バンドは一日にしてならず。
英語でのBandは動詞では「束ねる」、名詞では「結束」。一人でやらずに、何人かでやるうちに徐々に関係が濃くなり、信頼が高まり、他人から仲間になり、息が合い、言いたい事を言い、言わなくてもわかるようになり、その結果が「バンド」となります。
だから、結成した時点では気持ちも音楽もバラバラで真の意味ではバンドと言えず、そういう意味では昨年僕が加入したときの「いちむじん」はまだ一人ひとりのミュージシャンが集まって、それぞれの音楽センスを結集させているだけの状態でした。
先週から今週にかけて、ギター山下俊輔、ベース鳥越啓介、ヴァイオリン白須今、パーカッション渡辺庸介と僕で名古屋、京都、芦屋、大阪と回って、日々音楽的なこと、曲の順番、ステージング、MCについて色々話して、同じご飯を食べて宿に泊まり深夜までまじめな話から下らない話まですることで、やっと僕らはバンドになった気がします。
各地でお客さまの反応も良く、千秋楽の大阪ではご来場した方の半分がCDを買ってくださりました。ラグビーのスクラムのように、全員が一丸となって音を通じて曲のストーリーや気持ちを伝えられたのかなと。
名古屋ブルーノートに初めて出られたのは個人的にもいい記念になりましたが、今回のツアーで満足せず、今後ますますバンドとして進化をして東京から日本全国へ、日本から世界に向けていちむじんの音楽を届けていこうと思います。
いちむじん 2017初春ツアーを終えて
ピアノ 永田ジョージ
http://ichimujin.com
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