【週刊・中田宏】(18)

 誇り高き日本回復を目指して日夜駆け回る中田宏氏(45)の活動を伝える「週刊・中田宏」。旬の話題について語ってもらう「今週の政治を斬る」では、鳩山邦夫元総務相が新党結成を目指して自民党に離党届を提出した“邦夫の乱”について聞いた。中田氏は鳩山氏の行動を批判したうえで、新党を立ち上げる可能性について「低いだろう」と推測した。

 1週間の活動の中から3つを選んで紹介する「3大宏動(こうどう)」では、音楽と講演をコラボレーションしたユニークなイベントなどを取り上げた。

 ■今週の政治を斬る

【自民は負のスパイラルへ】

 鳩山由紀夫首相の弟、鳩山邦夫元総務相が15日、自民党に離党届を提出した。鳩山氏は同時に、「強力な野党を作って頑張るのがいいのではないかと判断した」と述べるなど、新党結成に強い意欲を見せた。

 「よく分からない」。

 中田氏は、鳩山氏の心の内を測りかねるようだ。一方で、ある自民党議員から興味深い話を聞いたという。

 「息子が(今夏の)参院選の自民党公認候補者に漏れ、『もう自民はいい』となったからだ」

 議員は中田氏にこう話した。鳩山氏は元都議の長男、太郎氏を参院選の党公認候補にさせたかったが、それがかないそうにないためだというのだ。

 このほかに一部では、実母からの資金提供疑惑に関する党の聴取から逃れるためという見方も出ている。

 中田氏はこれらについて、「どちらとも考えられるが、その程度の理由なら情けない」と述べ、自身を改革の士「坂本龍馬」に例えて意気揚々と離党届を提出した鳩山氏に冷ややかな視線を向ける。

 鳩山氏は、こちらも新党結成をにおわせる舛添要一元厚労相や、党執行部批判を続ける与謝野馨元財務相などとの連携を期待していた。だが、16日に鳩山氏の行動を「重大な決断をしたと評価する」とした与謝野氏は、17日には新党結成ではなく党改革に力を注ぐ方向を示唆。舛添氏も同日、「新党を作るとか、先にやるからおかしくなる」と連携に否定的な考えを示した。

 このような状況から、「新党を立ち上げられる可能性は低いだろう」と中田氏はみる。

 さらに中田氏は、今回の鳩山氏の行動で、党の締め付けがきつくなり、自民再生が遠のいたと考えている。「みな『一派』と思われたくないから谷垣総裁に言うべきことも言えなくなる。大義ある離党もし難くなった。自民党はさらなる負のスパイラルに入ってしまった」と語った。

【子ども手当現金支給に反対】

 民主党が昨夏の衆院選のマニフェストで掲げた最重要施策「子ども手当」法案が16日、衆院を賛成多数(自民、みんなの党は反対)で通過した。17日に参院で審議が始まり、月内に成立する見通しとなった。

 子ども手当は、中学卒業までの子供1人あたり月1万3000円(平成22年度)が現金で支給される。最初の支給は6月で、以降は10月、2月の年3回、それぞれ4カ月分ずつまとめての支給となる。

 政権交代の象徴ともいえる子ども手当だが、中田氏は「現金での支給は反対だ」と主張する。

 現金支給では、その金が本当に子育てに使われるかどうか分からない。このため、「子育てをろくすっぽしない親のパチンコや酒代に消える可能性がある」と懸念している。

 また、「現金支給はいったん始まると、人はそれを当て込むため、やめられなくなってしまう」と制度の「危険性」を指摘する。厳しい財政状況が続く借金大国・日本。今回も民主党は、全額を国で負担すると豪語していたにもかかわらず、結局初年度は地方にも負担を求めるなど財源のあては極めて不透明だ。

 さらに中田氏は、「支給をやめるとなれば国民は貯蓄行動に走るだろう」と国内の経済活動への影響を心配する。

 それならばどのような子育て支援が望ましいのか。中田氏は「子育てに確実に金がまわる仕組みを作るべきだ」と訴え、東京都杉並区の「子育て応援券」を例にあげた。

 子育て応援券は、同区が福祉施策として就学前の子供がいる家庭に配布しているもの。一時保育や子育て講座、親子参加行事といった有料の子育て支援サービスを利用できる。

 同区によると、施策を始めた平成19年当初はチケット利用可能な事業者(登録制)は100ちょっとだったが、いまでは1000を超えるまでになったという。中田氏はこういった仕組みを「ビジネスチャンスにもつながる」などと評価、「現金支給ではない支援はいろいろと考えられる」と力を込めた。

 ■今週の3大宏動(こうどう)

【河村市長を応援】 3月14日(日) テレビ朝日系サンデープロジェクトに出演。中継で出演した名古屋市の河村たかし市長らと地方分権などについて議論した。

 中田氏はこれまでも、自身が創作した造語「自治原則・自治主義」を掲げ、地方議会の定数や首長選挙の方法などは各自治体で決めるべきだとの持論を展開してきた。

 こういった背景から、番組の中で中田氏は、議員数・報酬の削減を目指す条例案を名古屋市議会に提出した河村市長に対し、「勇気ある行動」とエールを送った。

【音楽とのコラボ】 3月15日(月) 国立音大の学生オーケストラ「ニュータイド・ジャズ・オーケストラ」のメンバーと一緒に、東京都で「音楽」と「講演」を融合させたユニークなイベントを開催した。

 動物愛護活動に取り組むNPO法人日本動物生命尊重の会メンバーが参加し、演奏を楽しみながら社会問題などについて話し合った。中田氏は、「社会の課題を共有する場として大きな可能性を感じた」とコメント。今後も継続して開催したいとしている。

【大人たちしっかり!】 3月16日(火) 愛知県西尾市播豆(はず)青年会議所に招かれ、「大人達よ、目を覚ませ!」と題して講演した。

 税収が先細る一方で社会福祉費は右肩上がりに増加するという認識のもと、「何かを我慢しなければいけないことは小学生でも分かる。ところが大人が分かっていない。これでは国も地方も破綻(はたん)する」と一喝。「1人1人が自立心を持ち、また行政はその自立心を生かせる仕組み作りをすることが急務」と熱く語った。

《中田宏プロフィル》昭和39年9月20日生まれ。横浜市青葉区出身。青山学院大学経済学部卒業後、松下政経塾に入塾し、ごみ問題の研究に没頭した。平成5年の衆院選で初当選。14年、37歳の若さで自公民オール与党の支持を得た現職を破り横浜市長選に初当選。18年に再選。ごみの排出量40%削減、職員定数20%削減、入札制度の電子入札・一般競争入札制度化、違法売春街の浄化などタブーなき改革を断行した。昨年6月、大阪府の橋下徹知事らと首長連合を組織。同8月に市長を辞任。同10月に新しい政治団体「よい国つくろう!『日本志民(しみん)会議』」を立ち上げた。
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