『月刊日本』編集部ブログ

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日本を訪れたイスラエルのネタニヤフ首相が、天皇、皇后両陛下との懇談で「イスラエルと日本には共通点がある」と述べ、ホロコーストと、広島、長崎への原爆投下を挙げたと報道されています(5月13日付朝日新聞)。


これはアメリカにとっては触れられたくない問題だったと思います。アメリカはこれまで日本の従軍慰安婦問題を「人道に対する罪」だと指摘し、ナチスのホロコーストと同罪のような扱いをしていました。それに対して、ホロコーストの当事者であるイスラエルが、原爆投下もまたホロコーストと同罪であるかのように述べたわけですから、大変な衝撃を受けたはずです。


ネタニヤフ首相としては、現在イスラエルはアメリカとの関係がギクシャクしているため、同じくアメリカとの関係がギクシャクしている日本と手を結ぼうという政治的意図があったのかもしれません。


いずれにせよ、アメリカは将来的に必ず日本に謝罪します。それはアメリカの国力が低下しているという側面もありますし、自由や民主主義、人権などの理念を守るためにも必要だからです。自国の犯罪を棚上げして他国の犯罪を追及するのは、アメリカの掲げる理念に反する振る舞いです。それは彼ら自身も十分に理解しているでしょう。


ここでは、弊社より出版した衆議院議員・西村眞悟氏の著書に収録されている、アメリカの東京大空襲に関する論考の一部を紹介したいと思います。(YN)


 

米国による「東京大虐殺」

 三月十日は、陸軍記念日だ。そして、戦後は、陸軍記念日は抹消されて三月十日は、東京大空襲の日として記憶されてきた。昨年(二〇一〇年)の三月十日は、東京の浅草公会堂で東京大空襲の状況が展示されており、私は焼死して炭のように黒くなった人々の写真に向けて合掌した。これは、戦争の被害者と言うより虐殺された犠牲者であった。

(中略)

 アメリカ軍の東京空襲は、以上のドーリットルによるもの以外に、カーチス・ルメイ少将に指揮された昭和二十年三月十日、三月十三日、四月十三日、四月十五日そして五月二十五日の空襲がある。そのうち、ルメイが最初に敢行した三月十日の大空襲が我が国国民に最大の惨害を与えた。

 カーチス・ルメイ少将は、それまでのヘイウッド・ハンセン准将の軍事目的を狙った爆撃をかなぐり捨てて、東京の軍人ではない日本国民つまり婦女子と老人を多く殺すことを目的とした爆撃手法を考案する。これは軍事作戦と言うより大量虐殺計画だ。即ち、ルメイは、木造作りで燃え易い東京の下町の人口密集地帯を焼き尽くす計画を企画し実行した。

 まず爆撃機はこの人口密集地帯を囲むように焼夷弾を降らせて炎の環を作り、中の人々を逃げ出せなくした。その上で、中心部に焼夷弾を落として中の者を全て焼き殺した。三月十日午前〇時七分から始まったルメイ指揮下のアメリカ軍の攻撃では、三百二十五機のB29爆撃機から三十八万千三百発、千七百八十三トンの焼夷弾が撒かれた。

 そのため、東京の東側三分の一が炎に包まれ焼き殺された者十万人以上、被災者百万人を超え二十七万戸が焼失した。

 では、このような我が国の一般婦女子、老人を虐殺しようとする敵の本土への攻撃を阻止するためにどこでいかなる将兵が戦っていたのであろうか。

 もちろん、本土上空で「空の要塞」B29を迎撃していた多数の将兵がいた。フランスの特派員として戦時中も日本にいたロベルト・ギランは、東京上空でB29にゼロ戦が体当たりしたのを目撃している(ロベール・ギラン著『アジア特電』より)。

 しかし、本土からは見えない壮絶な戦いが遙か太平洋の孤島であった。硫黄島の戦いである。昭和十九年七月のサイパン陥落以来必至となったアメリカ軍の本土爆撃を阻止するために硫黄島はあった。硫黄島に地下陣地を構築して立てこもった彼ら将兵は、最後の一兵に至るまで、敢闘した。自分達の一日の敢闘が、敵の本土への侵攻を一日遅らせ、その間に学童は疎開できる。彼らはそれを念じていたのである。

 留守晴夫著『常に諸子の先頭に在り』は、アメリカがいかに硫黄島を欲したのか、日本軍兵士がいかに硫黄島で戦ったのか、その一端を伝えている。

 平成十年十一月十日、ワシントンの硫黄島記念碑の前で海兵隊発足二百二十三年を祝う式典が行われた。挨拶に立った元海兵隊員で連邦上院議員のチャールズ・ロブ氏は、次のように挨拶した。

「……あの激戦の名を口にしただけで、アメリカ国民の胸は深い感動と愛国心故の興奮に満たされるのであります。(中略)海兵隊の勇敢極まる献身的戦闘によって、硫黄島の滑走路が占拠され、その結果、戦争が終わるまでに、故障した二千五百機以上の『空の要塞』が破壊を免れ、二万六千名以上の陸軍航空部隊の搭乗員の生命が救われることになったのであります。」

 そして私は、本書にある次の報告を紹介したい。これを読む時、いつも胸張り裂ける思いがするのである。まことに硫黄島は聖地であり、彼らは英霊である。

 突撃の二日前、海軍司令部付士官が海軍司令部守備隊全滅を伝達するため本部壕に急いでいた。途中彼は、動けなくなった多くの陸軍兵士のうずくまる中隊壕に入った。すると一人の兵士が彼の足を掴んで言った。「水があったら、飲ませてくれ、もう四日も、何も口に入れていない。」

 士官が彼に水筒を渡そうとすると、入口近くにいた下士官が、「海軍さん、やめろ」と叫んだ。

「あと二時間もすれば、俺達は皆、火焔放射で焼き殺されてしまうんだ。死にかかった者に飲ます水があったら、その水をあんたが飲んで戦ってくれ。あんたには手も足もまだついている。やってくれ。我々のかたきをとってくれ。頼みます。」

 士官は、後ろ髪を引かれる思いで壕を出て本部壕に辿りつき任務を果たすが、しばらくして中隊壕の百五十数名が火焔放射で全滅させられたという報告が届いた。






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