在原業平『古今和歌集』
逆説の賛辞
京都の大原野小塩にある山寺 通称 「なりひら寺」
在原業平が晩年に隠棲した地。
ここに樹齢200年ともいわれる「なりひら桜」がる。
あいにくの天気に加え道に迷ってお寺に付いたのが閉門の午後5時を
20分ほど過ぎてしまってから......
受付にまだ係りの方がおられたので恐る恐る尋ねてみた
私の前にも時間を過ぎってから四国からやってきたと言う老夫婦。
この方々がいなければ門は閉まっていた。
「これも何かの縁でしょう。光の加減はもうあまりよくないですが
よかったらご参拝して下さいね」と
なんともここちのいい対応をしていただきありがとうございました。
中庭に続く廊下をぬけると
参道に咲く山桜にはほっこりさせられます。
[さくら花ちりかひくもれ老いらくの来むといふなる道まがふがに]
「桜の花よ、あたり一面を曇らすほどに散り乱れておくれ。
あの老いというものがやって来る道が分からなくなるほどに」
この句を詠んだのは在原業平 40歳の時
いまはよい時代になりました。
しかし、この句のように思う自分がいるのが複雑ですね