あけましておめでとうございます。
今年もすることがたくさんありそうです。

ますます正しく知らされなくなった政治と外交のニュース。
そして、ある程度は伝えられる社会現象も、いざ「伝える」ことから一歩踏み出すと、予想できる範囲を大幅に超えておおがかりにからみ合った構造を持つ深刻なものであること。

それらを思うと、個人や小さな集まりででできることは極端に制限された状況にありますが、多くの方とそれぞれの局面で協調させていただき、ひとつずつレンガを積み上げながらも、ある時は大きなジャンプを試みていきたいと思います。変わらずよろしくお願いいいたします。

元旦の朝の、原子力資料情報室からのメールマガジンを一部転記したいと思います。

そこでは、「あきらめから希望へ」つなげる役割としてのNGOの意思を挙げてくださっています。
希望に向かう大きなつながりの各々の網目にはそうしたNGOや団体などがあるということで、そして、網を構成する糸、さらにはその糸の繊維の1本であるわたしたちが、同じように「あきらめから希望へ」の不断の努力をしていくべき時が今、ここに来ていると考えます。

なお、高木仁三郎さんについてもっとお知りになりたい方は、
『高木仁三郎の部屋』
http://cnic.jp/takagi/
もぜひご覧ください。

また、原子力開発に対し、以下にもあるように、日本ではこれまで推進行政と規制行政が分離されておらず、それはもちろん「先進国」として異例で、原子力開発に携わった方からの提言もありました。

推進と規制がともに自作自演ならば、行政には自浄作用は働きません。そして、巨額のお金や軍事的なしがらみ優先が横行し、交付金で人の頬をたたき、推進側 の嘘がいくらでも隠蔽される現状への異議申し立てが踏みにじられてきました(自民党長期政権の原子力行政が何によって立っていたかは、たとえば『正力・原 発・CIA』でも実証データとともに描かれています)。

なにしろ、この2010年に、「あきらめから希望へ」という思いが冷笑的に扱われる必然低など、まったくありません。

ではここからです。強調は引用者によります。

~~~ここからメルマガの一部転載
http://archive.mag2.com/0000066670/20100101100000000.html

No.0171 あけましておめでとうございます・他
【2010年1月1日】
原子力資料情報室(CNIC)Citizens' Nuclear Information Center

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■[1]あけましておめでとうございます
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あけましておめでとうございます
2010年がみなさまにとって良い年でありますように

 メルマガをご愛読くださり、ありがとうございます。

旧年の大きな出来事はなんといっても民主党政権が発足したことだ
と思います。大変革が静かに行われたといえましょう。自由民主党
は1955年の結党以来、93年に一時野党に転落したことはありました
が、それでも衆議院では第一党を守り続けていました。昨年の選挙
ではその座も失ったからです。

新政権が試される2010年です。「コンクリートから人間を大切にす
る」政策への転換は、それまでの生産を中心とした供給側の政策か
ら生活を中心とした需要側の政策への転換と言い換えることができ
ると思います。しかしながら、この転換はそれほど容易に出来ると
も思われません。変革の端緒についたといったところだと思います。
それを思うと、私たちNGOが「あきらめから希望へ」つなげていく
割を果たし、いっそう努力していくことが重要ではないでしょうか。

コンクリートの塊のような原子力発電、これまで供給側の利益を中
心に建設が推し進められてきましたし、政権交代の後も残念ながら、
この政策がすぐには変わる気配はありません。使用期間を30年とし
て設計した原発を40年50年と運転し続けることの危険は言うまでも
ありません。「想定外」の地震が多発する時代にあって、既設原発
の運転継続のための活断層過小評価や機器の安全余裕を頼みにした
「健全性」評価にはいよいよ寒さを感じずにはいられません。そん
な中、新政権のマニフェストに掲げられた推進行政と規制行政の分
はぜひとも進めていかなければならないことでしょう。2010年を
展望したときの最大の政策的課題だと言えます。

原子力産業界は「原子力ルネッサンス」を掲げて活発な宣伝活動を
行っていますが、その実態をみてみると「空騒ぎ」だということが
分かります。ヨーロッパではわずか2基の建設がその中身です。そ
の一つ、フィンランドでは建設工期が大幅に延びて訴訟問題に発展
しています。スウェーデンが脱原発政策を転換したといわれます。
ところが、原子力に対する補助などの優遇策は一切なく、具体的な
建設計画に進んでいない事実は日本ではなかなか報道されません。
ブッシュ政権時代に政府の補助政策に押されて比較的多くの建設計
画が出たアメリカでもオバマ政権に交代した後、計画は大きく後退
しています。

「原子力に国民的合意が得られていない」と福井・福島・新潟の3
県知事が当時の橋本龍太郎総理大臣にモノ申したのが1996年のこと、
以来、いまだ「合意」なき原子力推進が交付金だのみで続けられて
いるのが日本の現状です。とはいえ、原発建設の強硬な動きに対し
ては、上関原発計画にみられるように、激しい反対の動きが出てい
るのも現実です。

私たちはいまだ温暖化防止策のリストから原子力を外させることが
できていませんが、しかし、原子力は対策としてはコストが高く、
かつ、間に合わない!と多くの人が指摘しています。近い将来には
省エネや再生可能エネルギーが本流となっていくと考えられます。
新しい年にこの流れがはっきりと定着できることを願っています。

前代表の高木仁三郎は1997年のライトライブリフッド賞に輝き、受
賞講演でプルトニウムの最終章を書きたいと述べました。プルトニ
ウムはグレン・シーボルクによって1940年の暮れに初めて世に作り
出されました。この70年の間に世界はプルトニウムを利用する発電
炉から撤退していきました。日本では事故で14年の停止を余儀なく
された原型炉「もんじゅ」が運転再開を予定しています。「一周遅
れのトップ」と言われる日本の高速増殖炉開発ですが、日本だけが
例外的に成功するとも思えません。六ヶ所再処理に見られる日本の
技術レベルを見れば、これは明らかなことと言えます。

原子力資料情報室は設立から35年が経過しました。高木前代表が没
してから10年になります。何とか続けてこられたのは、会員の皆さ
ん、通信やメルマガの読者の皆さんの支えがあったからと感謝して
おります。とはいえ、当室の経営は大変厳しい状態が続いています。
新しい年も暖かいご支援をよろしくお願いします。と同時にみなさ
まのご多幸をお祈りします。

2010年元旦
原子力資料情報室共同代表 伴英幸

~~~ここまで転載

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