「交換条件」(前編)

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※この話は「NO」(前編 後編 )の後に起こったことです。
できれば、そちらを先にお読みください。


 Rちゃんは「賭けに負けたんだから」って言いましたが、本当はお互い、
そんなことはどうでも良いことでした。
私は話を聞くうちに、彼女があることで困っていることを知ったので、
その助けになるならと思ったのです。

 とにかく彼女は、賭けで負けた代わりにある交換条件を飲めと言いました。

 それは、まず彼女が私の想い人のM君に会って、
説得ならずも私のことをわかってあげて欲しい、と告げること。
そしてその代わりに私は、彼女と一緒にあるお話合いに同席するということでした。

 あのラヴレター事件の数日後、まず彼女がM君に会うことになりました。
彼女は私が教えた番号に電話をかけ、彼と会う約束をとりつけました。
私はその場にいなかったのですが、彼は特に驚くこともなく、
Rちゃんと会うことにあっさり同意したそうです。
まあ、彼の方はその展開をいくらか面白がっていたのではないかと思います。

 それから数日後、RちゃんとM君の話し合いは無事にある喫茶店で行われたようで、
Rちゃんはその結果を伝えに私の部屋を訪れました。

 もちろん、その結果なんて予想がついていたし、
私にとってももうどうでもいいことだったのですが、
どうやら彼女の方はM君の対応に少し腹をたてているようでした。

 なんと彼は、彼女の話なんてほとんどまともに聞いている様子がなく、
私のことどころか彼女自身に興味を持ったようで、デートに誘って来たと言うのです。

 確かに彼女は背も低く童顔のかわいいタイプで、良くお誘いを受けるタイプだったのですが、
当然、彼女の目には彼はあまり良い人に写らなかったらしく、
彼女は私に、
他にも良い人がいくらでもいるんだから、
あんな人のことなんてさっさと忘れなさい
」と言いました。

 もちろん、その時点、その場所で、
私のことを受け入れてくれる人がいるとは思えませんでしたが、
普通に私を女の子として見てくれる彼女の気持ちは本当にうれしく感じました。

 そして次に彼女は、私に同席して欲しいという話し合いについて、詳しく話し始めました。


後編はこちら。

。。。。。

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