ピーター・フォーク

テーマ:
ピーター・フォークが死んでしまった。
「刑事コロンボ」シリーズは、NHKでやった本放送の時はそれほど見ていなかった。
その頃高校生だったぼくは、NHKでやるようなものはヤワだと決めつけていました。
しかし、80年代になって、水曜ロードショーにかかる頃はとても面白く見る事が出来て、はまった。ビデオが普及した事も手伝っている。
海外ドラマは子供の頃から好きだったのです。
古くはサスペンスやSF、怪奇もの、「ミステリーゾーン」や「アウターリミッツ」「ヒッチコック劇場」は外せない。
コメディの「じゃじゃ馬億万長者」「奥様は魔女」「チックタックのフライマン」だって、懐かしいです。
あと「ララミー牧場」などの西部劇や「アンタッチャブル」や「逃亡者」は刑事物ではないが、事件ものも好きでした。
ぼくの子供の頃は、まだ再放送で「スーパーマン」を見る事が出来ました。「鳥だ!飛行機だ!スーパーマンだ!」というヤツです。
そういった60年代の作品に比べると、「刑事コロンボ」は新しい部類だったんです。
それにしてもテレビシリーズながら映画のような大がかりな作りで、良く出来ています。水野晴郎の絶賛もそこにあったんでしょう。
もっとも水野さんはロス市警へ特別の思いがあったので、余計な解説もしていました。ストーリーも先にぜんぶ言っちゃうし。その軽々しさも、意外とコロンボとマッチしていました。

80年代、社会に出てうまく行かない事が往々に出てくると、カッコイイ主人公より、どこか偏屈で、困難へ挑む以前に困難へ巻き込まれてしまうような三枚目の方がリアルに迫って来たものでした。
コロンボはドラマとしては正統派です。
犯人は、同情出来る人もけっこう多く、悪い犯人もかなり居ながら、シリーズを通して、哀感がありました。
分かり易いシナリオ、社会派と言っても良い着眼点。いかにもNHKが飛びつくわけです。
その中で、こと個性を感じるのは、ピーター・フォークその人と同時に、吹き替えの小池朝雄です。
小池さんの声はとても可愛い。戯けても、知性を感じさせる。
小池さん以外の吹き替えだと、素直すぎて、気の抜けたサイダーのようで、馴染めないのが本音です。
ピーター・フォークの実際の声は甲高くて、イメージがだいぶ違います。小池さんを起用したプロデューサーの眼識の勝利ですよ。

好きなのは、「仮面の男」と「別れのワイン」が双璧です。傑作「忘れられたスター」は悲しくて、つらいな。
どれも、コロンボの捜査で成立する話で、犯人にしたらさぞやイヤな思いをしつつ、それでもコロンボに好意さえ覚える犯人も居たほどで、見終わって心地好い余韻が残るのは、コロンボの人柄が、事件の救いになるからでしょう。

ピーターさん、片目が義眼なんだそうです。この役を掴むまで苦労されたでしょう。
好い役を演ってくれて、ありがとうございました。
合掌。



<ヤマダ・マサミの仕事>はこちら!
http://garagara9.s1.bindsite.jp/

mixiでも<美也マサミ乃介>で登録してあります。
「ランチと散歩」の日記を連日執筆中。$ヤマダ・マサミのブログ
AD

コメント(2)