kim (South Korea | Age 28)

Honggi Kim (South Korea | Age 25)

Tony Yike Yang (Canada | Age 18)

Yekwon Sunwoo (South Korea | Age 28)

Han Chen (Taiwan | Age 25)

 

あたりになる。

 

Yutong SunやYury Favorinはかなり悩んだし、Han Chenあたりの代わりに彼らが残っても全くおかしくはない(というより、そのほうが可能性は高そう)。

また、Rachel CheungやLeonardo Pierdomenicoあたりもありえそうだし、選ぶのはなかなか難しい。

Daniel Hsuなど、安泰そうな人もいるけれど。

 

さて、結果はどうなるか。

 

 


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