今日の夜、部屋で勉強をしていると、
突然他の部屋の人が訪ねてきました。

彼はヒスパニック系の小柄な男性で同じCSUNにレギュラーの生徒として通っています。
彼は僕がドアを開けると、「Wiiを一緒にやらないかと尋ねてきました?」
勉強中で、しかも気分も乗らなかったので断ると。
そのまま世間話へ。

今日の集中豪雨で大変だった話やなかなか授業がとれない話。
彼は英語のネイティブなので、話は基本彼のペースでした。

にしても、急になんだったんだろう?

あとあと考えてみたら
たぶん、授業がとれなくてかなり不安なんだと思います。
だから、誰かにそれを打ち明けたかった。
そんな感じでした。

にしても、何かちょっと意外な感じでした。
というのも、彼を含めネイティブは僕ら留学生からするとすごく堂々としている気がするから。
英語は流暢だし、ちゃんと主張をする。
双方が遠慮をしあうことを尊ぶ文化とかもないから
どうしても、多くの人が力強く見える。

授業登録でこんなにも苦労するのは自分が留学生だからと思っていましたが
(確かに、システム上は留学生のが不利だが)
案外、現地の学生もうまくいかずに悩んでいる。

誰だって不安なんですよね。
そう思うと少し気持ちが楽になりました。




アメリカでは先週の土曜日から月曜日のマーティン・ルーサー・キング・ジュニア・デイまで三連休でした。
とはいっても、あいにくの雨特に行くところがなかったので主に家にいました。

にしても、雨季とはいえロサンゼルスでこんなにも雨が降り続くとは・・・。
東京では基本駅から駅へ移動するし、地下街が発達しているので雨が降ろうがあまり困らないのですが、
ロサンゼルスではあまり電車もなく、基本車移動なのでかなり不便です。
どこか行きたいと思ってもなかなか公共交通機関のアクセスが悪いので相当時間がかかってしまいます。

今は若い人が中心の国なのでこれでも機能しているんでしょうが、将来高齢者が増えていったとき、
ロサンゼルスはこのままではまずいかもしれません。
高齢者は車の運転に不安がありますから。

エコとかのことを考えても、やっぱり「コンパクト・シティ」がベストなのかもしれませんね。
実はそういう面では日本は世界に稀に見る先進国だってこと実感します。
日本の都市設計のモデルが将来海外でも活かせる時代が近い将来来るのではないでしょうか?
もうすぐ、こちらでも授業が始まるんですが、
今学期も思うようには授業がとれません。

それもこれも経済危機による予算削減による授業の大幅カットのせいです。
前学期ではカリフォルニア大学サンタクルーズで学生が校舎を占拠し、
機動隊ともめ多数の負傷者を出したほどの状況です。

ノースリッジはそこまでの争いにはなっていませんが、
大学の都合で授業がとれず、卒業を見送らなければならない学生の数は相当多いのが現状です。

とこういう話をしても、日本ではこの話を感覚的に理解できるのは学生紛争の世代の方々だけなのかもしれまん。
日本に帰って友人にこんな話をしても、あまり実感がわかないようでしたし・・・。


アメリカの学生は今の日本の学生以上に就職難。
それに加えて奨学金などによる多重債務も深刻な問題です。
日本と同様にデートDVなども深刻な問題。

昔(いつかは聞いていませんが) カリフォルニア州は全米でもトップクラスの教育の質を誇っていたそうです。
しかし、今は見る影もありません。


日本に帰って政権交代の中いろいろな事が変化していく感覚は受けました。
だけど、教育の話はあまり聞こえてこなかった気がします。
先進国の中でも教育費の支出が低く、奨学金も給付がすくない。
日本の大学もいつかカリフォルニアのように破綻し、その補てんを学生がしなければならない時が来ると感じるのは僕の杞憂でしょうか?