
「夢」を現実のものにする、魔法のイメージ・ワークがあるとしたら、どうだろう?
しかも、「お金」がかからないとしたら、試してみても損はないのではないだろうか?
人間は行動する際に、脳のなかでその行動を事前にイメージする。
イメージできないことは、意識して行動にうつすことはできない。
もし、あなたが将来叶えたい「夢」があったとしたら、その「夢」がどのように叶っていくのかということをイメージしよう。
それは、脳にとって目標を成し遂げるためのリハーサルとなる。
アーティスト・マネジメントにおいて、この「夢」を共有することは非常に重要な手段となる。
一緒に共通の「夢」を追っているということが、お互いの信頼関係につながるからだ。
さて、その「夢」を実現するにあたって、どのようにそれを設定するかということも重要なポイントである。
やみくもに「夢」を打ち立てても、それが叶う可能性は皆無だ。
叶う「夢」には、その構造に重要なポイントがある。
実現可能な「夢」の設定における重要な8つのポイントは以下の通り。
① 肯定的(ポジティブ)な表現になっている。
「夢」の実現に向けて、脳の力すべてを使うことは非常に重要なポイントとなる。
なぜなら、我々の行動は脳の指令で動き、我々の人生は脳のすべての領域を使って創造されるからだ。
脳には意識と無意識の領域がある。
意識とはあなたの思考であり、認識できている領域である。
無意識はあなたが認識していないすべての領域である。
人間は同時に2つのことに意識を向けることはできない。
つまり、意識はつねに一つのことしかおこなえない。
一方、無意識の領域はマルチタスクでさまざまなコマンドを同時におこなっている。
たとえば、あなたは意識することなしに心臓を動かし、体温や呼吸をコントロールしている。
意識しないと心臓を動かせないとしたら、考え事をしている間に死んでしまうからだ。
無意識は感情をコントロールし、記憶を保存し、生命を維持する、しかも休むことはない。
ところが、無意識は複雑な言語体系を理解することはできない。
否定語さえ、うまく理解することができないのだ。
「汚さないでください」という貼紙のあるトイレより、「いつも奇麗に使ってくれてありがとうございます」という貼紙のトイレの方が汚れが少ないという有名な話は、この人間の無意識の特性に由来している。
「汚さない」という言葉は、無意識にとっては「汚す」と同義語なのだ。
「ピンクの像を想像しないでください」という命令で、「ピンクの像」をイメージしない人はいない。
だから、無意識にコマンドを入力するとしたら、肯定的な文章である必要がある。
たとえば、「失敗しない人生を獲得する」という目標は、「成功する」という言葉に置き換える。
「貧乏から抜け出す」という目標は「金持ちになる」という肯定的な表現に言い換えなければ、あなたの無意識は「貧乏」というイメージに向かって行く。
「夢」は避けたいものをイメージするのではなく、向かって行きたい、手に入れたい状態をイメージすることが重要になるのだ。
②その「夢」は自分自身で達成可能なものであって、 自分の力でコントロールできるものであること。
「夢」はあなたのものでなければいけない。
自分の脳で行動するのだから、他人に自分の「夢」を委ねることは不可能である。
特定の芸能人や有名人が自分の恋人になる「○○が私の恋人になりますように」…などといった「夢」は、自分でコントロールできるものではない達成不可能なものである。
つまり、あなたの叶えるための「夢」としては不適切である。
あえて、それを「夢」にするなら「私は○○の恋人になる」という表現だろうが、相手にも事情があることは変わらない。
自分が主語となる表現で、なおかつ自分でコントロールできることが、叶えるための「夢」の必須条件である。
たとえば、マネジメントがアーティストの成功を「夢」とするのであれば、自分がマネジメントしてそのバンドを成功させるという表現が必要なのである。
「OOというアーティストが成功する」という表現ではなく「私は、OOというアーティストをマネジメントして成功する」という表現が正しい。
他人の「夢」を自分の「夢」にしてはいけないし、自分の「夢」を他人におしつけることも意味がない。
「ウチの子どもを将来一流大学に入れることが、私の夢です」という「夢」はあくまで親の「夢」であり、必ずしも子どもの「夢」とはいえない。
たとえそれが叶ったとしても、子どもが「親の夢」を実現させたに過ぎず、本人の幸福と一致するとは限らない。
もし、その子どもがミュージシャンになるのが「夢」だったとしたら、彼の「夢」はさらに遠のくことになるからだ。
結局は本人が本気で見た「夢」を叶える以外に満足感を得ることはできない。
ここで設定するのは、他の人の「夢」ではない、あなた自身が自分で叶えるものでなければいけない。
③具体的に詳細にわたって表現する。
「夢」を獲得するための設定は、より詳細にすることで現実感を増す。
無意識は、想像と現実の区別を明確につけることができない。
「嘘からでた誠」という言葉がある通り、イメージを抱き続けることで、その人の中で記憶が入れ替わってしまうこともある。
その特性を利用して、より詳細に表現しイメージすることで「夢」を実現可能の目標に変える。
その際に「いつ」「どこで」「誰と」「何を」「どのように」という表現をいれることで、実現までの距離感が縮まる。
無意識は時間の観念がないので、「締め切り」を明確に設定しないといつまでたってもその目標に向けての行動を完了させることはできない。
これは意識して時間的なスケジュールをコントロールするように、かならず「いつ」というフレーズを入れ込むことが重要になる。
④目標達成の証拠を、視覚、聴覚、体感覚を使って確認する。
その「夢」が達成されたということをどのように知ることができるか?
そのとき何が見えて、何が聞こえ、そして何を感じるか?
人間の持つ感覚器官を利用して、その「夢」を獲得したという証拠をインプットする。
そして、その「夢」を達成することで得られるものが、抵抗しがたいほどに魅力的で、どうしてもそれを手に入れたいと思えれば思えるほど、実現欲求が高まりモチベーションもあがる。
その「夢」を叶える気持ちを奮い立たせるような、刺激的な感覚を想像することが重要なのだ。
⑤目標達成に必要なリソースの特定。
リソースというのはその人が「夢」を実現化するために、あなたが持っている資源のことをいう。
それは能力、思考、技能、コネクション、お金、時間、などあなたが持っているすべてである。
もしあなたが、叶えるべく「夢」を設定したとしたら、あなたはすでに必要なリソースを持っていると考えることができる。
もし、足りないリソースがあったとしたら、あとはそれを手に入れればいいだけである。
⑥目標の大きさを適切にする。
もし、あなたの「夢」が限りなく大きかったとしたら、それを段階的に小分けにして「夢」を積み重ねることもできる。
それはパンをちぎって口の中に入れるように、噛みやすいサイズにすればいいだけのことである。
「世界チャンピオン」になる前に「全日本チャンピオン」を目指すように、大きな目標には段階をつけて「夢」を積み上げることで現実化させていくのである。
⑦その「夢」は周囲に悪影響を与えないか?
たとえば、「夢のエネルギー」とかつて言われた「原子力発電」も環境を汚染したり、人体に悪影響を与えるとしたら、それはいくら経済的に潤ったとしても、それは「夢のエネルギー」ではない。
金儲けのための「嘘とごまかしのエネルギー」である。
もし、あなたの「夢」が周囲に悪影響を与えるとしたら、それは考えを改める必要がある。
その「夢」が実現したとしても、あなたは幸せになることはできないしトラブルに巻き込まれるかもしれないからだ。
あなたの無意識は、あなたの命を守るために24時間働いている。
無意識は、あなたが本気で望んでいないことに力を貸してくれることはない。
⑧その「夢」が叶ったあとのことをイメージする。
売れることを目指してたバンドが「夢」が叶ったあとに、解散や仲違いをするのは、「夢」の先に何があるかということをイメージしてなかったからだ。
たとえば、「武道館を満杯にする」という「夢」にひたすら邁進して来たとしよう。
努力が実り、晴れて武道館のステージに立つことになった。
オープニングのSEがかかると、興奮したオーディエンスの歓声が聞こえてきた。
華やかなライティング越しに、満員の観客の姿が見える!
この時間が永遠に続けば…と思うほどの感動に包まれたが、残念なことにあっという間にに最後の曲になってしまった。
ステージを終了したあとに残るのは…喪失感かもしれない。
「夢」を手に入れたあとも、あなたの人生は終わりではない。
だから、そこで燃え尽きたり、「こころ」のエネルギーを使い果たさないためにも、「夢」が叶ったあとのことを想像することも重要なのである。
この8つのポイントを考慮して、「夢」を想像しよう。
そして、この「夢」を叶えるためのリハーサルを脳にすることで、行動力が格段にアップする。
我々は、想像できないことを行動にうつすことはできない、だから「夢」を獲得するプロセスを脳のなかでイメージすることが必要なのだ。
NLPのワークで「チェインプロセス」というのがある、脳にあなたの「夢」が実現可能なものであると認識させる方法だ。
このワークによって、「夢」が実現可能な目標へと変化し、脳が実現化に向けてすべての領域で活動を始めるようになる。
自宅でためす分には、「お金」もかからないので、騙されたと思って試してみることをお勧めする。
そして、本当にあなたの「夢」が実現したとしたら、私のスイス銀行の口座に多額の謝礼を振り込んでいただければすべて完了!
エンタテインメント・ビジネス成功のセオリー⑯実現しない「夢」は、ただの妄想でしかない…すべての「夢」は実現可能なのだ!