大人の事情 15

テーマ:

ーひろみー

ひ「岩田く…ん?」


なんでうちに岩田くんがいるんだろう…



ボヤけた頭で考える



私を見つけた岩田くん


剛「ひろみちゃん、まだ起きちゃだめだよ!」



大股で近づいてくると
なんの躊躇もなしに私を抱き抱えた



ひ「うぇ、ちょ…」



びっくりして声が裏返る


剛「いいから大人しくしてて」



岩田くんは軽々と私を持ち上げるとベットに運んだ




壊れ物を扱うように片膝をついてそっと
ベットに寝かせられた

ベットのきしむ音がして

こんな時にもかかわらず
ドキドキとしてしまう



ひ「あの…」



剛「ちょっと待っててね」


そう言うと
先程のスポーツ飲料を持ってきてくれる


私の頭に手を添えて少し持ち上げると
ペットボトルを口まで運んでくれて
少しずつ口に含んだ


熱を持った喉に冷えたスポーツ飲料水が通ると
乾きが満たされていった



ひ「ん…ありがとう」




ゆっくりと手に添えた頭を下げ
枕に置かれた







ひ「あの…岩ちゃんなんでここに?」



剛「ちょうど見かけたんだよ、なんかフラフラしてんなと思って追いかけて行ったら
突然目の前で倒れるからびっくりしちゃった」



ひ「じゃぁ、岩ちゃんがここまで運んでくれたの?」



剛「うん、ごめんね。女の子の部屋勝手に入ったりして」



ひ「ううん、全然 そんな事…どうもありがとう」



岩田くんに見つけてもらってよかった…



剛「今、ドラッグストアで薬とレトルトのお粥買ってきたんだ。ちゃんと食べて薬飲んで2〜3日安静にしてるんだよ」



そう言って岩田くんはレトルトのお粥を温め
食べさせてくれた


薬を飲んだのを確認すると


何かあったらすぐに連絡してと言い残し帰って言った













気がつくといつのまにか寝ていて
外の日差しで目を覚ました


スマホを見ると朝の8時を過ぎていた


いけないこんな時間



仕事に行く支度をしなくてはいけなかった



けれどまだ熱があるようで仕方なく
会社に電話して休むことにした







結局、丸2日寝込む羽目になり



さすがに臣くんに連絡した方がいいかもと思ったけど
意地になっていた



絶対私から連絡するもんか…って




心細さはあったけど
どうしても自分から連絡するのは嫌だった













そして2日目の夜
事件は起きた