「クレーマーなおじいさん」(後編)
テーマ:学生時代 数日後のお昼休みのこと。校内放送が始まりました。
「男子生徒は全員、今すぐ体育館に集合。」
同時に担任が教室に入ってきて、多少の補足をしてくれました。
それによると、学校に一通の手紙が来たとのこと。
それも何メートルもの巻物になって(これは先生の誇張?)、古めかしい毛筆で。
内容は「自分は先日、街で見かけた態度の悪い高校生(らしい)数人に注意をした所、
逆に袋叩きにあい怪我をした。
警察に通報する気はないが、犯人を見つけたいので、
お宅の男子学生を全員集めて首実検をさせろ」となっていたそうです。
学校側からすれば、ありがたい交換条件だったのでしょう。
担任は「警察に言うのが当たり前なのに」と言ってましたが。
かくして、せっかくのお昼休みの体育館で、男子生徒の首実検が始まりました。
一人のおじいさんが体育の先生(もちろん生徒指導)に手を引かれるようにして、
男子学生の顔を一人一人見ていきます。
顔には包帯とバンソウコウ、何だか足取りもおぼつきません。
そして、おじいさんが近くに来た時、私は気がつきました。
そのおじいさんは古本屋で私に嫌がらせを仕掛けてきた、あの人だったのです。
しかし、おじいさんは何も気がつかないように私の前を通り過ぎていきました。
やがて、あらぬ疑いをかけられて数人の生徒が選ばれ、体育館に残されました。
一通りおじいさんが見て回ったのか、すでに暴れかけている生徒もいる体育館を、
私や選ばれなかった生徒は後にしました。
「あ~、あいつな?○○(あだ名らしい)だよ。」
家に帰った私が話をしたところ、父親も母親もそのおじいさんのことを知っていました。
なんでも、市内の色んな所で、私にしたみたいに自分から嫌がらせを仕掛けておいて、
自分の気に入らない対応をされると、それが会社でも学校でも、
同じように巻物の手紙を送りつけて、嫌がらせのようなクレームを言ってくる人なのだそうです。
「そりゃ、逆にそういう目(袋叩き)に会うこともあるだろうよ」
父親は苦笑混じりに言いました。
「えんじぇるは絡まれないように気をつけなさいね」
母親は言いました。
数日後、結局犯人は別の学校の生徒達だったと担任は教えてくれました。
お金を要求するわけでもなく、
あくまでも自分勝手な正義を振りかざした嫌がらせほどうっとうしいものはありません。
いっそお金を要求してくれた方が、逆にそのおじいさんを警察に通報できるのに。
そう思っている人が多かったようでした。
(終わり)
。。。。。
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1 ■こんにちわ
こんにちわ!
・・・・ますますポカ~ン(・∀・)?とする内容ですね。。。
私が思うには、そのおじいさんはきっと寂しい思いをしていたんでしょう。誰かにかまってもらいたくてしたことなんだと思います。でも、いくら寂しくてもそんな嫌がらせで人の気を引こうなんて・・・。別の方法もあったんだろうと思いますが、その方法しか見つからなかったんでしょうね。きっと。。。