さよなら、地井さん

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「ちい散歩」の主題歌「ほのか」がこんなにもの悲しく聞こえた事はないですよ。ちいちいが逝った。
地井武男は、決して派手な役者ではない。むしろ地道に長く続けて勝ちとったキャリアで、気がつけば白い物が混じる歳になり、それまでの積み重ねで世に出た人。
役者の枠を出て、バラエティで若い人を立て、「ちい散歩」で花開いた気がします。
努力をした人がふと見せる優しさや微笑みは、天才・加山雄三には出せない味でした。
「北の国から」で、涙と鼻水を垂れ流し、女房が癌なんだ・・・とうなだれる場面を、訃報に合わせてやっていました。その数ヶ月前に奥さんを癌で亡くしていたためだとか。
実生活の悲しみを演技に重ねて迫真に迫る。役者の本懐だと思う。
動画はその回の別の場面。
http://www.youtube.com/watch?v=DEHfOJQSNtg

裕次郎が憧れだったそうで、ぼくはずっと日活のニューフェイス出身と思っていたが、堅実に舞台出身。代表作「沖縄」、まだ見ていません。
「太陽に吠えろ」や「電撃ストラダ5」などでオタクにも知られるも、今となっては、役者を越えた存在感で、誰からも愛されましたね。
やはり代表作は「ちい散歩」と言いたくなるんです。
「ちい散歩」は、子どもの頃おそらくヤンチャだった地井さんの悪戯心や、前向きな好奇心が炸裂した番組で、人と出会う面白さ、相手の話を聞く人懐こさが印象に残ります。
神社仏閣への静かな思いや食べ物、土地の自然を愛する素直な気持ちが、視聴者と同じ目線で、楽しめました。ブランコを見つけると喜んじゃう無邪気な様も。

燃え尽き症候群で引きこもっていたぼくも散歩を始めました。
6年前、亡くなった親友は、だいたいぼくと好みが重なって、たまたま見た番組でも話が合ったから、たぶん、ギリギリで「ちい散歩」を見ていたに違いないと思う。彼女の好きそうな番組だった。
人は腐ってはいけない。歩けば気も晴れる。

「ちい散歩」が始まる前も有名人が縁のある町を歩く番組でしたが、「ちい散歩」が始まると、毎回テレビに見入ったものでした。
その頃、昼夜逆転した生活のぼくはいよいよ堕落して「ちい散歩」を見てから寝る毎日(笑)。
夢の中の散歩。なんせ、起きたら夕方。散歩なんて出来やしない。最悪の夢の中。
3年前に、生活が変わって、なんとか、昼のランチがとれる時間に起きられました。井の頭公園にのめったのは、それからです。毎日出かけます。
最近はでも、また3時間ズレていますが。
どっちにしても、残念な事に、ぼくが陽のあるうちに外へ出る事になって「ちい散歩」から遠ざかる結果になってしまった。
よって6年の番組の前半しか、知らないんです。

吉祥寺、井の頭公園は、2回来てくれた。3回以降があったのかも知れない。
あのもの悲しい番組のメロディに、亡き親友と歩いた井の頭公園で散歩を思い出してり。そして、ちいちいが歩いた井の頭公園だから、あの笑顔もこれから道端で思い出すんでしょうねぇ。
屈託のない笑顔、地井さんみたいなオジサンになれたら最高ですよね。
お疲れ様。ありがとうございます。ゆっくり休んで下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=BRw2WZ6MxHQ
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