メカバルタン

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ウルトラ怪獣をデザインした成田さんは、つくづくすごい人だと思う。
子どもの頃、「ウルトラマン」をリアルタイムで見た世代なら、成田亨の名は、番組だけでなく、怪獣カードや雑誌などで知っています。
子どもの思考ってすごいですよ。幼稚園だと漢字は読めませんが、カタチとして記憶に残る。小学校へ入ると、あるとき気がつくんですね。
たとえば、円谷プロなどは、みんな「えんたにぷろ」と呼んでいた。そのうちだれかが「つぶらやぷろ」と言い出す。
なるほど、そうかと合点がいく。
あと東宝映画などの音楽をやった伊福部昭という名前も、カタチとしての漢字を記憶していた。
「メカゴジラの逆襲」を観た帰り、渋谷のレコード店で、探しましたよ。絶対に、音楽を入れたレコードがあるはずだと。
そんな子どもだったから、成田亨の名前は神に近い感覚がありました。
成田さんが書いた「ウルトラ怪獣の三原則」も、ノーベル書房の「怪獣の描き方入門」で知っていた。もっともその本をちゃんと理解したのはずっと後になる。
ぼくは百科事典が好きな子どもで、ぱらぱら見てはろくに読まないで満足していた。
でも絵は文字よりもずっと印象に残ります。成田さんの怪獣カードは、明かに、挿絵画家たちの描く怪獣と一線を画していました。
80年頃、怪獣の同人誌をやり出して、取材したい相手をみんなでチョイスすると、まっさきに成田亨と高山良策の2人が挙がりました。その時の会議のノートはまだ残っています。

成田さんと出会えたのは、その少し後。朝日ソノラマの「宇宙船」で取材したので、お相伴させていただいた。ソノラマのあるビルの地下で、成田さんと会った。
ぼくの師匠である安井ひさしさんは、ぼくが作った拙いキングジョーのモデルを成田さんへあげたら良いと言い出して、あげてしまった。
成田さんは紙袋からキングジョーの頭を飛び出させたまま帰って行った。
ぼくが安井さんの手伝いをしたのは「宇宙船」の13号まで。成田亨特集をやった。その直後くらいに師匠にたてついてしまった。
だから画集にはタッチ出来なかった。

成田さんのすごさは簡単には説明出来ません。たとえば、魚のコチを正面から見た写真からガラモンの顔をデザインしたり、ミミズクからウインダムの顔をデザインしたり。
この画像はなんだと思いますか? 
バルタン星人ですよ。バルタン星人をメカニックにしたらこうなったそうです。
セブンの頃に、なんとなく描いて、スケッチブックに眠っていたとか。
安井さんがその頃やっていた「てれびくん」の「アンドロメロス」にもメカバルタンは登場したけど。やっぱり本家はレベルが違う!
と、安井さんと苦笑したものでした。


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