しかしよくもまあ、クリミアやウクライナやら、こんなややこしい地域に問題を起こしたもんですね。
クリミアがタタール人、ウクライナ人、ロシア人が混在する危ない場所なのはその通りです。だからこそ、ロシアからウクライナに帰属するようになっても、自治共和国として存在していました。
軍事と外交はウクナイナ政府が決定する。それ以外はクリミアの住民が自分たちで決めていて、それで何とか民族間のバランスを保っていたのがクリミアなのです。
ここクリミアは、1850年代に50万人の死者を出す大戦争の現場でもあります。このクリミア戦争を掘り下げると、ウィーン体制だとか、またまた迷宮が出て来てこんにちは。
もう一体どこまで掘り下げると世界が見えて来るのか、大変な話ですね。
ただこの時代の時点で分かっている事は、帝政ロシアが大きな力を持って、世界の海に乗り出す窓口だったのがクリミアだったこと。それを押さえ込むために英仏が大きな力となった…。
地図で見てもらえばよく地政学的な事が分かると思います。
ドラクエで言えば、かなり終盤の方の奥地にそれはあります。強力なモンスターがいっぱいで、レベルが低いとあっという間にあの世行きです。
ここで起きた事が、第一世界大戦に繋がる世界構造となっている。
つまり世界は、再び世界大戦前の振り出しに戻っている…。
キエフの暫定新政府がロシア語を禁止したことは、そのまま政府機関でのウクライナ語への変更であり、企業でも何でも、ロシア語しか出来ない連中はすべて、要職から追放されるのです。そしてウクライナ語が話せる者がそのポストを独占する。
ロシアにとっても、地元のロシア人やウクライナ語を話せないウクライナ人にとっても、キエフの西ウクライナ人のやっている事は正気の沙汰ではありません。
こと東ウクライナ側には、ソ連時代からの航空、宇宙、原子力など、主要科学産業と軍事の要所がある。
ロシアにとっては、クリミアの軍事拠点を失うことと同時に、ウクライナのそれらの産業体を、キエフ新政府を通して欧米の傘下に渡すことになる。
これは完全に、ロシアを封じ込めるための罠ですね。
そしてその背後で指示を出して世界を引っ掻き回しているのは、間違いない、イスラエルです。
実は今、イスラエル包囲網がどんどん作られている。黒海からボスポラス海峡を通ると…⑦