「ピエロの涙」

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ショウが終わりライトが消える
誰もいない観客席に目を向け
私はため息を一つ吐く
一日の終わり 何も残らない
テントの柱によりかかり
派手なコスチュームは汗ばんでいた

笑い顔のメイクを落とし
鏡の中に自分を探す
見つからぬ悔しさに涙が浮かぶ
それでも同じ微笑みを作り続ける
ピエロはいつも笑っているはず
許される涙はいつどこで

空を飛ぶ魚 海を飛ぶ鳥
全ては幻想 全ては現実
サーカスのショウにピエロは一人
誰にでも笑いを与えるひと時を
愚かな道化はいつもあなたのそばに
ピエロに涙は似合わないから

ショウの始まり スポットライト
同じ毎日の前口上
塗り固めた笑顔のメイクに
観客たちの笑顔が映る
テントに覆われた無限の世界
ピエロの私の居場所はここだ

。。。。。
 モチーフとしてはすご~くありふれてるのですが、
やはりえんじぇるが書くとどうなるのかってことで(^^;。

 というか、この「ピエロ」はあくまで日本的な「ピエロ」のイメージであって、
「クラウン」って感じでは無いのかも知れません。
もちろん、えんじぇるは現実にサーカスって物も見たことがないので、
ひどくあやふやなイメージだったりするのですが、
実はこの「ピエロの涙」ってのは、高校時代に詩を書いていることを、
何人かに茶化された時に言われた言葉として頭に残っていたのです。

 今日のショウが終り、メイクを落とす。鏡には自分本来の顔が映ります。
それは安心させるものであり、同時に不安を呼び起こすものであるかも知れません。
なぜなら、ピエロの「私」は自分がピエロであることに誇りを持っているし、
サーカスのショウが自分の居場所だと実感しているから。

 ただ、そのショウの間は自分本来の顔ではなく、「ピエロ」の顔をしているのです。
そのことは笑ってくれる観客の笑顔からフィードバックして感じるものであって、
ショウが終って鏡を見た時に初めて、その現実をつきつけられるのです。

 ショウが終ってホッとする、同時にショウが終ったことで不安になる。
そんな微妙な気持ちが浮かぶことって、日常でもあるかも知れませんね。

(コメントはメルマガ20号発表時)

。。。。。

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