豊洲の新市場の調査結果で気になることがいろいろあったので、今日も昨日のイベントに少しだけ出かけてきました(締め切りがあるのに…)。


最新のボーリング調査結果は、東京都の専門家会議のサイト、

豊洲新市場予定地における土壌汚染対策等に関する専門家会議

に、詳細データがアップロードされています。


ただ、その結果がいかに限られた局面でしか伝えられていないか、工事費用を追加投入すればよいが費用が問題だとする偏った・・・としかいいようのない報道が目に余る点は、先日のエントリーでも書きました。


今日は、「オリンピックを考える市民の会」の方にお目にかかり、委員会の資料のサマリの解説をうかがい、また実情についてしばらくお話をさせていただきました。


いずれにしても移転先の危険性は尋常ではなく、改めて、食品を扱う扱わない以前の高濃度汚染であること、昨日言及したように、地下水も汚染されていますから浄化技術が及ばないこと、加えて液状化の危険性はきわめて高いこと、水害についても移転先は「お盆状」の敷地ですからそこにいくらでも水が溜まります。

よって盛り土などの対策をしても、まっとうな回避策にはなりえません。


さらに、移転にあたっては「生活」の問題があります。

築地の小規模の仲卸は、移転計画案では、豊洲にはついていくことができないこと(都知事選の争点であったのにそれ以後、メディアでほとんど触れられず、見逃されている重要な点です)、それでも諦めている方も多いこと、さらにみのもんた氏も繰り出されているオリンピック推進のキャンペーンがえげつないこと(←それはわたしが切り出した話題でした^^;)、またイシハラ氏の先行きに関してなどなど、話は尽きませんでした。


~~~


上で挙げた、「豊洲新市場予定地における土壌汚染対策等に関する専門家会議 」では、まだ報告書そのものは準備中でアップされていません。


観測データのまとめとしては、個々の観点についてPDFデータが細分化されていて、また表現として把握しにくいところもあると思われます(主観的に見てですが)。


そこで、今日いただいた抜粋資料から、土壌と地下水に関する分析データサマリの画像をアップします。


まず一つ目、これは非常に衝撃的なデータです。


地下水のベンゼン濃度と市場での設備計画の位置関係をマッピングしたものを示します。


なお、凡例は、各10メートル角のブロックのうち、


・観測できるミニマムより下をブルーグレーの■

・環境基準値以内ならば青の■

~~~つまり、ここから上の色が「セーフ」を示します。

・環境基準を超えて10倍以内を黄緑の■

・環境基準から10倍超~100倍未満をオレンジの■

・100倍以上が赤い■

・1000倍以上が赤い★


A3図面を左右2枚に分けて示します。拡大しないと、ブルーグレーと黄緑の違いが見づらいかもしれません。



(図面左側: 水産仲卸売場と水産卸売り場、クリックで拡大)
080519地下水ベンゼン汚染分布(左)


(図面右側: 主に青果卸売場、クリックで拡大)
080519地下水ベンゼン汚染分布(右)



※10メートル区画に分割してボーリング調査を行ったまとめです。

表層土壌は、旧地盤面の0.5メートル下付近から採取され、地下水は、旧地盤面と第一不透水層(全く水を通さない地層部分)の間の井戸からパージ後に採水しています。



図の全体像を見ていただいただけでも、水産卸売場に、地下水のベンゼン汚染が基準値の1000倍以上の地点が多数確認されたことがわかります。ベンゼンは基準値は最大限で、低容量でも発がんリスクは否定できないとされています。

さらに全体を通して俯瞰すれば、水産市場も、青果市場も、その中間付近の施設でもいずれの予定地でも、ほとんどが環境基準を上回っていることが一目瞭然です。


これを、都が「お金さえかければなんとかなる」と言明するのならば、行政の責任を放棄した偽りの行為を上塗りすることに他なりません。


ここからは、数値データの一部です。

これも現時点(5/25)で公開されている資料の層別方法よりこちらのほうが断然分かりやすいと思われます。


◆表層土壌の調査結果(クリックで拡大)
080519報告地下水の調査結果

読み取れることの一部として、まず土壌からの溶出量の最高濃度では、物質別に、


ベンゼンが43000倍、シアン化合物が86mg/リットル(本来は「まったく検出されないこと」で、その測定下限に対しては860倍、これはつまり安全性に鑑みて低めの見積もりです)、砒素が7.1倍、鉛が9.6倍、水銀が24倍、六価クロムが3.6倍、カドミウムが3.9倍です。

さらに土壌含有量としての最高濃度は、シアン1.5倍、鉛が5.7倍であることが付記されています。


◆地下水の調査結果(クリックで拡大)
080519報告地下水の調査結果

ベンゼンが10000倍、シアン化合物が130倍、砒素が4.3倍、鉛が2.2倍、水銀が1.2倍、カドミウムが6.7倍、いずれも土壌と同じ桁の汚染状況となっています。



これらのより詳細はこちらで確認することができます。

http://www.shijou.metro.tokyo.jp/senmonkakaigi1/06/06_080519_02shousaityousa.pdf


地震での液状化や水害などの非定常時には、きわどく封印されているように見せかけられていた安全がいとも簡単に壊されうる、これはずっと原発で見てきたことです。

この件でもまた、地震国である特性を、公害対策に重畳して考えなくてはなりません。


参考までに、門前仲町の界隈で以前撮影した、かつての水害の記録を写真で示します。

4.21メートルまでの上昇が記録されています。もちろん護岸工事は行われているにせよ、たとえばお盆状になった地形によっては、どのような経緯をたどるかは未知数であると言えます。


(クリックで拡大)
水害時の水面上昇例(門前仲町付近)

最後になって恐縮ですが、「オリンピックを考える市民の会」によるチラシをアップします。

http://www.alter2016.net/ (準備中)

http://www.alt-movements.org/olympic/ (会の概要)


いずれもクリックで拡大します。ぜひお読みください。
080525オリンピックを考える市民の会(表)


080525オリンピックを考える市民の会.(裏)

~~~

電子投票制度反対!トラックバックピープル(see21さんによる開設とロゴ)

電子投票制度反対!




UNPLUG KASHIWAZAKI-KARIWA

引き続き、柏崎刈羽原発停止への署名↑をお願いいたします。

被災された方々の不安と風説被害に心よりお見舞い申し上げます。

「運転再開は白紙」と所長が年頭会見で強調されたそうですが、動向を見守りたいと思います。

ブログランキング

(よろしければクリックをお願いいたします。ランキング:ニュース全般)


---

トラックバックピープル「自民党」 に参加しています。

トラックバックピープル「郵政民営化法案の凍結」 に参加しています。

トラックバックピープル「M&Aをやめろ!キャンペーン」 に参加しています。

トラックバックピープル「衆議院選挙 野党共闘に参加しています。

トラックバックピープル「自民党政治」 に参加しています。

News for the People in Japanリンク集 に登録していただいています。

AD