東京都議選 自民党歴史的惨敗 | 公共政策コンサルタント りえ Official Blog

公共政策コンサルタント りえ Official Blog

市民セクター、パブリックセクター、ビジネスセクターを自由自在にとびまわっています。

昨日投開票が行われた東京都議選では、地域政党である都民ファーストの会が都議会第1党となりました。 小池知事の勢力は64議席の過半数を越えました。

 

単に、地方選の結果だと言えない現状があります。安倍1強のおごりが出た結果でもあります。一方で、民進党は、離党者が相次ぎ前回の15議席には、ほぼ遠く安倍1強への批判の受け皿とはなりませんでした。公明党との選挙協力もあり安部政権に対する批判票となった都民ファーストは、1人区を着実に制しました。

 

安倍政権は、年内に憲法改正の自民党案の作成と国会提出を予定していますが、しっかりと都民の真意を受けとめ、国民の信頼獲得にむけて猛省し、おごった政権の体質そのものについて、国民がNOを突きつけたことを認識しなければなりません。

 

内閣改造による表面的な一新のイメージ操作ではなく、政権の体質そのものの問題です。そして、体質改善できないようであれば、やはり、安倍政権にはやめてもらうしかありません。

 

政治的課題を客観的に俯瞰するにあたり、改憲より更なる喫緊の課題は山積します。社会保障の建て直し、財政・金融再建は、やはり優位政策です。

 

佐藤一斉の言志録に、「人君は社稷を以て重しと為す。人倫は殊に社稷より重し。社稷は、棄つ可し。棄つ可からず。」というものがあります。 国家のほうが人よりも重要だと考える兆候になりつつある今のグローバル・ガバナンスに対する怖れ、そして、日本も同様です。国家とは国民を守るためにつくられました。人としての尊厳を無視して国家が動いていくことを良しとする安倍政権、自民党の組織としての体質へ、都民がNOを突きつけました。 

 

国政に大いなる影響を与える今回の都議選の結果は、次の日本のかたちへの移行にむけた市民の想いの第一波だと感じています。