来年セミナーで取り組むことになったパッシブ・デザイン、人様の前でえらそうにしゃべる前に、当ブログで基本的なことを復習し、また皆さんにもしていただくために、何回かに分けてパッシブ・デザインについて書きたいと思います。
そもそも、パッシブという言葉はアクティブの対義語に当たり、冷暖房設備などの様々な設備を用いることにより、住宅の室内環境を向上するアクティブな住環境づくりに対し、太陽や風などもともと環境に存在するものを最大限に利用して、心地いい住まいを実現しようとする設計手法を、パッシブ・デザインと呼ぶようになりました。
しかしながら、今のところその定義はあいまいで、心地よさの基準も、工務店や設計者の経験や感覚によるものが多く、一概にパッシブ・デザインと言っても、マユツバものも横行し始めています。
そこで、パッシブ・デザインによる家づくりの基本を整理して、皆さんにお伝えしたいと思います。
パッシブ・デザインで大切なことは、「断熱・気密」「日射取得」「日射遮蔽」「通風」「蓄熱」のすべてに配慮されている住宅と言われています。
今日はその中の「断熱・気密」についてです。
「断熱・気密」については、住宅性能評価基準の「次世代省エネ基準」がひとつの基準になります。
「高気密・高断熱」という売り文句を耳にしたことがあると思いますが、すべてがこの次世代省エネ基準に合致しているわけではないようです。
また、よくお客様から聞かれる質問に、「外断熱と内断熱ってどちらがいいの?」というものがありますが、これについては、「基準を満たしていれば、どちらでもかまいません。」というのが、正直なところです。
また、断熱性能をいくら高めても、窓などの開口部から熱が逃げるのを防ぐことは出来ませんので、開口部の断熱性能にも注意しなければなりません。
*パッシブハウスの先進国であるドイツでは、オパッシブハウスと呼ばれる住宅の開口部は、なんと3重サッシュです。
内外に限らず断熱材、壁内や床下の気流止めや防湿フィルム、等々がしっかりと施工され、熱損失係数が次世代省エネ基準を下回ることが証明さできる家。
これが、パッシブ・デザインにおいて、最低限必要な基本性能となります。
テーマ:家づくり


