扇田賢のガリガリ日記「只今42キロ」

日々精進。一歩一歩前へ。

舞台演出・役者のブログです!


Bobjack theaterという劇団に所属しております。都内を中心に活動中!劇団では演出とちょい役を担当しております。最近は様々なプロデュース公演にて演出もやらせて頂いております。


このブログでは、演出した舞台の裏話やお得な情報などアップしていきます。過去のブログにも様々書かせて頂いておりますので、ご興味も持って頂いた方は是非ご覧下さい!



☆劇団HPはこちらをクリック☆


よろしくお願いします!

テーマ:

それでは最後の踊りが丘学園振り返りブログです。

今回はダブルキャストの星組さんについて。

 

【星組】

○巧美役:ROSEさん

彼女も初舞台組。しかし、ローちゃんもとてつもないダンス力の持ち主だったので今回の作品での舞台デビューはとても良かったのではないかと。不思議なものでやはり振りが入る前と入った後とではお芝居をしている時のイキイキさがガラリと変わりましたね。巧美は脚本上、ソロダンスが入っていたのでダンス経験の豊富なMisakiちゃんとROSEちゃんを配役したのですがやはり大正解でしたね。元々は二人とも同じ振りが付いていたのですが、私が見た感じで二人のダンスの質が違った。なので自分たちでアレンジしていいよと話し、ローちゃんはちょっとセクシー系にしてもらいましたが、自分の特徴を遺憾なく発揮したダンスを披露してくれました。初舞台とは思わせないくらい声もしっかり出ていたしお芝居の方も頑張っていました。まだ、他の人のセリフを聞いている時にどうしたらいいかが難しいようですが、これからどんどんお芝居を続けていけば自然と身についてきます。今回は巧美のクールで実はバスケ部の縁の下の力持ち的な要素をしっかりと表現できていたので大丈夫!昨今の舞台ではダンスができるというのは大きな武器だと思うので、これからの活躍に期待したいです!

 

○蘭子役:永山杏佳さん

きょんちゃんは実に面白い子です笑。まず動きが不思議。とてもぎこちない。あんなにダンスはうまいのに、驚きました。でも何度も動きの練習をしてできるようになり、本番では違和感なく動けてました。後、大阪出身の子で大阪訛りがまだ出てしまう。わかります。私も大阪出身で訛りを直すのには苦労しました。でも、お芝居を続けていくには必ずクリアしないといけない部分。彼女はすごく頑張り屋さんで、お芝居も続けていきたいそうなので打ち上げの時も「頑張ります」と言ってくれました。若いキャストの子がお芝居に燃えていくのを見るのは本当に嬉しい。彼女の良いところは特徴的な声と醸し出す明るい楽しげな雰囲気。彼女がそこにいるとなんとも言えない楽しげな雰囲気になる。これは持って生まれたものでしょうね。私の持論としては、まず自分の特徴が出やすいような役をしっかりできるように経験を積む。その後、自分の持っているものとはかけ離れた役も色々試していくというのが良いと思うんです。観ている人にもわかるような得意な役があるからそれを「裏切る」ということが成立する。きょんちゃんはそう言った意味ではまず「明るい、優しい、楽しげ」な役を自信持ってできるようになるのが良いと思います。次にご一緒するときはスラスラと標準語を話す彼女に期待しています!

 

○百々子役:陽向海真珠さん

まりんちゃんは本当に器用。レスポンスが早い。付けた演出をかなりの早さでものにしてしまう。なので意外とベテランさんなんだと勝手に思っていましたがまだ高校生だったことを稽古終盤で知ってびっくりしました。お芝居も上手だしダンスもできるし、なかなかのハイスペックぶりでした。今後ボイトレとかをしっかりして声の圧が出てくればますます良くなるのではないかと思います。声は出ているのですが少し芯が弱い。でも彼女ならその辺りの課題もクリアしていくことでしょう。実は民本も若い頃は声の芯がなかったんです。声は出ていたのですが芯がない。でも彼女も今や芯のある声をしっかり出せますからね。日々鍛練です。まりんちゃんはセリフのニュアンスや表現力がとても良いと思うので芯が出てくれば鬼に金棒かと。後やはり彼女も実に楽しそうにお芝居をしているのが好印象。今回の座組の特徴かもしれませんが、楽しそうにお芝居をしている人は観ていてこっちも楽しくなりますからね。でも彼女の場合はそこに巧さと自分をどう見せるかがしっかりと盛り込まれている。なかなかに末恐ろしい高校生だと思います。今回の役でいうと梛葱ちゃん的な立ち位置も面白いかもしれませんね。

 

○菜々美役:幸野ゆりあさん

こゆりちゃんは役のこと、お芝居の仕方など色々と考えてやってくれていました。「こういうことをやってみたい」という提案もたくさん出してくれて非常に良かったと思います。役に合わせて声を少し低めにしてみたり、今回の菜々美をやる上で沢山試行錯誤をして臨んでいました。結構演じる上でのこだわりも持っていてそういう部分はお芝居を続けていく上でとても大事なことだと。ただ、そこに柔軟性も出てくるともう一段上の女優さんになれるのではないかと思います。こだわりも持ちながら、良いものはどんどん受け入れていく姿勢を保つことができれば間違いなく飛躍的にお芝居が豊かになって行きますからね。最後の最後、弌伽がマイクを持って各クラブを呼び、みんなが次々に踊ってサイエンス部を倒すシーン。あそこで「弌伽もマイクを持って喋ればいいんじゃないですか?」と提案してくれたのはこゆりちゃん。生声で話すとどうしても後ろで鳴っている音楽を下げないといけない。そうなると少し迫力がなくなってしまう。弌伽の足元にマイクが転がっているのに気づかなかった私に素敵な助け舟を出してくれました。そういう部分に気付けるのも彼女が自分の役だけではなく、舞台全体を通してお芝居を見れている証拠だと思います。そういう視点はこれからの彼女の女優人生をきっと良い方向に導いてくれるものと思います!

 

○月子役:元谷百合奈さん

サニーお姉様であるもこたんの変顔に最後まで食らいついていったゆりなちゃん。彼女もお芝居心満点でした。ていうか、彼女は普通にお芝居が上手です。もっとキーパーソンの役に置きたいくらい。お芝居をしている時の表情や影芝居もとてもいい。なので主線の役に置くと物語が非常に円滑に進むと思います。でも、今回のような遊び要素満載の役もしっかりやれる。良い女優さんです。彼女の良いところは「ガハハハハ〜!」と笑えそうな雰囲気。豪快な女性の役ができそうですよね。でもお顔が綺麗だから多分下品にならない。そういう部分は色んな作品で必ず重宝されると思います。まあ、これも私の持論なのですが、女優さんたるものどんなに下品でゲスな役でも観ている人に心の底から嫌悪感や不快感を与えてはならない。まあ、観ている時は眉をひそめられるかもしれませんが、根本の部分ではあるラインを超えないほうが良いと思うのです。なのでベースにある人間としての気品さが失われてはいけません。彼女はそのラインをうまく渡れる女優さんなんだと思います。今の若さだとヤンキーとかそのラインしかないかもしれませんが、もう少し歳を重ねると彼女は絶対に面白い存在になりますよ〜。もちろん、今からそのラインを意識する必要はありませんが、とても息の長い女優さんになりそうな気がします。楽しみですね。

 

○クリスティーン役:中神明日香さん

彼女も初舞台組。普段は声の仕事がメインとのことで人前に出るのはかなりの緊張があったみたいです。クリスティーン、ハマってました笑。月組のちーちゃんとはちょっとキャラも違って、ロートーンなボイスで厨二病のセリフをまくしたてていましたね。私的には明日香ちゃんクリスティーンの方が少し重度の厨二病笑。今回、お客様の感想でも「アニメ部が好き」というご意見が多かったのですが、月組星組共に本当に個性豊かに濃く演じてくれた証だと思います。まあ、部長のもこたんが濃さ満点でしたからね。それが他の部員にもうまく影響を与えられた賜物でしょう。アニメ部3人の寸劇シーン。普段はロートーンボイスの明日香ちゃんが普通のトーンで「いえ、ベースです」「いえ、三味線です」というとこの切り替えが非常に良かったですね。ああいう振り幅というのは役を厚くしてくれます。そのキャラのオンとオフが見えるといいますか。クリスティーンは家では普通で、なんだったら結構お母さんの家事も手伝ったりしてるんじゃないかと妄想してしまいました。やはり色々なトーンの声を出せるというのは声の仕事に関わらず舞台などのお芝居でも本当に武器になるなあと思います。これからも色々な分野でその声の表現力を生かして活躍してほしい!

 

○葉子役:最上みゆうさん

とにかく小さい!でもものすごく圧の強いツンデレ。そのギャップがたまらなく面白かった。葉子が必死に守ろうとしていた原子の方が大きいですから。OPダンスもニコニコ踊っていたし、自然と目が行ってしまします。みゆうちゃんはとにかくセリフの勢いが非常に良かった。途中のサイエンス部に追い詰められるシーン。本番に入って追加した「自分でなんとかしろ!」のセリフの迫力は本当に素晴らしかった。声だけではなく表情も非常に圧が強くて本当にナイスツンデレでした。あの目ん玉をひんむいたような表情。普段は声のお仕事がメインだそうですが、あの表情をお見せできないのは勿体無い。是非、舞台とかも続けてほしいですね。彼女は普段、とても折り目正しい。こっちが恐縮してしまうくらいしっかり挨拶をしてくれる。でも、そういうのって非常に大事だと思うんです。もちろん、それだけでキャスティングするとかはないと思いますが、なんらかの形で印象を残すというのは良いことだと思います。同じくらいの実力の子達から誰を選ぶかとなったら、お芝居以外の何か印象に残った部分が最終的な判断基準になることもありますから。みゆうちゃんは話しかけると返しもなんだか面白いし、役だけではなく「最上みゆう」という存在としても非常に印象に残っています。またどこかでご一緒できると嬉しいな〜。

 

○原子役:相馬ふうなちゃん

末恐ろしい中学1年生の登場です。度胸満点だし、とにかく演出に対するレスポンスが早い!原子に「とにかくゆっくり話す子」とキャラ付けをしたのですが、実は非常に難しいし度胸がいるのです、ゆっくり話すって。多分やっていて不安になる。しかし彼女はビクともせずすぐにやってのける。なので「なぜか途中で止まる」という演出を追加。やはりレスポンスが早い子はこっちも演出をしていて他にももっと色々やらせてみたくなるんです。ついに千秋楽には「故障してしまう」という自分でも謎の演出に発展しました。そして彼女はレスポンスが早いだけではなく「どうすれば面白いのか?どれくらいの間が面白いのか?」ということをわかっている。なので「なぜか途中で止まる」ところから再び動き出すまでの間を本番中その日その日のお客様の反応で微妙に変えていました。もう唸るしかないですね。本当に末恐ろしい中学1年生です。本人は無意識にやっていたのかもしれませんが、もしそうなら本能的に肌感覚で何かを感じているんだと思います。いぜれにせよ、末恐ろしいに変わりはありません。お芝居も上手だし、ダンスも上手ですしね。本当に色々な可能性を持った子だと思います。相棒の守山脚本に出てきそうな女の子だし、是非アリスインさんで私・守山ペアがやるときにも出演してほしいですね。

 

○ひかり役:勝田麗美さん

れいみんもお久しぶり組。しばらく芸能活動から離れていたのですが、今回の舞台で復活。そんなれいみんを演出できて良かった。でも、稽古当初から以前ご一緒した時のれいみんより、何か吹っ切れているような感じがしてとても好印象でした。なのでかつてのれいみんには付けなかったであろう「とにかく横っ腹が痛くなっちゃう子」という謎のキャラ付けをしてみました。最初は少し恥ずかしそうに(多分、何が面白いかがわからなかったのかもしれませんが笑)していましたが、すぐにしっかりとやれるようになり、そういうレスポンスのスピードもとても早くなったなあと感心しておりました。本番中に「横っ腹痛え」がウケた時に「ウケて良かったね」と話しかけたら癒し系の笑顔でニッコリしてくれました。本当にミス癒し系。次の3月公演にも立て続けに出演しますし、今は向上心もすごく上がっていていい状態なのかもしれませんね。3月公演も何か印象に残るところを出してほしいです。お芝居を沢山やっていけばそのうち余裕も出てくると思いますし、そうなってくると今度は「自分がどう演じたいか」という壁にぶつかるはず。是非、そういうところまで行ってほしい。そしてそこで沢山悩んでそれも乗り越えた時に本当の意味での演じることの楽しさがわかって、加速度的にお芝居が好きになります。復活したれいみんに期待してます!

 

○こだま役:山田香織さん

だーやまもお久しぶりの舞台だったようで、最初はセリフの言い方など苦労しておりましたが、本番ではしっかりと演じられていたと思います。こだまちゃんが沢山喋るシーンは稽古場でも沢山練習しました。セリフの立て方や間の取り方などなかなかに細かく演出をしたのですが、頑張って習得してくれました。ああやって一人でどんどん喋るシーンって結構難しいんですよね。今回の稽古でセリフ癖とか色々綺麗になったと思うので、是非次の舞台に早めに挑戦してほしいですね。積み重ね積み重ね、一個一個の課題のクリアの連続で芝居は良くなって行きます。本番を通してだけでもどんどん良くなって行ったので、やはり回を重ねることは大切です。今回のようなセミロングラン公演はアリスインさんのようにキャリアのまだ少ない子が沢山出演する舞台には本当に向いているのだと思います。だーやまを始め、今回の座組も本番を通じて良くなっていく子が沢山いました。普段の公演期間だと「何かを掴んだ」頃に終わってしまいますから。こだまちゃんのいたずらっぽい笑顔や飄々とした感じも後半は非常に良くできていたと思うので、この勢いを是非次の作品でも活かしてほしいですね。また次にご一緒する機会ではさらに成長した姿を楽しみにしてます!

 

長くなりましたが、今回のブログで振り返りは終了となります。

沢山褒めましたが、もちろん彼女たちにはまだまだ様々な課題があると思います。褒められることで「満足、嬉しい!」で終わることなく、自身の良いところ評価されたところと向き合いそれを今後のストロングポイントの一つにしてほしいです。女優として戦える武器が沢山ある方が良いに決まってますから。

アリスインさんのように若い子が沢山いるような現場では作品を完成させることはもちろん、なるべくみんなの良いところを一つでも多く見つけることが大切なミッションだと思っています。そして「お芝居って楽しい!」と思ってもらえること。彼女たちの未来は演劇界の未来にも大きな力を与えてくれるはずです。より多くの子達とまた一緒に作品作りができることを願って止みません。

改めまして、『DANCE!DANCE!DANCE! 踊りが丘学園』を最後まで応援してくださったお客様、本当にありがとうございました!

 

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(1)

テーマ:

前回に引き続きキャストについてです。

今回はダブルキャストのみんなについてです。張り切って行きましょう!

 

【月組】

○巧美役:Misakiさん

踊りが丘学園トップクラスのダンス力を持ったMisakiちゃん。稽古や公演中のツイッターなどでも言及しましたが、本当に彼女には色々と助けてもらいました。みんなにダンスのアドバイスをしてくれたり(各クラブの特徴も考慮して)、他のキャストの振りを代わりに覚えてもらったり、演出的にはダンスバトルの時の流れや段取りのアドバイスもしてもらいました。彼女が稽古NGの日があったんですが、あるキャストの振り入れをするためにスケジュールが終わってすぐ、稽古終了間際に駆けつけて振り入れをしてくれたり…。本当に助かりました。もちろん舞台上でも誰よりもパワフルに踊り、誰よりも大きな声でOPソングを歌い、バトルしている時のまさに「戦っている」という表情や目つきなど作品にも大きな力を与えてくれました。一見ツンとした見た目ですが、優しいし誰とでも気さくに接するし、今回演出助手で入ってくれた相棒の守山はMisakiちゃんにメロメロでした笑。私はそれを知る機会はなかったのですが、女子力も高いそうです。今回の作品、キャストとしても作品のクリエイティブな部分でも彼女の貢献度は本当に大きかったと思います。Misakiちゃんが座組にいてくれて本当に良かった。是非、また一緒に作品作りしようね!

 

○蘭子役:重石邑菜さん

しげゆうは、まさに蘭子。ハマリ役だったと思います。舞台上ところ狭しと飛び回り、小賢しい(褒めてます笑)動きを色んなところで見せてくれました。Misakiちゃんと共に月組に勢いをもたらしてくれたのは間違いありません。彼女も「こういうことしていいですか?」とか色んな提案をしてきてくれた子で、演技のこと本当に色々と考えているんだなと感心しました。彼女も大きなダンス力を持った一人でなおかつクロバットもできてしまうというスーパーアクティブな女優さん。アリスインさんは最近アクションものの公演が多いのでしげゆうを使わない手はないと思います。めちゃくちゃ小さいんですけどね、舞台上では全くそんな感じがしない。やはりほとばしるパワーとエネルギーがものすごいのだと思います。こちらが何かネタなどを提供すると嬉々としてやってくれるし、お芝居というものをものすごく楽しんでいるのがわかります。もちろん影ではうまくできなくて悔しい思いをしたり、もっとこうしたい!という気持ちもあったとは思いますが、そんなものを全部吹き飛ばしてしまうくらいパワーに溢れた子です。まだ高校1年生だし、これからが実に楽しみな女優さんです!

 

○百々子役:林田鈴菜さん

れなおもパワフルでしたねー。オーラが背後に出るタイプではなく前に出ているタイプ。ベベンベンベンと長ゼリフを言うシーンは何気に細かい演出が付いていて、この時はどこを見て、ここでブレスして、ここでギアを上げてとなかなかに難しかったと思うのですが、一生懸命練習しておりました。一度個別練習に付き合ったことがあるのですが、練習なのに、まだうまくできていないのに、パワーだけはものすごかった笑。でも、決して大味な芝居をするだけではなく、影芝居や細かい芝居では結構色々考えていて様々な表情を見せてくれました。「その通りです」も、最後の大オチで客席からいつも大きな笑い声が起きていたのは、彼女が「その通りです」をしっかりと一つ一つ印象に残せてこれたからだと思います。私、彼女の声がすごくいいと思うんですよね。元気にセリフを言っているシーンが多いのでわからないかもしれませんが、普通のトーンのセリフを言う時「少し低くてちょっと湿りのある」声の感じになるんです。おそらく感情的なセリフや静かなセリフなどを言う時にとても良い感じになるのではないかと思うんです。なので、普通のストレートなお芝居にも向いているんだと思います。そう言うれなおのお芝居を是非見てみたいものです。

 

○菜々美役:三井里彩さん

声のトーンや佇まいから「今回は悪役側だな」と第一印象から決めていた里彩ちゃん。彼女はBar公演的なものは一度やったことがあるそうですが、本格的?な舞台公演は初めてとのこと。彼女も本番途中あたりからググーンと良くなったキャストの一人ですね。セリフをちょっと追っている感じがなかなか消えなかったのですが、途中からは本当に良くなった。お芝居というあの独特な空気感に慣れてきたのでしょう。元々ナチュラルにセリフを言える子なのだと思いますが、慣れて余裕が出てきたこともあり、後半は菜々美という女の子が無理なく会話している感じが出ていてとても良かったと。サイエンス部はダンスも多かったのでほぼ初舞台の彼女にとっては大変だったと思います。今回頑張って最後まで駆け抜けることができたという経験は今後の里彩ちゃんにとって大きなものだと思います。自信を持ってやれれば、大きな力を発揮できる子だと思うので、今回の舞台をきっかけに色々な作品や役に挑戦してもらいたいですね。やればやるほど芝居は絶対に良くなります。彼女は変な演技癖も全くないので色々なお芝居に染まれる素質を持っていると思うし、是非たくさんチャレンジしてもらいたいですね。

 

○月子役:河田梨帆さん

梨帆ちゃんも初舞台組。硬かったセリフの言い方も稽古や本番を通して柔らかくなり、色んなアレンジもつけれるようになりました。彼女の大きな武器は何と言ってもビジュアルでしょう。とにかく目がすごくいい。目の色や表情がとても深い。稽古中の彼女を見ていつも思っていました。映像作品などでは本当に活きてくる強みだと思います。もちろん舞台でも大きな強みで、今回の舞台で個人的にツボだったのが「そんな深い目をした子が真顔で変な動きをしている」というところでした。もう、本当に何考えてるかわからなくて私はメチャクチャ面白かったんです。何かを得るために何かを捨てている月子…みたいな勝手な想像をしていました。やっぱり映像や舞台に関係なく、目の表情は非常に大事ですね。稽古途中でインフルエンザリタイアしたうちの一人だったのですが、みんなに追いつくのは大変だったと思います。しかも初舞台ですからね。黙々と頑張る姿は本当に印象的でした。やはりその時も彼女の深い目が私に色々想像させました。本当にいい目です。彼女には今後舞台だけではなく、映像でも活躍の場が待っていることでしょう。だって、CMとか出てきそうじゃないですか!非常に楽しみな存在ですね。

 

○クリスティーン役:岩﨑千明さん

ちーちゃんは役同様、ガチのアニメオタクだったみたいです笑。声優さんだけあって、最初の読みの声を聞いただけで「はい、クリスティーン!」と決まった子。星組のクリスティーン役だった中神明日香ちゃんも声優さんなのですが、やはり二人とも厨二病的なセリフをいうのが非常にあっていましたね。変なこと言ってるのに、違和感なく受け入れられてしまうといいますか。今回の作品、個性的なキャラクターが多かったのですが、ちょっとクリスティーンだけ個性のベクトルがおかしなことになっていたので、実は最初脚本を見た時に「この役、下手したら爆弾になる可能性があるな」と危惧しておりました。やり過ぎても本当にアニメのキャラみたいになってしまいそうだし、やらなさ過ぎても物足りないだろうしと。つまりは他の役と違って「頑張り過ぎてもダメ。頑張らないのもダメ」という非常に難しいキャラクターでした。ちーちゃんはその辺り実に良い塩梅で演じてくれていたと思います。アニメ好きが高じて、あんなキャラになってしまった女の子感がとても良かった。おそらくクリスティーンは家では普通なんだと思います笑。今後は声優さんとしての活動が多くなるのかな?彼女は色んな感じの声を出せるので、それは間違いなく強みになることでしょう。

 

○葉子役:矢野心奈さん

心奈ちゃんも初舞台。しかも演技するのも多くの人前に立つのも初めて!彼女は少し遅れてキャスティングされたのですが、その頃はもう大体の役が決まっていました。なので初舞台・初演技の子には少し大変かなと思いましたが、頑張ってもらおうとツンデレの葉子役にしました。最初は全然大きな声が出せなかったのですが、徐々に徐々に声も出せるようになりました。ダンスも苦手のようで悲壮な顔で踊っていたのですが、本番では余裕も出てきたのか柔和な表情を見せてくれたりしましたね。今回は人数も多く、一人一人の子をあまりきめ細かく見てあげられなかった(私の不徳の致すところ)のですが、たくさん家で自主練をしてくれたのだと思います。稽古場でもずっと脚本を読んでいて頑張り屋さんだなあと思って見ていました。本番ではお芝居も安定していてセリフのミスなどもほとんどなかったです!ものすごく緊張があったみたいですが、最終的には初舞台を楽しんでくれて本当に良かったです。これからもどんどんお芝居にチャレンジしてもっともっと舞台を好きになってくれたら嬉しいです!

 

○原子役:桜井のあさん

稽古後半の方になってのあちゃんも高校1年生だと知ってびっくり!キャラはあの通りふわっとしているのですが笑、なかなかしっかりしていてもっと大人だと思っていました。原子の登場シーン、「とにかくたくさん動いて喋ってみて」と演出をつけたのですが、本当に頑張って一生懸命練習してくれました。影芝居とかもしっかりやっていてお芝居心ありです!千秋楽、最初に転んでしまうシーンで何故か一度浮き上がってきて再びストンと落ちて転んでしまうというネタをしてもらったのですが、事前に2日くらい前から通達して練習してもらいました。なかなかうまく(というか面白い感じで)できなかったのですが、千秋楽にはしっかり完成させてくれ、客席から笑いが起きた時は思わずガッツポーズしてしまいました。OPダンスで踊っている時の表情もイキイキしていて、彼女は自然と人を笑顔にしてしまうオーラを持ってますね。ものすごく良いことだと思います。声がとても特徴的で、アニメの声優さんとかもいけそうですよね。まだまだ高校1年生、色々な可能性がある子だと思います!

 

○ひかり役:高木愛理さん

いやー、実にお久しぶりでした。私が初めてアリスインさんで演出をやらさせていただいた『ラストホリデイ(初演)』以来のご一緒。あの当時はまだ高校生で、彼女の持つ独特の雰囲気で爆笑をかっさらっていましたが、そんな愛理ちゃんももう20歳を超えて大人になっていました。月日が経つのは早いものです。それ以来の舞台出演だったみたいでかなりのブランクがありました。そのため稽古当初はあまり大きな声が出せなかったのですが、ラストホリデイの時にたくさん声を出す練習をした成果が残っていたのか、少ししてポンと声も出せるようになりました。にしても愛理ちゃんのあの独特な雰囲気はなんなんでしょう。唯一無二だと思います。ひかりのドジっ子なところがものすごくはまっていて私は観ていてとても楽しかったです。秋山ゆずきちゃんが、愛理ちゃんにハマっていて稽古中もニコニコ見ては「癒される〜」と言っていました。私もその気持ち非常によくわかります笑。愛理ちゃんと久しぶりにご一緒出来て楽しかった!

 

○こだま役:末吉桃子さん

彼女も初舞台組。でも非常に落ち着いてお芝居をしている姿が印象的でした。カーテンコールの挨拶でも言っていましたが、彼女は稽古当初、何故か「モデルウォーキングになる」という不思議な癖がありました。でも、お芝居を始めた当初というのは多かれ少なかれ、みんな普段はないような変な癖が出てしまうものなんです。ただモデルウォーキングになってしまう癖は初めてでしたが笑。しかし稽古を進めていくうちに謎の癖も出なくなり、独特の飄々とした台詞回しが活きてきました。こだまの罪のない嫌味なセリフ、桃ちゃんにすごくハマっていました。セリフの言い方に変な癖がないので、彼女はお芝居をやればやるほどどんどんうまくなっていくタイプだと思います。初舞台にもかかわらず不安定な部分はほとんどなかったし、実は舞台に向いてるんじゃないの?と思いました。そして、彼女も初舞台を楽しんでくれたみたいで、本当に良かった。初舞台は一生記憶に残りますからね。私の初舞台はしんどい思い出が多くて、「二度と舞台なんてやらねえ」と思ってしまいましたから笑。これからも是非お芝居を続けてくれたらいいなあ〜。

 

はい、というわけで、なんとか月組星組の両チームを書き上げたかったのですが、長くなってしまったので星組は次回にさせてください。次でラストです!!

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

すいません、ちょっとバタバタしてまして更新が遅くなりました。

では、振り返りブログの続きです。

今回はキャストを振り返る「シングルキャスト」編です。今回ダブルも合わせると36人もいるので、書きたいこと全部書くと恐ろしく長くなってしまうので、ポイントだけをピックアップさせていただきます。でも、長いですよ〜笑。

 

まずはキャスト陣の総評。

今回は私が今までアリスインさんで演出した中でも初舞台や舞台経験が少ない子の割合が多かった座組でした。でも賑やかさは間違いなくNo.1でしたね。人数が多かったというのもありますが、やはり元気な子たちが多かったように思います。踊りが丘学園のあのワチャワチャした感じは、演出的に意図した部分ではありますが、今回のメンバーだったからこそよりその感じが出たのだと思います。最近のアリスインさんではあまりなかったフリーダムな作品の雰囲気は彼女たちのそういった特性がよく出ていた証だと思います。今回のお客様の評判が概ね良好だったのはそういった最近にはない雰囲気が新鮮な感じで好感が得られたのかなと勝手に思っております。それでは各キャストたちについてです。

 

○弌伽役:加藤智子さん

なんと今回が初主演・初座長だったもこちゃん。相当なプレッシャーを感じていたのだと思います。特にこれだけの大所帯。忙しいスケジュールの中で自分の芝居だけではなく座組のことも考えないといけない。そんな中でも、今回の座組の雰囲気なども考慮して、だた楽しいだけではなく時にはしっかりと言うべきことはみんなに伝えることを実行してくれました。女の子だけの座組は、演出家の一声だけではなかなかまとまらないものなんです。もこちゃんが私の至らない部分を座長としてしっかりやってくれました。非常に助かりました。

役的にもなかなか難しい役だったと思うんです。ドジでのろまなおっかなびっくりのキャラなのにバシバシ突っ込まないといけない(物語上、弌伽は踊りが丘学園のアウトサイダー的な立ち位置ですから、必然的にそうなりますね)。そしてツッコミ役の難しいところは、役的に場の修正的な役割なのでセリフなどなるべくミスをしないほうが好ましいところ。その点、もこちゃんは本番でほとんどミスもなくしっかりとツッコミの主演として振舞ってくれました。今回の作品がハチャメチャだったにもかかわらずギリギリのバランスを保てたのはもこちゃんがしっかりと主線を紡いでくれたからだと思います。

みんなのことをお客様にももっと知ってもらうためにカーテンコールの進行ももこちゃんが主導で考えてくれました。千秋楽のお客様のスタンディングを見て全てが報われたというもこちゃんのなんとも言えない爽快な表情は今でも目に焼き付いてます。本当にお疲れ様でした!そして色々座組のことも考えてくれて感謝です!

 

○八千代役:山田澪花さん

今回が初舞台だったという澪花ちゃん。いやはや、そうとは全く思えない堂々たる生徒会長でした。というか、初日あたりはさすがに緊張した演技をしていましたが、中日以降くらいから吹っ切れたように別人の演技をしていました。彼女は日替わり部分も積極的に自分で考えてくれて、思う存分初舞台を楽しんでいる感じが非常に良かった。ここまで本番中にメキメキ良くなって行ったキャストは初めてかもしれません。とても勘が良く頭のいい子なのだと思います。目力も強いし、立ち姿も堂々たるものがあるし、これは良い女優さんが出てきましたよ!っと思っていたら彼女は今後は芸能ではなく別の道を進むようですね…、もったいない。まあ、演劇人としては是非芝居を続けて欲しいところですが、彼女ならどんな道に行っても素晴らしい実績を残すことでしょう。

稽古当初、あの「エライコッチャ!」のシーンを演出した時、ものすごく恥ずかしそうにやっていたのがすでに懐かしくもあります。本当に驚異の成長力!

彼女の最初で最後かもしれない舞台に演出として関われて良かった!お疲れ様でした!

 

○参子役:秋山ゆずきさん

もう、この作品は彼女なしでは成立しなかったのではと思うくらいの重要度だったゆずゆず。前の舞台の本番があったため合流が2週間くらい遅かったのですが、それまでは「う〜ん、ちょっとふざけ過ぎかなあ。楽しく作ったものの着地点がわからなくなってきたぞ…」と思ったりもしていました。しかし、彼女が合流してすぐにパーンと参子をやってくれたおかげで「よしイケる!」と思ったものです。特にラストの恨みを語るシーンはすごいの一言。あの流れからよくあそこまで持って行ってくれたなあと感心してしまいました。脚本にはあの流れが書かれているのですが、演出でかなりコメディー要素を膨らませたので、あそこで脚本の流れに軌道修正できてしまう彼女の芝居の説得力。あの演技を稽古場で見て「これで心置きなく笑いをぶち込める」と胸を撫で下ろしたものです。とんでもない感情の瞬発力だと思います。

ゆずゆずと前にご一緒したのは2年半前の『おうちに帰るまでが遠足です』だったのですが、あの当時から非常にお芝居のセンスのある子でした。でも当時は「お芝居が上手いアイドルさん」というイメージだったのが、今回で完全に「素晴らしい若手女優」というものに変わりました。稽古や本番に挑む姿勢も素晴らしいものがありましたし、若い子たちにもニコニコ優しく時にしっかりとアドバイスもしてくれて、本当にゆずゆずがいてくれて良かったと思っています。さあ、今度はうちの劇団ボブジャックシアターに出演しようじゃないか!お待ちしております笑。マジで。

 

○サニー役:水月桃子さん

いや〜、今回のもこたん、弾けてましたね〜笑。というのも一年前の同じく私が演出したアリスインさんの舞台『陰陽よろず屋開業中!』では白姫という間抜けだけどちょっとミステリアスなストーリーのメインどころの役をやってもらったのですが、その時とは別人の芝居をしてましたね、今回は。その当時から色々な遊び心のある芝居をしていたのですが、まだそれをうまくやれていない印象(つまりやりたいことと自身の表現力の乖離)でした。でも今回は本当に良い意味で好き勝手やってましたね。稽古中からそれはものすごく感じていて、よろず屋の頃は稽古で何度か演出してもなかなかうまくできないということがあったのですが、今回は演出へのレスポンスも非常に早くなっていました。この一年での成長のすごさにびっくりでした。成長というか、元々持っていたポテンシャルを解放したという方が正しいのかもしれません。サニーがお金を餌にサイエンス部から逃げるシーンは、そんなもこたんの活躍の場を少しでも多くしたくて追加したシーンです。鉄板ポイントになって良かった。あと、皆さんの感想にもよくあった「顔芸」は見事でしたね笑。でも今回のもこたんで一番印象に残っているのは、稽古の初めの頃、アニメ部の部員たちにそれぞれの持つステッキを渡した時の「え?私、ただの棒ですか?」と言った彼女の切ない顔。他の二人が持つ可愛らしいステッキを羨ましそうに見ていたあの顔。私のもこたん史上、一番女の子な表情だったかもしれません笑。民本と双璧をなした爆笑王!次のイマジカルマテリアルでもまた新しい彼女の演技に期待しています!

 

○周子役:田沢涼夏さん

途中で彼女が初舞台であることを忘れてしまうほどの堂々とした舞台での振る舞いっぷりでした。舞台上で頑張って動きすぎて後半は少し足を痛めたようですが、テーピングをして最後までそんなそぶりを見せずやっておりました。若くしてこのプロ根性、素晴らしいと思います。いつもニコニコしていてムードメーカー的な役割を果たしていたように思いますし、普段はアイドル活動を中心にやっているようですがお芝居の舞台なども非常に合っているのではないかと思える逸材です。演技でもなんでもそうですが、やはり初めてやるものには「恐怖心」というものがあるはずなんですが、とにかく彼女にはそう言ったことを全く感じなかった。本人は稽古でも緊張していたと言っていましたが、こちらからは伸び伸びと初めてやるお芝居というものを楽しんでいるように見えました。初舞台なのに彼女には演技的なことはあまりいう必要がありませんでしたね。本番途中ぐらいに「私も何か新しいネタがしたいです」と相談してくる肝の座りっぷり。一つ提供したのですが、さっとやってのけてしまうレスポンスの良さ。すーちゃん、あなた本当に初舞台だったの笑?

こういう子は2回目の舞台でさらに色々な引き出しを開けていくタイプだと思います。大変かもしれないけど是非お芝居を続けて欲しいですね。是非また演出してみたいと思ったキャスト陣の一人です!

 

○十和子役:花梨ちゃん

どうですか?今回の花梨ちゃんには驚いたお客様も多いはずです。あんなに喋る花梨ちゃんを見たのは私も初めてです笑。脚本を読んだ時、私の中では一択で花梨ちゃんは十和子でした。何度もご一緒してるのですが、その度に花梨ちゃんには少しずつ課題を与えてきました。今回も見事に乗り越えてくれましたね。高いテンションでセリフを言い続けるって非常に大変な作業なんですが、セリフも稽古の早い段階で脚本を離していましたし、ここ近年の花梨ちゃんは意識が非常に高い!稽古で彼女にあまりかける時間が取れそうになかったので、こんな感じで読んでみたら?という台詞回しを私が録音して渡したのですが、空いた時間に一人で黙々とその音声に耳を傾けて練習していた姿が目に焼き付いています。ただ私の読み方をコピーするだけではなく花梨ちゃんなりのアレンジも加えたりしていて感心しました。そろそろ、アリスインさんだけではなく外部の「大人達」がいるような舞台に出演しても堂々と渡り合えるところまで来ているのではないでしょうか?カーテンコールなどではあんなにおちゃらけていますが、本当は芝居もダンスも歌も全力で練習する頑張り屋さんなんですよ、なんて言ったら本人に「そういうこと言うのやめてください」と言われそうですが笑、本当にそうなんだから仕方がない。やはり花梨ちゃんは私の大好物な女優さんです!次はボブジャックで…。

 

○和子役:矢野冬子さん

プロフィールを見た時から「はい、バスケ部の部長」と即決したお人。背が高いと言うのは私ではどうすることもできない才能です。スラムダンクの魚住に田岡監督が言ったのと同じです。彼女がいることによるバスケ部の説得力。今回のバスケ部はダンスの猛者どもが集まっており、冬子ちゃんは相当なプレッシャーを感じていたようですが、なかなかどうして!大きな体をダイナミックに使ったダンスは部長の風格も出ていて良かったと思います。プロローグで国子役の青柳伽奈ちゃんとバチバチとしたライバル関係を見せてくれ、この踊りが丘学園の「ダンスバトル」という雰囲気をしっかりと出してくれた功労者の一人です。運動部の部長という強さと同時に、途中のテニス部と和解しようとするシーンでは小さな部員達に背中を押されながらも素直になれずモジモジしている可愛らしい一面も見せてくれ、和子というキャラクターに厚みを持たせてくれました。普段は非常にざっくばらんな感じの性格で、稽古場でもいち早く周りの子達と積極的に馴染んでくれてましたね。バスケ部は部長を中心によくまとまっていたと思います。この作品のパワフルで元気な部分を担ってくれていたバスケ部。部長である冬子ちゃんの果たした役割は非常に大きかったと思います!彼女が部長で本当に良かった!

 

○千佳役:星優姫さん

「私、普段はおバカなんです〜」と柔和な笑顔で話していた優姫ちゃん。舞台では知的な生徒会の一人にしっかり見えてましたよ。脚本上はあくまで会長のサポートに徹していた千佳でしたが、彼女にも何か挑戦して欲しいと思ったので、あのズキューンの一人芝居シーンを追加しました。あのシーン、何気にセリフのタイミングとか細かく演出を付けたのですが、なかなか稽古場でやる時間を取れなかった。しかし、相当自主練をしてくれたみたいで、久しぶりに稽古場でやってもらった時にはものすごくクオリティが上がっていて「あんなにふんわりとした雰囲気の見た目とは違って、内に秘めた闘志を持っている子なんだ」と驚かされました。クライマックスの方のシーンでもしっかりと迫力と緊迫感を出して演技してくれていましたし、とても芝居感の良い子なんだと思います。彼女はなんだか底が見えないんですよね。常にニコニコと淡々としていて。本人も気づいていないかもしれませんが、色々な役ができる子なんだと思います。もっともっと色々な引き出しを開けてみたい!そう思わせる優姫ちゃんでした。声も特徴的で強いですし、絶対に伸びるお人だと思います!

 

○国子役:青柳伽奈さん

伽奈ちゃんは一番合流が遅かったのですが、そんなことを全く感じさせない。役の雰囲気をすっと出せる女優さん。レスポンスも早く、合流初日でほぼ段取りを掴みきってくれました。芝居だけではなく、ダンスも躍動感があってキレキレでしたね。たくさんの才能を持ち合わせている。普段は「地球よ、滅べ」みたいな顔していることがあるのですが、話しかけるとびっくりするくらいニコニコでそのツンデレ感も面白かった笑。今回は楽しいドタバタ劇という作品でしたが、彼女とは是非もっと深い部分での心情とかを表現する作品でもご一緒してみたいですね。動きも良くダンスもできるので派手なお芝居などにも非常に向いていると思いますが、それとは違うちょっと地味な会話劇とかも絶対に良いと思います。ていうか、ロストマンブルース出てたんですね。いや〜、伽奈ちゃんのそういう作品での演技、是非観てみたかった…。

ハチャメチャなキャラが多いこの作品の中で、あくまで普通の女子高生を演じることに徹してくれた伽奈ちゃん。この作品を締める上で重要な存在でした。と同時に「学校内でのいざこざ」という部分をバスケ部と同時にしっかりと迫力を持って表現してくれたテニス部部長。笑いとか派手な部分に目が行きがちですが、こういうキャラがいてくれるからこそハチャメチャが可能になります。貢献度大!また是非ご一緒したい女優さんです!

 

○秋子役:黒木ひかりさん

この子も初舞台とは思えない堂々とした演技っぷりでした。声もよく出ていたし、なんてったって見た目が抜群でしたね。まさに、美少女という感じ。皆様の感想にもそのようなものが多かったと思うのですが、納得です。普段は声も少し太めで全然そんな感じではないんですが笑。でもそのギャップは今後の彼女の女優人生では必ず良い個性になると思うんです。モデルさんとのことでこれからもお芝居を続けるのかはわかりませんが、是非続けてもらいたい!民本の「なるほどね〜」連発シーンで、一度ひかりちゃんを出したのですが、打ち合わせで「今日、あのシーン出てきて」と伝えた時ノリノリでしたからね。肝っ玉もでかい!秋子は前半にとにかく説明セリフが多いのですが、ものすごく丁寧にはっきりと言ってくれたので、お客様にも「踊りが丘学園」というものをしっかりと把握してもらえたと思います。よく通る声を持っているというのは舞台をやる上では最強の武器だと思います。私的にはもっと経験を積んでいけば、アリスインさんの次世代のエース格になれるのではないかという逸材です。

ひかりちゃん、お芝居続けなさい!!

 

○梛葱役:仲野りおんちゃん

りおんちゃんは、この稽古中にググーンと伸びたキャストの一人ですね。稽古初期と本番とでは別人でした。あと、ものすごく向上心が高い。とても良いことです。もっともっと!と思えない人は伸びませんからね。でも、あまり思いすぎると結果自分の首を絞めることになりますから、程よく調整してあげる必要があります。りおんちゃんはちゃんとできているシーンも「大丈夫ですか?」と聞いてくることがあったので、うまく自信を持たせつつ(だってできてますから)向上心をいい塩梅で刺激してくれる人にこれから巡り合っていければ役者としてもアイドルとしても面白い存在になるのではないかと思います。恐ろしく伸び代を持った子ですから。自分からも「ここ、こんな風にしていいですか?」とたくさん提案してきてくれましたし、やはり、体だけではなく頭も使ってお芝居をしている人は本当にどんどん芝居が良くなって行きます。まだ中学3年生ですから、本当にこれからが楽しみな存在ですね。

実は今回の座組、配役を決める前にみんなにどの役がやってみたいかを聞いたんです。面白い試みだなあと思って。りおんちゃんは…、何を希望したかは秘密ですが、梛葱ではありませんでした。前回の初舞台でどんな役だったか聞いていたのですが、私的には「梛葱みたいな役が絶対に合う」と思っておりました。本人は少しびっくりしていたみたいですが笑。

 

○のぞみ役:原田真帆さん

初舞台、また舞台出演にブランクが多かった鉄道部のメンバーをしっかりと引っ張ってくれた部長。彼女は演技もスパーンとしてましたし、何と言ってもお芝居がパワフルでした。OPが終わってから始まる次のシーン、たくさんの部活が出てくるシーンですね。最初に出てくる真帆ちゃんが元気いっぱいに出てきてくれるおかげで、シーンが繋がって次の展開を期待させてくれる流れができていたと思います。鉄道部のダンス練習でも率先して部員のみんなを引っ張ってくれたし、まさに部長という感じでした。

彼女の良いところはやはり目の大きさ。あれだけ目が大きいと目だけで色々な表現ができる。お芝居をやる上ではものすごく武器になると思います。そして強い声とパワー。持っているスペックが本当に舞台にむいていると思います。鉄道部の他の部員たちが、良い意味でマイペースなお芝居をする子達だったので、パワフルな部長とのバランスがとてもはまっていたと思います。我ながらナイス配役だったかと。真帆ちゃんは青SHUN学園さんのメンバーなんですね。あのパワーも納得。青SHUN学園さんのパフォーマンスは熱いですから!真帆ちゃんが鉄道部部長で本当に良かった!

 

○遼子役:渡辺菜友さん

去年の夏の『アリスインデッドリースクールパラドックス』以来でしたが、びっくりするくらいお芝居が良くなっていました。半年でこんなに成長するものなんですね。若いって素晴らしい。セリフの言い方、発声、立ち姿、動き、目線の送り方、どれをとっても1段階も2段階もレベルアップしていましたね。この半年間でたくさんの舞台に立ってきた菜友ちゃん。やはり演技はやればやるほど良くなっていく。そしてできるだけ間の期間が短い方が良い。長いと一旦リセットされて、取り戻すまでに時間かかりますから。その点、菜友ちゃんは本番終わったら次の稽古というサイクルを繰り返してきたので、そりゃあグーーンと伸びますよね。学校にも行きながらこのペースで舞台に立つのは本当に大変だと思います。疲れも当然あるでしょう。でも彼女のまた素晴らしいところは、そんな素振りを稽古では一切見せないところ。それどころか、稽古終わってからさらに自主練とか頑張っていたみたいですから。これからもどんどん良くなっていくのは間違いないですね。でも、本当に無理だけはしないでほしい。おそらく彼女も今後のアリスインさんのエース格に成長するであろう女優の一人。焦ることなくしっかりと育ってほしいものです。主演になるのだってそう遠くない未来だと思いますよ。

 

○千里役:渡壁りささん

彼女は私の劇団ボブジャックシアターの女優なんで、そんなに褒めません笑。でも今回は私の無茶振りによく答えてくれました。多分、1年前ぐらいの彼女はここまでできなかったんじゃないかな。着実に成長してくれています。この作品の前の舞台、とあるシーンで稽古中にダメ出ししまくりましたが、最終的には私の想像を超える演技を見せてくれました。壁ちゃんのここ最近の打てば響く感がとても嬉しいですね。あと壁ちゃんに足りないのは提案力と自己演出力。ここができるようになれば女優としてもっと先に行けると思います。今後はその辺りを厳しくやっていくぜ、壁ちゃん。あと、滑舌もしっかり訓練しようね。

 

○ラフレシア役:民本しょうこさん

今回は女優枠ではなく芸人枠で参加してくれた民しょう。毎日の日替わりネタの打ち合わせは、ほとんど芸人のネタ合わせみたいになってました笑。彼女のすごさを今更語っても仕方ないので、制作秘話を。

まず、「なるほどねシーン」。ここは元々脚本上はラフレシアも登場しませんし、ただの暗転でした。民しょうから「前半出番があまりないのでどっかでこっそり見てるとか出てきていいですか?」と提案されましたが、私も元々もう少し前半で笑いのシーンが欲しいなと思っていたのでお互いの思惑が一致しました。最初は「とりあえず出てきて、なるほどねを言い続けて」というぐらいのノリで追加したシーンでした。実は、民しょうの日替わりシーンは別のところでやる予定だったんです(さて、どこでしょう?)。しかし諸々事情があって、考えていたシーンで日替わりをすることを断念。そこで急遽、本番が始まってからあの「なるほどね」シーンを日替わりにすることにしたんです。いつの間にか名物シーンになっていましたが、ノリ的にはそんなものです笑。

あと、最後の各部活が次々に出てきてちょっとずつ踊るシーン。あそこも民しょうから「私、ダンスクイーンなのに全然踊ってないんで、あそこで踊ってもいいですか?」と提案されました。そこで「いや、ついに登場してあえて踊らない方が面白くない?」という話で盛り上がり、あのいきなりダメージシーンが出来上がりました。彼女とも長いですからね。もう阿吽の呼吸です笑。

 

○黎伽役:未来みきさん

今回の作品のゲスト枠。ゲスト、つまりものすごく稽古回数が少なかったんです。その割に色々演技の仕方についてたくさん言いましたが、少ないながらも家でしっかり自主練をしてきてくれたのでしょう。稽古に来るたびにどんどん良くなって行きました。本当はがっつり出演でもっといっぱい彼女には演出をつけたかったなあ。それほど魅力的な存在だと思うんです。まず、見た目が抜群に良い。未来ちゃんは、ものすごく良い意味で色がない、いわゆる役者としての透明感があると私は思うんです。つまりは主演向き。主演は、あーだこーだあって変わる、結局変わらないのどちらかのパターンなのですが、色がないのでその変化や流れが良く引き立つ。私の大好きな浅野忠信さん、若い頃は「日本映画の主演といえば浅野忠信」と言われていたくらい主演をやっていましたが、当時の浅野さんの一番の魅力は色のなさ、透明感だったと思うんです。そこにミステリアスも持ち合わせていましたが。彼女がミステリアスかはわかりませんが笑、未来ちゃんにも同じような透明感を感じます。本人は面白いことやるのが好きみたいで、色々変なネタを披露しておりましたが、私は彼女の色のなさ・透明感に魅力を感じます。声もいい声してますしね。アリスインさん、彼女を近々主演で使うべきですよ!

 

ふ〜、やはり書き出すと長くなってしまいますね。

とりあえず今回はこの辺りで!次回はダブルキャスト編です!!

AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。