さあ 登るぞ!
と気合を入れるほどでもない規模ではありますが、甲賀群中惣の典型的城廓として遺構の保存状態も良いと云う城。
色々と特別な思い入れもあって一度は行ってみたいと思っていた城址です。
古門橋の裏手の所から、登れそうな小径があったので林の中に侵入します。
少し行くと、目の前に高い土塁が聳えていました。
高さで行くと5,6メートルはあるでしょうか。
後で判ったのですが、どうやら城の裏手から侵入したようです。
まさに、甲賀群中惣を攻略する秀吉軍の心境だぁ。
上から矢襖や竹は降ってこないけど、これだけ高い土塁だと不用意に侵入すると、あっという間にハリネズミ状態ですな。
そんなことを考えつつ、つかまる所を捜して土塁をよじ登ります。
「オオッ!」
思わず声が出ました。
目の前に広がる方形単郭の城址!
これが、甲賀郡中惣!!!
土塁の上から見る、廓内は見事でした。
写真で見ると、その感動は今一伝わらないんですね。
遺構保護の為に植林されている竹や潅木が邪魔になって、写真になると遮蔽物が多くて、どうしても同じようなアングルになってしまいます。
この辺りが、純粋に戦うための中世城廓と、徐々に見せる城に変化していった、完成された様式美を持つ近世城廓の違いだと思います。
中世城郭は、是非現物を見に行かれることをお勧めします。
土塁の上から陶酔したように、しばらく中世城郭の遺構に魅入っていましたが、いつまでもそうしている訳にも行かないので、いよいよ遺構の探索です。
廓と云っても、甲賀の城は城館程度のほんの小規模なものが殆どで、この望月城も、20メートルから30メートル程度しかありません。
土塁の隅はやや、広くなっていて見張り台でも置かれていたのでしょうか?
ほんの二メートル四方の場所なので、どちらにしてもそれ程堅固な物があった訳では無さそうですが。
この城館は三方が高土塁に囲まれていて、東に虎口が開いています。反対側の西の堀切が今登って来た所ですね。北側が古門の方に辺り、南は尾根を挟んで深い横堀があり、反対側の尾根にはもう一つの城、望月支城があります。
東側の虎口正面から撮った写真がこれ。
これだけではよくわからないので、補助線を入れてみました。
こうすると、少しは雰囲気理解していただけました?
甲賀の城って楽しいぞ!
けど、いい城だなぁ!!
つづく








