ピーッ・パピィ!

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60年代のテレビは、一社独占の提携枠がいくつかありました。
例えば、日曜の夜。7時からは<タケダアワー>、7時半からは<不二家の時間>が、子供に人気がありました。ともにTBS系列。
<タケダアワー>は武田薬品がスポンサーで、広告代理店の宣弘社が制作した古くは58年の「月光仮面」以来の男の子の定番枠でした。
「隠密剣士」を、なんとなく、覚えています。
でも決定的だったのは、66年に放送開始した「ウルトラQ」「ウルトラマン」と続く、空想特撮シリーズでしょう。
ぼくは5歳でした。
円谷プロの制作が追いつかず、67年に東映の「キャプテンウルトラ」が間に入って、円谷の「ウルトラセブン」「怪奇大作戦」と続き、また東映の「妖術武芸帳」で、この路線は幕引きです。
スポーツものがブームになって「柔道一直線」「ガッツジュン」、それから71年にはまた怪獣ブームが来て、「シルバー仮面」になります。
不二家の<不二家の時間>は、59年から始まった「ポパイ」が長く人気番組でした。それから65年に「オバケのQ太郎」が始まり、ヒットを当てます。
藤子不二雄の路線は、「パーマン」「怪物くん」と続いて、それぞれ、不二家の景品やおまけが付きました。
ウルトラの方は製薬会社だったので、ハガキやシールくらいしか、武田は作っていません。もし、ハイC-Aのおまけにウルトラマンの人形が付いたら、子供たちは親にせがんでハイC-Aを買ってもらったでしょう。
武田はもったいない事をしましたよ。

で、もう1つ。子供にとって、忘れられないのが、フジテレビの<グリコ劇場>です。63年の「鉄人28号」に始まって、65年から68年の間に「遊星少年パピィ」「遊星仮面」「ロボタン」と続きます。
これも、もし、なんですが、もし、「鉄人28号」の景品に鉄人やオックス、バッカス、ロビーなどのソフビ人形が付いていたら? 果たして怪獣はあそこまでブームになったかどうか。ロボットブームが爆発したかもしれません。
やはりマーチャンダイジング(商品化権利)の力は絶大です。版権が商売になると、つまりそれだけ人気番組になればですが、いろんな分野で商品が出されます。
とくに玩具は、60年代初期まで、海外から発注されていたブリキ玩具や、少年誌の戦記ブームにあやかって戦争もののプラモデルが発売されていたぐらいで、ソフビ人形はエポックメイキングだったと思います。
みな、怪獣のソフビに憧れました。

ソフビ人形は、怪獣出現まで、銀行の貯金箱、動物キャラクター程度しか出ていません。
しかし、キャラクターソフビの第一号は、怪獣ではなくて、「鉄腕アトム」の積み木セットのおまけです。
それ以外だと「遊星少年パピィ」や「狼少年ケン」「風のフジ丸」でした。ただし、これらの大半は景品です。
森永製菓の「狼少年ケン」の仲間たち10種類。商品としては、浅草玩具がケンとチッチとポッポを出しています。
「風のフジ丸」は、藤沢薬品が貯金箱と指人形を景品にしました。あと40センチほどの、女の子用人形の顔を、フジ丸と美香ちゃんに変えて、着物を着せた商品がありました。
藤沢薬品の1メートルくらいのフジ丸人形は、コレクター垂涎のアイテムですが、非売品です。当時は、薬屋さんの店頭に必ずフジ丸がいました。

「遊星少年パピィ」のグリコのグッズは、すでに「鉄人28号」でさまざまな塩ビ人形やシールを出していたので、それに倣って、さまざま出ました。
「鉄人28号」にないものと言えば、ソフビです。ガムの応募券でもらえます。ガムの中に当たりが入っています。4つ集めて完結。
写真は、その4体。
「パピィ」のソフビは、指人形や手踊りもあります。指人形は景品で、手踊りは、お菓子が中に入って、100円。
欲しかったのは、4つの人形でした。親が頑張って、集めてくれました。
怪獣人形が手に入るまでの間、好きな人形でした。
でも、ゴメンなさい。怪獣出現で、いつの間にかどこかへ行ってしまったのでした。

ところで、このアイテムは曲者で、ソフビ本体の他に、必ず別パーツがあるんです。パピィはペンダント、リコちゃんはピンクのバッグ、アジャババはマント、ストロングは鉄アレイ。
ご覧のように、リコちゃんとストロングが手持ち無沙汰です。永年の間に取り外しパーツは行方不明になるんです。
2枚目の写真がソレです。
リコちゃんのバッグはプラスチックで、2つの面を折りたたんでバッグにします。つまり、ひろげると、中に何かを入れられるんですが、1センチ×5ミリくらいなので、何にも入りません。ただ開けて納得するわけです。
コレクターは、このバッグが欲しくてたまりません。ヤフオクで、リコちゃん(グリコから命名)単体だと5千円くらい。バッグが付くと3万くらいになります。
パピィは主役で、数が出たので、ペンダントがあってもせいぜい倍くらいです。みんな、ピンクのバッグを求めて困っています。変な話です。$ヤマダ・マサミのブログ
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