ファイナル・クラッシュ 世界経済は大破局に向かっている! はじめに④

2011-10-13 20:41:45 Theme: ノストラダムス・予言・予知 posted by gitarcla
初めてヒューゴに会ったときの印象は 「典型的なファンドマネジャーの一人」というものだった。

おそらく四〇歳ぐらいだろう。

見た目は小太りの普通のイギリス人である。

結婚していて、家族でグーンジーに住んでいるようだ。

話しぶりもとくに他の人と変わったところはなかった。

ただ違っていたのは、驚くべき内容の本を書いているということである。

二〇〇七年に出したこの本の中で、ヒューゴは通貨価値の下落が起きることを予測し、対策として資産をゴールドや石油、穀物などの商品に移すことを勧めている。

とくに強く勧めていたのがゴールドだった。


本人も自分の勧め通りに資産を運用していたとしたら、出版後の数年だけで巨額の利益を得ていたはずだ。

なぜなら、石油と食糧は二〇〇七年から二〇〇八年にかけて歴史的な高価格をつけ、ゴールドも同様に高騰している。

ゴールドについてはリーマン・ショックのさなかにも全く下がることなく、二〇二年に入ってからもアメリカ国債の格下げやユーロ諸国の国債デフォルトの危機からの逃避資金が流入し、史上最高値を更新し続けているのだ。

ヒューゴに資産運用を任せていた富豪は誰であれ、リーマン・ショックでも全く傷ついていないどころか、飛躍的に資産を増やしたことは間違いない。

やはり特別な才能のある人なのだろう。

ただし、二〇〇七年からの歴史的な商品価格の高騰について言うなら、ヒューゴの予想が当たったというより、彼の著書を手にしたり、その内容を知った世界の主要なファンドマネジャーたちがこぞって商品相場に参入し買いに走った結果、あのような高騰が起きた可能性もある。

ヒューゴの住むガーンジー島には、世界の主要なファンドのほとんどがオフィスを構えていて、少なくともその島では全員が彼の本を読んでいるはずだ。

そして上記の商品相場のいずれも、「TheFinalCrash」出版以降に突然、高騰を始めているのだ。

単なる偶然では片付けられない。

なお、ガーンジー島には日本の銀行や証券会社のオフィスはないし、日本人ファンドマネジャーもいない。

世界の金融界の内部情報から完全に締め出されているにもかかわらず、そのことに何の危機感も持っていないことが、日本の金融機関のレベルを示していると言えるだろう。




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ファイナル・クラッシュ 世界経済は大破局に向かっている!/石角完爾

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