海外盤の『Nothing But Your Love』と『Time To Share』の間にリリースされていたことを知って納得、このアルバム、ちょっとポップの要素が少なめ。R&Bの要素が一番色濃くて、当時のトレンドもしっかり押さえた、日本におけるR&Bアルバムの最高峰とも言えるんではないだろうか。
シングル曲の「Candy Rain」や「Respect(This&That)」は言うまでもなく、10年近く経った今でも決して古びていない楽曲達が並ぶ。「無常」や「Do Me Baby」、「My Bad」などは日本語で歌われているけれどサウンドも歌も洗練されていて、”J”の頭文字をあえて付けたくない、れっきとした”R&B"だ。とても日本人の感性で作られたものとは思えない。それくらい”本場感”が強い楽曲が揃っているのだ。
そりゃそうだ、この頃はまだアメリカで真っ向勝負中だったんだからね。(ちなみに『Time To Share』は正に彼の挑戦の最高峰と呼ぶに相応しいアルバムだ。そして、その後リリースされたアルバムではそのテイストを損なうことなく、徐々にポップな楽曲も聴けるようになったのだけれど。)そういう意味ではまだまだ若さを感じられるアルバムなのかも・・・と久々に聴いて感じた。当時は随分大人なアルバムだなあ・・・って思ってたけど(笑)。
もちろん一曲一曲を単体で切り取っても名曲揃い。ただ、アルバムの流れを通して聴くとさらに色鮮やかな印象に変わってしまうから不思議。シングル曲の「Alphabet St.」や「Glam Slam」はもちろん前述のお蔵入りになったアルバムからも「When 2 R in Love」っていうエロティックだけどメロウなラブソングが色を添えている。