BOSSの独り言

月刊BOSS編集長・関慎夫がつづるインサイドニュース・ブログ


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バブル経済が破裂したあと、AIDSと呼ばれた企業群があります。

不動産投資によって、バブル期に我が世の春を謳歌したものの、不動産価格の暴落にあえいでいる企業の頭文字をまとめてそう呼びました。

その企業とは、麻布建物、イ・アイ・イ、第一不動産、秀和の4社です。

中でも秀和は、アメリカでビルを買いまくる一方、国内では伊勢丹、忠実屋、いなげやなどの流通株を買い占め、和製グリーンメーラーとして名を馳せます。この秀和の創業者で、ワンマン社長だったのが、小林茂さんです。

私は当時、流通記者だったから、流通株買い占めのことはよく覚えています。記者会見に臨んだ小林さん、「流通再編を目指す」とうそぶきながらも、小売業経営の関心について聞かれ「卵1個を売って何円の儲けなどというのには興味がない」と平然と答えていましたが、この会見を聞いた流通関係者は誰しも「ふざけるな!」と心の中で小林さんを罵っていたものです。

結局、バブルがはじけ、持っていたビルは次々売却(昔のダイエーの本社ビルも、山一証券の本社ビルも秀和が所有していました。やはり運が悪いビルなのかもしれません)、流通株も、バラバラに売りさばいています。

「俺は負ける喧嘩はしない」。これが小林さんの口癖でしたが、時代の波には勝てなかったようです。それでも、悠々自適の人生を送っていたのですから、けっして負け組ではなかったのでしょう。

その小林さんが、4月末に亡くなりました。私はすぐにそのことを教えてもらったのですが、いつまでたっても死亡記事が新聞に出ない。新聞社の人が誰も知らないということはないはずですから、ということは取り上げる価値もない、と判断したのでしょうか。

でも、あれだけ世間を騒がした男の死をどこも伝えないというのはおかしなものです。


そこで、というわけではないですが、本日発売の月刊BOSS7月号で、弊社ファウンダーの針木康雄が、小林さんの破天荒な人生を書いています。

その最後にこうあります。

「いま、彼のようなアナログで勇ましく生きてきた起業家はいないと思う。人間性あふれる人生ドラマを持っている人はいなくなった」

バブルから20年以上が過ぎ、小林さんの名を知らない人も多いと思いますが、そういう人にこそこの記事を読んでほしい。とにかく「スゴイ」人でした。


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