京都の企業は長く続けていけるために、どうすればいいのかということをまず考えるところが多いので、線香花火のように燃え尽きるような経営を嫌います。
札びら切って遊ぶような連中を腹の底では苦々しく思っていますから、案の定アッと言う間に倒産でもしようものならぼろくそです。
あっという間に飛ぶ企業の共通した原因は、放漫経営による金の使いすぎですが、イケイケドンドンで、過剰な投資に走り借入金が膨大となるということが多いと思います。
安全な経営を目指すなら、好調時に蓄えをしておくことが肝心です。
京都には無借金で、現金をたくさん持つ企業が少なくありませんが、無理をしないでコツコツした経営に専念し、蓄えを増やし、つまり含みを厚く持つのです。
そうした経営だと、いざというときにはその含みがモノを言います。
サラリーマン経営ではなかなかそういう達観した経営はできませんが、オーナー経営の多い京都の企業の特長です。
ですから京都は預金性向が強く、金融資産を多く持つ企業が本当に多いのです。
これは言い方を変えると保険を打っているのと同じです。長い歴史の中では何があるかわからないということをいつも意識していた京都人は、色々と保険を打っていくのです。
そしてできる範囲の中で、次の設備投資も忘れませんから、他社の追随を許さないのです。
東電の連中が京都のことでも知っていれば、原発事故を防げたかもしれません。
内部の人がその危険性を指摘していたのに、経営陣が無能だからを先を見ることもできず、万全対策費をけちり、銀座で呑みまくっていたのです。
常に先を考え、常に危機感を持ってことにあたることが経営者に求められます。
このことは政治でも同じです。政治家と官僚に見識が無いので1000兆もの債務を負ってしまいましたが、もっと先の先まで読めていれば、こうしたことにならずもっと余裕ある国花経営ができたはずです。
金があるから使え使えというのは、馬鹿のすることです。今の民主党の連中も嘆かわしいほど、大局観がなく、経済が分かっていません。姑息な財務官僚の言うままなのかもしれませんが、その危機感のなさは尋常ではありません。
先日東京に震度7の地震があると、しれっと発表していましたが、私に言わせると、その可能性があるのなら、なぜ早急に首都機能移転に着手しないのかと思います。
必ず来ると言われているから耐震構造にいておけばいいという物でもありません。
早く保険を打つことです。原発事故でいかに官僚が無能であるかをさらけだしましたが、その二の前にならないよう東京での大災害に、単に耐震構造云々ではなく、もっと先を読むべきだろうと思います。
私が京都人だから言うのではありませんが、天皇陛下に京都にお戻りいただくことも、この国の文化を守るという意味でも、有効です。
色々な議論があるでしょうが、今まで以上にこの国の機能の分散化を図るべきでは無いかと思います。
何でもかんでも東京に集めるというのは明らかに間違っています。
税金でもいったん東京に全部集めてからばらまくというのは官僚の無駄遣いをうむだけです。
アメリカのように地方企業が寄付をその地域にし、それを税額控除にするということも考えるべきです。
1000兆の借金を作った財務官僚の思い上がりをいったい誰が叩けるのでしょうか。
少なくとも今の政権ではできないということは明白です。
伝統産業の危機でもそうですが、10年前から今のような事態は予想しておくべきだったと思います。
またよくなるなどという甘い考えでいるからこれと言った手を打てなかったのでしょう。
私は流通がだめになると予想していたので、作り手が自分のこだわりを発信できるアンテナショップの必要性を考えていて、11年前に実現したことは紙のご意思と思って、キモノのファンのためにお役にたてることを本当に喜んでおります。
これから先がどうなるかいつもいつも考えながら。そこまでしなくいてもいいだろうと思うくらいの手厚い手を打っておくことが、必要だと思いますね。


