2011-09-28 20:32:36

元ネタ紹介 『狂四郎2030』 徳弘正也:作

テーマ:漫画話

 < 元ネタ紹介 >


 皆さんはこの絵をネット上で見かけた事はないでしょうか?


無能地帯-狂四郎0005


「えっ 今日は全員カレーライス食っていいのか!!」
「おかわりもいいぞ!」


 よく、ふたば等で貼られているから見た事がある方も多いと思います。
 さて、それはそうと、この漫画の元ネタをご存知でしょうか?


 つー訳で、今回はこの漫画の話をしたいと思います。


無能地帯-狂四郎0000


 元ネタは、徳弘正也先生の代表作『狂四郎2030』
 10年位前にスーパージャンプで連載していた作品です。
 ご存知無い方の為に簡単にあらすじを書くと、


 ~ ~ ~


 2030年。第三次世界大戦後の荒廃した日本が舞台。
 一部の特権階級者以外は男女隔離政策が取られ、人々は奴隷の様に肉体労働をさせられていた。
 その中で元凄腕兵士の「狂四郎」が、ネットで知り合った美女「志乃」に遭う為に、犯罪者として命を狙われるのを覚悟の上で、山梨から北海道を目指して命懸けの遥かな旅に出る──近未来SFバイオレンスラブロマンス。


 ~ ~ ~


 余談ですが、私は徳弘先生の大ファンです。『ターちゃん』は当然の事、『シェイプアップ乱』や、初期短編集『彼女の魅力は三角筋』の頃からのファンです。


 その5巻第39話「シティからの罠でござる」が、この絵の話となります。
 主人公の狂四郎が16年前、9歳(小学三年~四年生相当)の頃を思い出している回想シーンでの事。


 ~ ~ ~


 狂四郎が入れられていた施設「関東厚生病院」では、国によって遺伝子異常と見なされた子供達が“厚生”という名目の下、優秀な兵士になる為の軍事訓練が行なわれていた。
 そんな過酷な状況の中で、狂四郎と親友の「白鳥」は抜きん出た成績を収めていた。……だが、どこにも落ちこぼれと言われる子は居るもの。この施設にも「宇治田」という平均より体力の劣る子が居た。


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 ※クリックすると拡大します


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 成績は食事量にもろに影響した。成績優秀である狂四郎や白鳥と比べ、劣等生である宇治田は極端に少なかった。劣っている人間は食べる権利も無いのだ。
 そんな宇治田に接近する者が……狂四郎と白鳥だった。


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 優秀な狂四郎と白鳥はその分、食事量も他の子より多い。宇治田のあまりに少ない食事量に黙っていられなかった2人は自分の食べ物を宇治田に分け与えるのだった。
 食事のお礼にと、純粋な2人に性についてレクチャーするマセガキの宇治田。
 この3人は持ちつ持たれつで、凄惨な環境である施設の中で良い関係となっていた。
 しかし、いつまでもそんな3人の関係は続かなかった……。


 ある日の事、成績に関係無く、全員にカレーライスが振舞われる事となった。しかも、おかわり自由!
 普段、まともに食事を採る事の出来なかった宇治田はおずおずとカレー皿を差し出し、盛られたカレーを涙しながら食すのだった。
 嬉しそうに食べる宇治田を見て、自分達も嬉しくなる狂四郎と白鳥。


無能地帯-狂四郎0005


 だが、この施設で無条件でそんな恩赦がある訳がない。
 時間を見計らって職員達がガスマスクを装着する。
 そして響き渡る無情の声。


「ただ今より 毒ガス訓練を 開始する!!」


 そう。これも訓練の一環だったのだ。
 いま食べたものを嘔吐する子供達。


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 そして宇治田は……。


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 たくさん食べていた+体力が平均以下に劣っていた為に、宇治田は9歳にしてこの世を去った。


 主人公の狂四郎はそんな背景の中成長していったという過去のお話……。


 ~ ~ ~


 どうですか? 元ネタを知る事が出来ましたか?
『狂四郎2030』ではこのような話のオンパレードです。
 興味を持った方は是非読んでみて下さい。バカでアホで下品な漫画ですが、文句無く面白い漫画です。
 阿波木的お薦め度Sランク作品です。


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