多くのコメントとTBをありがとうございます。これからの一歩一歩には、歩くだけでなく、止まって深く考えること、軽く跳ねること、手を取って走るべきこと、いろいろな組み合わせが必要ですね。これからもよろしくお願いします。
土曜は、ボランティアの集まりで、写真は準備中の様子(何かの記者会見じゃありません)。
以前から決まっていたことなのに、事前のお役にまったく立てなかったのが申し訳なかったけど当日の役目のために伺いました。
そちらで、人生の先輩たる方に、
国会前の様子や強行採決の顛末などを、「今週の出来事」として昼食時にお話しました。
その方は小さな企業の社長さんで、また、その会はまったく政治的目的のない、不偏不党の、テクニカルな面で活動をする市民ボランティアなのだけど、やはりすぐに事の本質を分かってくださった。
そう、こうした戦中生まれの方とも、もっと連携したい。
わたしの記憶にとどめておきたい言葉:
・こういうことは、誰かがおかしいおかしいと思ってていて、みんなが気付く頃には手遅れになるという性質のものだから、今は本当にやられるべきことをされているんですね。
・オブラートに何重にも包んだ言葉で、懸念はないと言い張っておいても、毎回「解釈の余地」という手段を使ってこれまでもあらゆる法律を歪曲してきたんだから、憲法もその目に遭ってきたんだから、あらかじめ「危険がない」と大声で言うモノほど、絶対に疑ってかからないとダメなんですよね。
・昨年の選挙にあたって、国民の中は、郵政民営化以外のことを諮られたという認識はないんだから、教育基本法や防衛省昇格なんて、十分、明らかに、総選挙をして国民の総意を得るべきことですよ。
それをやらないのは、イラク侵攻を正義と強弁して、今の内戦状態になるまで実質放置していたり、ベトナムでの4代も続く枯葉剤のことを一切謝っていないアメリカと変わりませんよ。
・(リーフレットのコピーをお渡ししたとき)これは、もう昨日終わったんじゃなくて、今からのことですからね!
もちろん、このブログを読んで頂いてはいないし、これまで政治のことはほとんど話したことはなかったけど、このようなメンターによって(実際に顔を合わせている方か否かに関わらず)、わたしはやっていけているのだなあと思います。
夜は、会に続いて打ち上げがあり、早めのXmasの乾杯をしたとき、こうやって自由な気持ちで、一定の志を持った人々が集まることがこれからもずっとできていますようにと願い、そうしたらうっかりまた涙腺が緩みそうになりました。
そちらに参加されている方々の属性は様々です。
若い世代の方や、いずれ彼らの世代になる子どもたちが、自ら全く望んでもいないまま一枚の紙切れで戦場に送り込まれたり、あるいはそれ以外に職を得る選択肢が実質なくなりそれを「自己責任」の一言で語られたり、また、戦争に参画する要件を満たしていないからという理由で高齢の方や、女性や、病気やハンディのある方の尊厳が侵害されること、いずれも許されない。
すでにある、それらの兆候から正していかなくては。
そういえば、その会での話題には、日本が尊敬されるのならやはりダイバーシティ(多様性)の配慮がなされていることは大前提だ、といったものもありました。
帰り際に「よいお年を」と挨拶するとき、気持ちが切実になるのだけど、来年にはそれができるだけ小さくなるようにがんばりましょう。
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土曜の東京新聞朝刊は、「『公』『愛国心』前面に 改正教育基本法が成立」
制定以来、初の見なおし」 と「『防衛省』昇格決まる」
の2トップ。
また、その隣には、「心病む教員、4千人超す 10年で3倍に急増 」。
1面のコラム「筆洗 」にも、国会の暴挙と麻生外相の政治責任を問うことを忘れているというコメントが。
教育基本法については、その他、2面(スコープ)、3面(核心「『美しい国』へ学校一変? 改正教育基本法が成立 」)、5面(社説「行く先は未来か過去か教育基本法59年ぶり改定 」)、28面("改正教基法成立「分権に逆行」「改憲加速」議員のことなかられ主義も"と"関連法令など見直し慎重に 文科省"という小記事)、さらに6面に全文が掲載されている。
「核心」の付表(ネット掲載外)を引用し、コメントをちょっとつけます。
改正教育基本法 | 見なおしが想定される関連法 | 私的コメント | |
第2条 | 教育の目標 | 学校教育法 、学校保健法 など | わが国と郷土を愛する… |
第3条 | 生涯学習の理念 | 生涯学習振興法 など | 大人にも成果を活かせとか? |
第5条 | 義務教育 | 学校教育法 | 飛び級とか、入らせないとか? |
第9条 | 教員 | 教員免許法 | 濫用での粛清問題 |
第12条 | 社会教育 | 社会教育法など | 「社会の要請にこたえ」の解釈 |
第16条 | 教育行政 | 地方教育行政法 | 国家介入が… |
当初の与党案とは条項がシフトしてあったり現行法と文言を似せさせたところもあるけど、近々整理が必要ですね。
ほんとに「オブラートに包まれ」たこの理念法の言葉をどこまで解釈の余地リスクは見ても見すぎるということはない。信用できない相手のことだから。
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