契約書にサインしたら新築が手には入る。家賃なし、住めばいいだけ。ちょっと詐欺に遭うような話ですね。僕も信じられません。しかし理論的に可能な話ですよ。
今回原発が停止したことで、私たち日本人は、発電に使うための燃料輸入で、ざっと３兆円（確か）程を余分に使っています。車の燃料やらを入れると、毎年十数兆円とかいう規模で、海外からエネルギーを購入している。原発だってそうですよ。ウランを買わないといけない。原発が自前の電力なんて話は、プルサーマル計画を前提にした作り話です。
じゃあその日本国が毎年毎年、エネルギーの購入費に当てている何兆円ものお金が、国内で支払われるとしたらどうなるか。分かりやすく言えば、国内で石油が出て来て、それに数兆払うという場合です。
ところが実際それはない。ないんだけど、発電所をすっ飛ばして電力をいきなり売る小売店。これがローンゼロ住宅なんです。家の持ち主とは、この場合は家を買ったのではなく、電力小売店を始めた店主、となりますね。
それが、どれくらいの電力か、にもよりますが、店を２０年も安定して経営すれば、家が買えるくらい電気を売って儲けられる、となるわけです。そうすれば国全体で見れば、海外に消えていたはずのエネルギー代数兆円は、国内で回る事になりますよねえ。いや困った困った。
今世界で一番石油が出るエリアと言えば、依然として中東です。あとは、今アメリカユダヤが奪おうと躍起になってるバクー周辺。中央アジアです。これら油田地帯から、ヨーロッパに向けてはパイプラインが繋がりましたよねえ。しかしアジア向けの油は、すべてタンカーでの海運で占められています。
危険なペルシャ湾から、略奪中国の横を通り、海賊と潜水艦のうようよ居るシーレーンを使い、日本人は生きている。この生命線を守るために、これからもっと軍拡するのです。どこに帰着できる安全ラインがあるのでしょうねえ？
アフガニスタンでシルクロードは寸断され、エネルギーは海からしか来ない。ロシアが北からパイプラインを引っ張って日本に売りたいと提案しても、日本人は「ロシア人怖い～」と買わない。
で今度はイスラム国。
世界の構造てやつです。