臨床事例(膝) | 院長の悠々ブログ

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院長が不定期に治療事例やブログを更新しています

臨床事例を更新していますが、できるだけ健康的な方の事例をあげます。

 

難病とされる病気も基本的な考え方・捉え方は同じなのですが、

より分かりやすくお伝えすることを意識して、

原因が複雑に絡み合っていない、

健康的な人の例を数多く見ていただいたほうが

より理解しやすいためです。

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では、いきましょう。膝の痛みで来院。

 

量子エントロピー解析&鍼治療

 

 

 

まずは膝を触診。

 

膝の外側、内側に張り、硬結が多数。

 

経絡の流れとしては、肝経、脾経、胆経のラインに張り、硬結が多くみられる。

 

 

 

量子エントロピーで、胆経、胃経、肺経のバランスの崩れがあると解析。

 

中でも、特に胆経が著しいバランスの崩れ。

 

 

 

 

脈診・・・

 

寸大尺小 実熱 ・・・六腑に熱が旺盛

 

全身の筋肉が硬く張っている、特に胆経の張りが強い。

 

お話をうかがうと、かなりの大食家のようでした。

 

六腑の熱の原因のほとんどは

 

「肉・たまご・油物・酒などの多食・多飲」が原因です。

 

その他、更年期、薬、運動不足からも起こることがあります。

 

 

 

 

 

鍼灸・・・

 

脾虚証/背中・首・腰の緊張をとる

 

膝回りの刺鍼

 

陽陵泉、陰谷近辺に灸

 

酸素休憩

 

 

 

 

このように膝の痛みの原因は、膝ではなく、消化器や呼吸器が原因となっていることがあります。

 

膝に原因がないのに膝だけを治療しても良くならないケースがありますが、

 

それは、膝だけのケアではなく、膝と関連する臓腑を治療しなければならないのです。

 

 

 

さらに、実は、この方の暴飲暴食の原因はストレスでした。

 

膝を治療する前に、内臓を治療する必要があり、

 

内臓を治療する前に、精神を診る必要があります。

 

 

 

表面的な痛みやコリ、病気に右往左往しないことが、なによりも肝心です。