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Sense168

「おーい、酒と肴はまだか~」
「今持っていくよ」

 大皿に盛った料理を酔っ払いの前に持っていく。

「はぁ、今日のつまみは、チキンカツと付け合わせの生サラダだ」

 皿に盛り付けられたのは、小さく一口サイズに切り分けられたチキンカツとそれに付けるソースとケチャップ。そして、味をリセットするためにキュウリやニンジン、大根などのスティックサラダや千切ったキャベツなどの生野菜とマヨネーズ。

「ふむ。今回も美味そうだ。では頂くとしよう」
「ふはぁ! やっぱり揚げ物と焼酎の組み合わせは良いね」
「俺は、ビールだな。しかし、料理人か……。おい、誰か料理習ってこい!」

 酒飲みの大人組。ミカヅチにPKのフレイン。そして、何処からこの打ち上げの話を聞きつけたのか、クロードまで集まって三者三様、好きなメーカーの酒を揚げ物と共に食べている。
 まぁ、何時もの如く打ち上げの料理の準備は、料理センスを持つ人間が総出で取り掛かる始末だ。timberland 靴
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 中には、新たにセンスを獲得して、この機会に師事して効率の良いセンス育成法を覚えようとする者も居るからゲーマーは、逞しい。

「おーい。交代して良いよ! 料理ギルドに声掛けて打ち上げの準備に人員を割いて貰ったから」
「マギさん。ありがとうございます」

 これでやっと休める。と安堵の笑みを浮かべるとマギさんは、手をひらひらと振りながら、気にしないで。と言う。

「私たちも参加したかったから参加しただけだよ。元々、生産職主催のイベントが終わったら、ご苦労様って打ち上げしたかったから便乗しただけだしね。それに……皆、お祭りが大好きだからね」
「そうですね」

 本当に、色々な奴らがいる。
 今日入手したクエスト報酬をトレードやオークションに掛けて、盛り上がりを見せたり。
 フレイン以外のPKとの本格的な対人戦を行い、短剣使いのトビアが連勝を築いている。
 また、フレインの隣にいたもう一人の女性PKは、PKとは結びつかないような柔らかな表情で【料理】センスの教えを受けていた。

「それにしても、中々、どうして。心を踊るレア素材が集まるかな」

 マギさんは、目を細めてオークションで値段の釣り上げられるレイドクエストの報酬の一種類・ガルムの牙を眺めていた。
 報酬の中の一つで装備の強化素材であるそれに、生産職として興味があるようだ。

「そうだね~。所で、ユンっち? ユンっちは、苗木を弓にしてみない?」

 マギさんの隣で、串焼きを手に持ったリーリーの誘い。桃藤花の苗木は、素材であり、栽培アイテムだ。リーリーは何人からか苗木を使った杖の作成を受け持っている。そして、俺にも一言聞いてきたが、俺の答えは決まっている。

「悪いな。植えるつもりだから」
「だよね~。やっぱり、安定的に蘇生薬の素材が手に入る。って薬師にとっては魅力的何だよね」
「じゃあ、ユンっち。他に手に入れた物って何? ユンっちに使える物?」
「あんまり、俺が使える物じゃないな」

 ミカヅチと同じ鎧と腕輪のアクセサリー。
 両方ともユニーク装備であり、面白い物である。


 冥狼の守護鎧【防具】

 DEF+30 追加効果:【防御属性:不死】【剛力】【技能封じ】


 狼のデザインの入った鎧は、レイドボスであるガルム・ファントムをモデルにされており、ボスの種族がアンデットであったから防御の属性をアンデットと同じにする【防御属性:不死】。そして、物理攻撃力を大幅に強化する【剛力】。最後に、一切のスキル、アーツが使えなくなる【技能封じ】だ。
 ミカヅチがフレインと戦い勝てたのは、そもそも対人戦やPVPでは、隙が大きくなる【アーツ】をミカヅチが極力使わない性質とデメリットである【技能封じ】が上手く噛み合った結果と言える。
 センスを装備していると常時発動するパッシブ的な物には影響がないために、ステータスセンスとの組み合わせでガチガチの脳筋にするのもありだろう。

 そして、もう一つの報酬。


 桃藤の蔦【装飾品】(重量:3)

 DEF+5 MIND+5 追加効果:【限定蘇生:3/7】


 クエストのシンボルとも言える桃藤花の樹をモチーフにした腕輪は、蘇生の効果を持っている。ただし、限定的な効果であり、腕輪の色付く花の数だけ、蘇生が出来、一日一つの花が補充される。花のストックは最大七個。一週間でフルに溜まる。
 桃藤花の苗木がある俺としては、蘇生スキルを再現できるアイテムは、余り重要じゃなかったりする。

「――と、こんな感じで。俺としては、苗木のダブりや本の方が欲しいんですよ」
「それは、持つ者の余裕かぁー!」
「うわっ!? ミュウ、驚かすなよ」

 いきなり、背後から声を上げるミュウに、俺は、驚き振り向く。ミュウは、ちょっと涙目っぽい目で緩く眉間に皺を寄せて睨む。

「腕輪は、私が欲しい報酬なのに……。タクさんは、強化素材を当てるし、お姉ちゃんは、マントを手に入れる。さっき、オークションで要らない物出店してそのお金で盾は手に入れたのに……!」
「別に、欲しかったら交換するぞ」
「ホントに! やったぁ! お姉ちゃん、大好き!」

 だから、兄と呼べ。と言いたかったが、無理矢理にトレード画面でアイテムを押し付けられた。トレード内容は、ミュウが本で俺が腕輪だ。しかし、俺としては、使えない腕輪をどうするのか、興味本位で聞いて見たら――。

「だって、これって限定でも蘇生の魔法が使えるんだよ。蘇生って回復系に属するから、使えれば、普通の回復よりも多くの経験値が得られるんだよ! つまり、レベリングアイテムになるって事だよ!」

 興奮気味に言うミュウに俺たち生産職三人は、なるほど。と納得する。そう言う使い方もあるのか。と。
 ミュウは、スキップしそうなほど浮足立って、ルカート達の元へと戻っていく姿を見て、まだまだ子どもだと思ってしまう。
 そして、本の中身をこの場で読みたいと思ってしまう俺もまだまだ子どもだ。

 そうして、好き勝手に騒ぐ、第二のイベントのような打ち上げは、若年層は、早々に脱出。大人組は、飲んで騒いでを繰り返したそうだ。


 そして、後日――。

「うーん。やり過ぎたけど、まぁ問題ないか」

 オークションとトトカルチョで得たお金を元にアトリエールを増築した。値段の上がる土地を金に物を言わせて増築し、更に生産設備に投資。また、畑の見渡せる位置にサンルーフとウッドデッキ、そして、テーブルと椅子を用意して、お茶会の出来る小洒落た空間が出来上がる。
 そして、その目の前には、桃藤花の苗木が植えられ、すくすくとその丈を伸ばしている。

「綺麗だな」

 樹の幹にもたれ掛る様に座り、膝上のザクロと隣に鎮座するリゥイを撫でながら、垂れ下がる花を見上げる。
 そよ風に揺れる蔓と花がさらさらと音を鳴らしている。
 その音が心地良く、脇に控える白馬が温かくて寄りかかる。リアルじゃ寒い冬目前でもゲームでは、日光浴出来るほど心地が良い。

「あら? ふふっ、ユンくん。様子を見に来たのに。寝ちゃってる」

 寝てませんよ。起きてますよ、と言いたいけど、意識に反して、目は閉じたまま。
 声の主は、エミリさんだろう。優しい声が余計に眠くなる。確か、疲労や何らかの原因で脳波に睡眠を検知したら、一時的にプレイヤーの意識を休ませて、脳の休憩に当てるんだよな。初めての寝落ちを知り合いに見られたことももう大分、遠くに感じる。
 ただ、ネットなのに、脇と膝に温かい物がある気がする。
 最後に、狼が一声。吠えたのを聞いたのは、夢か幻か。


―ステータス―

NAME:ユン

武器:黒乙女の長弓 
副武器:マギさんの包丁、肉断ち包丁・重黒、解体包丁・蒼舞
防具:CS№6オーカー・クリエイター
福防具:

アクセサリー装備限界容量 2/10
・無骨な鉄のリング(1)
・身代わり宝玉の指輪(1)


 所持SP23
【弓Lv44】【長弓Lv24】【空の目Lv2】【俊足Lv14】【看破Lv14】【魔道Lv12】【地属性才能Lv26】【付加術Lv32】【料理人Lv1】【言語学Lv21】

 控え

【錬金Lv41】【合成Lv37】【彫金Lv7】【調薬Lv43】【調教Lv15】【泳ぎLv15】【生産の心得Lv45】【登山Lv13】【毒耐性Lv7】【麻痺耐性Lv6】【眠り耐性Lv6】【呪い耐性Lv7】【魅了耐性Lv1】【混乱耐性Lv1】【気絶耐性Lv6】【怒り耐性Lv1】

クエスト報酬
・桃藤花の苗木
・冥狼の守護鎧
・謎の本(未解読)


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これにて、第三部。終了です。
長かった。多分、文庫二冊分くらいの奴だろう。長々と書いて多くの人から賛否を貰いました。
また、クエスト報酬の本の内容は、第三部では触れずに、第四部で触れようと思います。
それでは、温かい目で見守って頂けたら幸いです。

8月12日、ラスト三部終了時のステータス追記
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