三銃士と鉄仮面

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デュマの代表作に「三銃士」があります。実は、ちゃんと読んだこと、ありません。小学校時代に図書室で斜め読みしたくらいです。
なので、小説でどこまでデティールがあったのか分かりませんが、ディズニー製作の映画で、ダルタニアンが三銃士と出会って最初に習う言葉がこんなでした。
「一人はみんなのために みんなは一人のために」
ここで言う一人というのは、直接的にはチームワークを形成する一人一人の事でしょう。
個人プレーで戦うより周りを見て戦う方が、結果的に相手を倒す率が高くなる(東宝映画「太平洋の翼」でもそんな事を部下が隊長へ言ってました)。
あるいは、総体的には、国王と国民の関係もそうであったら、幸せな事でしょうね(ここではルイ13世)。
映画評論家の荻昌弘さんの解説によると、日本の「忠臣蔵」の映画を見た外国人は、まるでアーサー王の円卓の騎士のようだと言ったそうです。
日本も外国も、誰かのため(多くは君主)に命を捧げる姿は美徳なのでしょう。

先日の、なでしこジャパンの試合終盤。アメリカ選手がゴールを決める寸前に、岩清水選手がスライディングして阻止し、容赦なくレッドカードを出された場面。
ぼくはサッカーはまったくよく分かりませんが、もし、あれでゴールが決まったら? なでしこの優勝はなかったかもしれません。勇敢でした。
身を呈してチームを護った岩清水選手は隠れたMVPです。
あの場面などは、「一人はみんなのために みんなは一人のために」を形にしたものです。
それにしても、あんな接戦で蹴られれば怪我します。かなり危険です。捨て身というのはあの事を言うんでしょうが、あまりやって欲しくありませんねぇ。無事で良かったですよ。
監督はぼくより少し上の人ですが、「こんな小さな子たちが、よくやった」という内容のコメントを出しました。
自立した20代の女性を小さな子というのは違和感もあるでしょうが、試合後のはしゃいだ彼女たちの素の部分は、たしかにそんな感じ。
娘くらいの歳ですからね。だから、怪我だけはしないで欲しいです。

余談。ここからがオタク話。
三銃士というのは、自分の考えですが、略語なんだと思います。正式には、「国王の三銃士」。
そこで、オタク的な発想です。もう20年くらい前の新日本プロレスで、世代交代がテーマになっていた時、猪木が海外武者修行から呼び寄せた武藤、橋本、蝶野を、闘魂三銃士を名付けた(おそらく、名付け親は古館と推測)。
ふつうには、同期入門の3人を語呂合わせしたもののようですが、主語を加えるなら、アントニオ猪木の三銃士になる事で、意味を持ってきます。
当時、肉体的に衰え始めた猪木は、次の世代(長州、藤波)からの突き上げを受け、そこで猪木はさらにその下の世代を味方へ率いれて阻止する図式を見せました。
いかにもシナリオライターが作った設定です。そこが大河ドラマのようで、はまりました。
だから、闘魂三銃士には護るべき目的<=国王・猪木>があったのです。
それ以降もなんとか三銃士と命名されたトリオがありました。しかし、誰のための三銃士だか明確でないので、伸びなかったように感じます。

余談その2。
デュマといえば、「鉄仮面」も知られています(読んだことない~ダメじゃん)。
「ウルトラマン」のメイン監督の飯島敏宏さんに伺った時、出来上がったばかりのウルトラマンを目の当たりにして「鉄仮面だと思った」そうです。
つまり、目穴がなくて前へ進めない、古谷敏さんの長身痩躯が、ウルトラマンを、囚われ人・鉄仮面のように思わせたのだとか。
面白い事に、65年に「鉄仮面」をヒントにした「笑い仮面」を描いた楳図かずおが、「ウルトラマン」の「少年マガジン」版のマンガを描いていて、ラテックスで作られ頬にシワの寄った初期のウルトラマンを、楳図は、ラインを入れて、まるで仮面をかぶったかのような顔に描いています。

写真は、ウルトラマン。文章とまったく関係のない中期の顔。TVガイドの表紙です。カッコイイ。$ヤマダ・マサミのブログ
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