北海道で働く女社長の夫の蝦夷日記

国際政治から映画・音楽・地元の温泉やラーメン紹介まで。難しい話は分かりやすく、がモットーです。


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先日、映画「海賊とよばれた男」をレンタルで観てみました。

昨年12月の公開で、原作は第10回本屋大賞に選ばれた百田尚樹氏の同名小説「海賊とよばれた男」。出光興産の創業者・出光佐三の生き様をモデルとした作品です。

小説の方はベストセラーになったものの、梅之助は未読だったので劇場公開時は足を運ぼうかな~と思ったのですが、結局は行かずじまいでした。

監督は「永遠の0」や「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ、「寄生獣」シリーズの山崎貴氏。

主演は「永遠の0」でも主人公を演じた岡田准一さんで、他にも吉岡秀隆さん(「ALWAYS 三丁目の夕日」)、染谷将太さん(「永遠の0」「寄生獣」)、堤真一さん(「ALWAYS 三丁目の夕日」)、國村隼さん(「寄生獣」)など、山崎監督にとって馴染みの役者さん達が多く起用されています。

 

 

1945年の敗戦の日より2日後。

焼け残った國岡商店のビルに集められた社員たちは、店主・國岡鐡造(演:岡田准一)の言葉を待っていました。

社員は皆、敗戦ですべてを失った会社の現状を考えると「会社の解散」か「人員削減」が店主から告げられものと予想していたのですが、現れた鐡造が口にしたのは「日本人がいる限り、この国は再び立ち上がる。日本は石油を取られ、石油を巡る戦いで敗れた。この国が世界の舞台に再び復活するには、必ず石油が必要になる。下を向いている暇はない」という訓示で、さらに一人もクビを切らない事を宣言したのです。

しかし、安い石油を世に広めたいという想いで商いをしてきた國岡商店は、戦時中から国策会社「石油配給統制会社(略称:石統)」と対立していました。南方石油資源の獲得を目指した軍部が石統の露骨な利権確保の姿勢を嫌い、土壇場になって國岡商店へと指定業者を変更したのが決定的要因となっていたのです。

社員たちを安心させ、その足で鐡造が向かったのは石統社長・鳥川(演:國村隼)の元。鐡造は鳥川に石油を分けてほしい旨を懇願するも、鳥川は「國岡は石統に加盟していない為、石油を分ける訳にはいかない。石統に加盟させるつもりもない」と冷たくあしらいます。

以降、石油を持たない石油商・國岡鐵造の戦後の戦いを、若き頃のエピソードをオーバーラップさせながら映画は進んでいくのですが・・・

 

 

ストーリーや主人公に対する感想は原作小説のある作品なので、むしろそちらの評価になってしまう為、あまり触れない事にします。

映画の方は描写が薄いという声があるものの、小説自体がかなり長い作品でもあるので尺を考えると仕方のない事でしょう。原作未読の梅之助から見ると、映画は程よくまとまっていたと思います。

あと、美しいメインBGMも良かったな。

 

 

映画は時間の主軸を主人公・鐵造の60代に置いているので、現在30代半ばの岡田さんにとっては大変な役柄だったでしょうね。しかし違和感なく熱演されていたのは、さすがでした。本当に逞しい俳優に成長したと思います。

 

 

さて、現実の「出光興産」は創業者・出光佐三の企業理念を受け継いで「大家族主義」を貫き、大企業ながら長い間「タイムカードなし、定年なし、リストラなし、労働組合なし」という社風だったそうです(2006年に上場した為、それ以降の詳細は不明だが、現在もその風土が色濃く引き継がれている)。

それゆえに、「昭和シェル石油」(出光興産が株式の31.25%を現在保有)との経営統合を進める現経営陣と創業家は現在、厳しく対立しているのだとか。創業家の反対理由は、昭和シェル石油の成り立ちを考えると出光興産の企業風土とは相容れない、というもの。

 

上記の事を思うと、映画の中で戦後、欧米石油メジャーが日本の石油業者を次々と傘下に収め、國岡商店にも手を伸ばそうと「提携」を持ちかけた際、その条件を聞いて「それは提携ではない、買収だ」と感情を露わにして話を蹴った鐵造の姿が思い起こされます。

丁度その頃、鐵造が鳥川に語った言葉「石油は国の血液だぞ、その全てを外油メジャーに抑えられるのは絶対に避けねばならん」が胸を打ちました。

 

 

 

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