パトカーから出てきたポリスはドラマポリスのような颯爽とした登場ではなく、嫌悪感のフルフェイスと重々しい足取りでラブ・サンムバディ。

眼鏡ポリス(推定年齢32才)と若手ポリス(推定年齢25才)のコンビは運転手から軽く事情聴取。

後部座席の男は眼を閉じたまま。

運転手は派手な口臭でポリスに事情説明。

後部座席の男は眼を閉じたまま。

私は独身。

眼鏡ポリスが動いた。

眼鏡ポリスは後部座席の男にむかって『警察や!起きて!おっさん、家どこや!』とイキりやがった。

私は『カチン』ときた。
もし私が『ドM』ならばポコチンまでも『カチン』ときただろう。
残念ながら私は『ドM』でもなければ『ポリスマニア』でもない。
ただの独身。

私は思わず眼鏡ポリスの『イキった口調』に噛みついた。
私は眼鏡ポリスに『もっと丁寧な話し方できないんですか?』と尋ねた。
眼鏡ポリスは『あぁ?』と簡潔な返事をくれた。

自慢にならないが、私は耳だけが悪い。
なので眼鏡ポリスが吐いた『あぁ?』が聞き違いかどうか確認するために再度『もっと丁寧な話し方できないんですか?』と尋ねた。

『あぁ?おたく何?』

眼鏡ポリスのおかげで事件は更に楽しくなりそうだ。
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ご無沙汰しておりました。

『鷹の爪』を使った料理を作った後にポコチンを弄るとポコチンに『赤い刺激』がピリピリと押し寄せます。
間違っても『女性器を弄る』などという仁義なき行為はやめましょう。



友人とお酒を呑んだ帰りの話。

友人と別れたあと帰路に着いた。
前方に見える高速道路の高架下、タクシーが停車している。
運転手は後部座席のドアに立ち『お客さん困りますよ!起きて下さい!着きましたよ!』と必死のパッチ。

知らないフリで通り過ぎるような愚行はしない。

体内を蠢くビールが頭に飼っているカブト虫をはやし立てる。

歩くスピードを緩め、絶好調な精神で事件に首を突っ込んだ。
運転手の話によれば、お客さんは石橋から数人の女性に担がれながらソロで乗車、目的地に到着しても眼を閉じたまま、何度問い掛けても返事はない、やっと眼を開いたかと思うと虚ろな眼と呂律のまわらない口調を武器に『ええねん』と一言。
困り果てた運転手はポリスにヘルプ、けれどポリスは放置プレイ。
運転手は途方に暮れるしかなかった。
そこに登場した私。

私は運転手に代わって後部座席の男に『着きましたよ。』と優しく声をかけた。
すると後部座席の男は『どこに着いた?』と穏やかな返事をした。
その返事に素早く反応した運転手は、私を押し退け後部座席の男にキッスの距離感で『お金を払って下さい!』と剣幕な表情で言い放った。
後部座席の男は苦しそうに顔面を歪めて『オマエ、息、クサイねん。』という言葉と同時に、楽しかったであろうと思われる女性に囲まれた時間の残留物を嘔吐した。

嘔吐してしまうほどの口臭を放つ運転手、嘔吐という最高のリアクションで応える後部座席の男、必死に笑いを堪える私、我々は接近するパトカーのヘッドライトに照らされた。
事件は少し楽しくなりそうな予感がした。
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