カラータイマー

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マニアなら知っての通り、ウルトラマンのピュアな姿には、カラータイマーが付いていない。ついでに言うなら覗き穴もありません。
デザイナーで美術監督だった成田亨の述懐によれば、カラータイマーは局からの要請で、ピンチの演出をするのに必要だと言われ、無理やりくっつけた事に後世までも煮え切らない不満を抱いていました。
当時の怪獣カードのウルトラマンの絵には、成田さんはカラータイマーを付けていません。
子どもはそういうのに敏感です。カラータイマーを描き忘れたのか、意図的なものなのか、悩んだものでした。
子どもの頃のぼくは、カラータイマーの内側に見えるプツプツのモールドになにかとても気になるものがあって、ある時、ウルトラマンが戦っている時になぜか変身用のβカプセルを落とすのですが、はて、あれはどこから落ちてきたのか?と悩みに悩んだ末に、カラータイマーのブツブツに合点が行ったのでした。
つまり、あのプツプツの1つ1つがβカプセルの突端の部分のように思えたんです。ぼくの想像では、カラータイマーからβカプセルが落ちたでした。
そこで大人になってカラータイマーのないウルトラマンの写真を見た時に、ああ!と思ったんです。これは地球へ来る前のウルトラマンなのだ!と。
ウルトラマンは地球上で姿を現す際、活動の源になる太陽エネルギーが著しく消耗する。それを報せるのがカラータイマーという設定。
さらに設定を細かく言うと、光の国はかつて先進的な科学の力によって人工太陽が作られ、その照射エネルギーによって人々が変容していって、あの超人的な新人類ウルトラマンが誕生したとされました。
その結果、太陽がもつβ線がウルトラマン一族には必要不可欠な力の源となり、それが薄れていくとウルトラマンは「二度と立ち上がる力を失ってしまう」とされました。
だから、子どもは応援するわけです。
ナレーションは石坂浩二。「ウルトラマン、ガンバレ。残された時間はもうわずかだ!」。
そこで「ベストブック ウルトラマン」をつくった際に、光の国のウルトラマンのとして、この撮影前のプロトタイプを紹介したかったのですが円谷プロとしては、勝手な設定をつくって欲しくなくて、メイキングとしてなら良いと。まぁしょうがありませんよね。

でもカラータイマーの要らないウルトラマンたちの世界も描いたら面白いと思いますよ。カラータイマーは地球へ派遣される者の勲章でもあるんですから。
さて写真のウルトラマン。撮影前で、実際はこの後、カラータイマーが付けられ、目玉に覗き穴が入れられます。このマスクはラテックス製です。唇を動かすためにマスク全体をラテックスにしたと言う事です。
この時点ではシワがなくて、とても端整です。人間ではない未来の人の姿。
やっぱり不思議な宇宙人ですよね。

絵兎展、残り5日。
ぼくがつくった青いウサギは、実はウルトラマンのフォルムです。中性的で未来の宇宙人のような、人間のもう1つの姿。そんなイメージでウサギとつくっていたら、ウルトラマンが重なって来ました。



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