どうも、がううです。

衰退途上国である日本の最近の話題といえば、経済成長の起源となるスタートアップや自由競争を阻止してしまう規制の死守や強化、あるいは弱者の人情に訴えかけるような社会保障や既得権益の保護に一生懸命取り組んでるという類が大半でしょう。

「過去に築きあげた豪華客船に乗って、みんなで仲良く沈んでいきましょうね。」という団結力には拍手喝采であるが、船が沈む前に生涯に終りを告げる世代と、何とか修復して未来を切り開いていかなくてはならない世代では、このToo bigな豪華客船へのアプローチの仕方は大きく変わってくるのは当然である。

船を浮上されるためには、過去の成功法則を捨てる勇気を持つか、いわゆる選択と集中が最適戦略にはなるのだろうが、今回は現代の社会構造では明らかに不適切である「義務教育のシステム」について、スターバックスのカフェラテでも飲みながら考えていきたいという次第である。

「学校で勉強したことなんて、将来何も役に立たない」と言いたがる過去の成績不振にコンプレックスを持つ社会人や現在進行形の成績不振で否められ続けている学生には吉報となるだろうが、義務教育は役に立たないからこそある意味で合理的に機能してしまっているのだ。

お勉強に勤しんだ経験というのは、人生観や価値観の再構築に役立ったり、面白い仕事の獲得への基盤になったり、あるいは頭の使い方の訓練になったりするので、全く否定をするつもりは無い。ただし、義務教育の中身が現行の教育課程である必要はないし、寧ろ無駄が多すぎるというのが本音である。筆者だけでなくて、多くの人は義務教育の中身に対して不満を抱いていると思うが、その中身が劇的に変わる気配が無いのには、歴とした理由が存在するからなのだ。

まずは、義務教育の目的に焦点を当ててみよう。世の中に蔓延る建前は、社会に出るための有益な能力の養成とか立派な社会人になるための基礎とか聞こえの良い概念であろう。しかしながら、本当のところは、「人間の効率的な選別作業の手段」である。人間の選別なんて鬼畜的な言葉は大っぴらには言えないので、ポジティブに考える人間の習性を利用して、過去に文部科学省等お偉いさんが上記の建前を推進したのである。

自分が幸せになりたいとか報われたいとかいう感情は、誰もが持ち合わせているのは当然だ。そうすると、学校のお勉強が出来る人は、学校のお勉強ができる人が報われる社会を望むので、同じ人種を選別して、その基準に沿ったピラミッド階層を構築したくなるものだ。つまり、社会を管理する側である官僚や大企業の取締役をはじめ、それに準ずる役職もお勉強ができる人で構成させたいというのが彼らの本望だろう。いわゆる「学歴至上主義」の誕生だ。文部科学省に洗脳された学校教師や大企業のトップに洗脳された社員も揃いに揃って、疑問は抱きつつもお勉強の出来不出来が仕事にまでリンクしてくるかのように信じ、それを子供にまで強制するようになったのだ。

選別の仕方についてだが、お勉強ができるかできないかという観点に基づいて公平かつ効果的に機能しなくてはならない。もちろん、社会にでるための有益な能力の養成に相関を持たせる必要は無い。そうすると、義務教育の中身は、次の3点を留意しなくてはならなくなると考えるのが普通だろう。1)正解か不正解かを明確に判定できなくてはならない。2)特定の情報入手手段を持つものが有利になる内容ではならない。3)時代によって移り変わる知識や考え方ではならない。

例えば、社会人として有益な知識である英語・ファイナンス・ITというのは、教育者が正解不正解を判別するのが難しいし、家庭環境や教育機関によって情報の取得具合に差が出るし、特にITの分野は動きが早く知識や考え方が随時上乗せされていくので、不適切となってしまうのだ。クリエイティブな思考回路ではなくて、どこどこのおっさんがいついつに何々をやっただの、昔のおっさんがどういう文章を読んだつもりになっていただの、暗記中心のお勉強が選別作業に対する最適解になってしまうのだ。

結果として、こういう無駄で詰まらないお勉強を得意とする者が、従順で勤勉な努力家という高度経済成長期のサラリーマンを象徴するかのような人物像であることがほぼ必須になり、社会のヒエラルキーのトップ層を独占することにも繋がっているのだ。そして、このように社会を管理する側に回りたい人の私利私欲によって、「学校で勉強したことなんて、将来何も役に立たない」という不合理が存在することになり、多くの人がその欠陥に気付いているにも関わらずほとんど変わらなかったのである。

ただし、世界での日本の競争力の低下が叫ばれるようになった現代では、徐々にではあるが義務教育が実務的な中身へと変わろうとしている。また、ITの進歩によって、学歴社会から弾かれた者でも、社会で活躍できる世の中へと変化しつつあるのも事実である。

そして、情報を管理することで優位に立てた既得権益者の地位も危ぶまれている。まさに、個人の実力がモノをいう時代だ。

あなたはこんな世の中を歓迎しますか?それとも拒絶しますか?

ではでは。

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