この3月いっぱいで定年を迎え,退任なさいます。
昨日はその校長先生のお話を聞く会がありました。
校長先生は,
「ちょっといい話」ということで,
今までに出会った「ちょっといい言葉」たちをメモにして
私たちに話して下さいました。
メモの中にはなかったけれど,
私が,「ちょっと」どころか「すごく」いいお話だと思ったのは,
校長先生がまだ校長先生になる前のお話です。
当時勤務していた小学校の校長先生は書道の達人だったそうです。
その時の校長先生が,職員達に
「今日はみんなに習字を教えてやろう」と指導をしてくださることになりました。
習字があまり得意ではない先生(うちの校長先生ね)も
「校長がそういうんだから,しょうがないなぁ」みたいな感じで,
いくつか書いた中から,一番よいと思うものをもって
校長先生に見ていただくのだそうです。
するとその校長先生は
「おお,ここの入りはすばらしい!」
「この“はらい”は力強くていいよ!」
「ここもしっかりした線でいい!」
などとおっしゃりながら
そのポイントごとに,朱液で○を書いて下さる。
あっという間にそのお習字は朱色の○だらけになったそうです。








そして最後に
「ここの角度がこうなったら,もっといい!」
返してもらった
だらけのお習字をみて,「なんだ,オレってけっこうやるじゃん」と
指導を受けた先生はとってもいい気分になったんですって。
するとその校長先生は
「今日は習字ではなく,
“習字とはこのように教えるものだ”
ということを教えました。」
と,最後におっしゃったとんだそうです。
人に教える,伸ばすというのは
そういうことなのかと,私は感動しましたね。
すごくいいお話だと思って,
小学校教員志望(笑)のた~ぴんに話したところ
「うん!うん!うん!うん!」
と
ものすご~く何度も肯いていました。


