2009-02-18 20:59:16

ワクチン誘発性腫瘍 治療~温熱療法~

テーマ:ワクチン誘発性悪性腫瘍の治療

今日はワクチン誘発性肉腫シリーズ、温熱療法についてです。

新しいガン治療と言われています。興味のある方はお付き合いくださいね。


頑張るめいちゃんと仲間達 ガンが治る病気になりますように!


めいと同じく、ワクチン誘発性の線維肉腫になってしまい

今頑張って闘病しているティコちゃんが温熱療法を行っています。


まだ実際に行っている病院がとても少ない治療なのですが

嬉しいことティコちゃんは効果が出ているようです。

治療の選択肢の一つになれば・・と思いましたので、無理を言って

ティコちゃんママに温熱療法についてまとめてもらいました。


ぜひ今後の治療の参考にしてくださいね。



以下ティコちゃんママのレポートより抜粋してまとめました。

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④温熱療法について


≪温熱療法とは≫

高熱が続いた後で腫瘍が縮小したという事実が注目を集め、

がん細胞を暖めてやっつける治療法が科学的に注目されるようになりました。

この「がん細胞は熱に弱い」という特性を生かした治療法が、がんに対する温熱療法です。

幸いな事にガン細胞は正常な細胞より温まりやすく、熱に弱い性質があり、

同じように加熱してもガン細胞は正常な細胞に加えて1~2℃高くなるために

正常な組織を破壊することなくがん細胞を死滅させることが出来るのです。

温熱療法の一つの特色として副作用がほとんど問題にならない点があげられます。


人間の温熱療法の場合にはハイパーサーミアという電磁波を用いて加温する装置で

施術しますが、動物に対して現在行われている温熱療法は主にスーパーライザーなど

レーザー治療器を使ってのレーザー温熱療法になります。

頑張るめいちゃんと仲間達 スーパーライザー(ハンディータイプ)

※犬や猫など性格や治療箇所によって部分麻酔か全身麻酔が必要になります。

  (基本、猫は全身麻酔が必要なことが多いようです)



≪ワクチン性肉腫の温熱療法≫
温熱にだけ頼り切ってしまうのは少々危険かもしれないと思っています。 

切除手術、放射線、抗がん剤、温熱、それぞれ長所があり、ワクチン性線維肉腫

のような超悪性の場合、上記を組み合わせての治療がベストと思います。


アメリカにある「猫のワクチン性線維肉腫に関するHP」内の治療についての記事に

『化学療法(抗がん剤)のみでは効果はないが他の治療法を組み合わせることで

抗がん剤の効果がでる。

他の分野の調査で温熱療法が猫の線維肉腫の中で肉腫部分にリポゾームの

蓄積を増加させることがわかっています。温熱療法と共に施されることで

リポゾーム内含まれた抗がん剤が肉腫内で放出され腫瘍消滅に有効である。』

と記載があります。


日本の獣医大学付属病院で温熱療法に積極的なのが鳥取大学付属病院です。

そしてこの大学を卒業した獣医さんたちも積極的に温熱療法を取り入れているようです。

スーパーライザーで治療するときには光増感剤:インドシアニングリーン(ICG)という

薬剤を腫瘍の周りに注射器でいれます。ICGは歯医者などで虫歯治療をレーザーで行う

ときにも使われています。(ICGを入れることで虫歯が染め出されレーザーで簡単に除去

できるようになったとのことです。)

この薬剤に関してはまれ~にショック状態になる場合もあるらしいので調べて

納得する必要があるでしょう。


ティコの場合もICGを注射してからスーパーライザーを使っての施術です。

注射した部位は緑色に染まり術後も1~2日は皮膚が緑色になった状態が続きますが

自然に抜けていきます。

温熱療法を始めた一番最初のときには半日ほどグッタリしていましたが

2回目からは帰宅後もすぐに食事をねだるくらい元気でした。


温熱療法は放射線などと違って期間も回数もその腫瘍の症状によって違います。

ティコの場合、切除手術をしてひと月もたたずに新しい腫瘍がボコボコ出来てきたので

最初の温熱療法は1週間に1度を1ヶ月行いました。

その後放射線治療との兼ね合いもあり(放射線治療と1週間ずつ交互で)

2週間に1度のペースで行い、放射線が終わり抗がん剤になってからは3週間に1度の

ペースになっています。


今のところ切除手術後あちこちに大きく出来ていた腫瘍は、触診ではわからなくなりました。


**************************************

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ティコちゃんママさん、貴重な体験談本当にありがとうございました。


ティコちゃんが多くの治療を頑張って、今経過が良いことがとても嬉しいです。

ティコちゃんの闘病まだまだ続きますが、頑張ってくださいね。

めいちんと一緒に寛解目指しましょうね~。



※2009.4月追記

 ティコママさんからご連絡がありました。

 先日の温熱療法時に先生が、「レーザーをあてても温度が上がらない、

 もう腫瘍がない証拠だ」と言ったのを聞いて本当に温熱を続けていて良かったと思いました。

 とのことでした。

 ティコちゃん、おめでとう。よく頑張りましたねーー。

 まだしばらくは温熱療法は続けられるようです。

 寛解めざしてもうちょっと頑張ってね。


頑張るめいちゃんと仲間達 ひと足お先に、寛解したむーちゃん。


※実際のティコちゃんママのレポートはとても詳しく書かれていてwordで14ページもあります。

詳しい内容をご希望の方にはメールで送っていいと許可を貰っていますので

ご希望の方は遠慮なく申し出くださいね。

また、治療の様子を録画してDVDにまとめているそうです。

ご興味のある方は私までご連絡くださいね。

ガンの子の為にになるのならば、随時受付しています。 




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2009-02-12 21:43:05

ワクチン誘発性悪性腫瘍 治療~放射線と化学療法~

テーマ:ワクチン誘発性悪性腫瘍の治療

シリーズ3弾。

猫のワクチン性悪性腫瘍の治療についての続きです。

前回は外科手術について書いたので、

その後の補助療法、放射線治療と化学療法について

書いてみたいと思います。

私が理解できる範囲でまとめてみましたが、専門用語もあるので、

わかりにくかったらごめんなさい。



②放射線治療について


※犬や猫の放射線治療には全身麻酔が必要です。


≪放射線治療とは≫

電離放射線は細胞を殺し(DNA切断が主な原因)、細胞の成長と分裂を阻止します。

がん細胞はその周囲にある正常な細胞より早く成長し、分裂します。

この特徴を生かし腫瘍に放射線を照射し、ダメージをあたえることで治療を行います。

正常組織や腫瘍組織における放射線生物学が理解されるようになり、

より有効で副作用の少ないな放射線療法プロトコルが開発されるようになりました。
放射線療法は人の治療と同様に動物の癌患者にも有効な治療方法です。


放射線治療には高電圧(メガボルテージ)放射線と常電圧(オルソボルテージ)放射線の

2種類があります。

人間の治療として利用されているのは全て高電圧(メガボルテージ)放射線です。
しかし、動物においては設備費用などの問題から工業用のものと同じ電圧の

常電圧(オルソボルテージ)を利用するところがまだまだ多いのが現実です。
高電圧のメリットは、深くまで放射線が届くため頭骸内、鼻腔内、胸腔内、腹腔内など

深部の腫瘍にしっかりと攻撃できます。メガボルテージ放射線と組織の相互作用は、

予測しやすいので、コンピューター治療計画システムが開発されています。

放射線腫瘍医が指定した領域に目標とする最低の腫瘍線量を確実に照射し、

可能な限り正常組織構造を温存することができます。

常電圧(オルソボルテージ)だとエネルギーが少ないためほとんどが体の表面で

吸収されてしまいます。腫瘍の手前に骨があるとそこにエネルギーが集中してしまい

副作用が出てしまう確率が高くなってしまいます。


現在日本で高電圧(メガボルテージ)放射線設備があるのは以下の7医療機関のみです

・南動物病院(三重県) ・麻布大学(神奈川県) ・日本大学(神奈川県)

・日本動物高度医療センター(神奈川県) ・九州動物医療先端研究所(鹿児島)

・日本獣医生命科学大学(東京都) ・北里大学(青森県)

2009.7追記 ・大阪府立大学にもメガボルテージのリニアックが導入されました。

         西日本地区には少なかったので朗報ですね!



≪軟部組織肉腫の放射線治療≫
軟組織肉腫、放射線治療に対して反応が低いと考えられています。
大きな腫瘍がある動物に対して放射線療法のみで治療を進めることは、

効果的でなく、行うのはまれです。

まず、腫瘍の切除を行って残存する腫瘍を細胞単位・顕微鏡サイズにすることで

低酸素の問題を軽減させるなど放射線療法を有効なものにします。

それにより肉腫の再発転移を一定期間抑える有効性を認められています。


※一部の医療機関では、切除手術と同時に放射線治療をする「術中照射」を

 行っているところもあります。患部に直接に照射できるので有効です。


※また術前に放射線をかけある程度腫瘍を小さくしてから手術により完全切除を

 目指すという治療方法を行っている医療機関もあります。



めいの場合、メガボルテージで合計38グレイ照射しました。

術中照射10グレイ+週1回7グレイ×4回(1クール)で合計5回です。

放射線治療の副作用は皮膚が黒くなったことと毛の生えそろいが遅かったことぐらい・・。

食欲・元気などに影響はありませんでした。

頑張るめいちゃんと仲間達 手術後すぐの写真と比べると黒いのがわかりますよね。





③化学療法(抗がん剤)について


≪化学療法とは≫

抗がん剤は「増殖が盛んな細胞を殺す」薬です。
体の中で一番増殖盛んなガン細胞に障害を起し死滅させる若しくは縮小させます

抗がん剤を投与することによって、全身に点在するガン細胞を殺してくれるのです。

抗がん剤はがん細胞を攻撃するために作られた薬ですが、成長の早い正常の細胞も

がん細胞に似ているとみなされ攻撃を受けるため、それが副作用として出てしまいます。

脱毛や胃腸障害、白血球や血小板の減少などもそのためにおこります。


抗がん剤は種類により点滴による静脈投与と飲み薬があり、ガンの種類や症状によって

使い分けられています。



≪軟部組織肉腫の化学療法≫

軟部組織肉腫は化学療法(抗がん剤)に反応はしないといわれています。

大きな腫瘍がある状態での化学療法は行われていないでしょう。


腫瘍を切除した後、細胞単位にまでした後で主に遠隔転移を抑えるために使用されます。

ワクチン誘発性肉腫でも化学療法を受けた場合腫瘍消滅期間の延長が認められています。

遠隔転移への進行は生存期間に対する予後因子の一つであるとの統計もあるので

補助治療としての化学療法も有効と思われます。

カルボプラチン、ドキソルビシン、ミトキサントロン、シクロフォスファマイド、ビンクリスチン

などの様々な化学療法剤が、ワクチン誘発性腫瘍を持つ猫に使用されています。

ドキソルビシンとシクロフォスファマイド、ミトキサントロンとシクロフォスファマイドの組み

合わせや、カルボプラチン単剤投与は部分的、または完全寛解をもたらす事があります。


遠隔転移の予防措置のためならば、濃度の濃い抗がん剤を短期に使用するよりも、

薄い濃度で長期間使用したほうが腫瘍消滅期間の延長がのぞめるようです。


めいの場合は放射線治療終了後に、遠隔転移予防のため化学療法をうけました。

カルボプラチンを150mg/㎡ を4週毎に1回、合計12回 静脈に投与しました。

濃度は通常の半分と薄かったので、副作用は何度かお腹がゆるくなった程度です。
(1回めの投与後白血球が減少しましたがその後持ち直しました)


頑張るめいちゃんと仲間達




めいの場合、外科手術から放射線・抗がん剤とガンの3大療法を行いました。


外科手術で腫瘍を可能な限り切除し、放射治療で局所の再発を予防し

抗がん剤投与でがん細胞の遠隔転移を予防しました。

全てが本当に上手く回ったのだと思います。

予後不良の診断だっためいちんが、術後1年たった今元気で過ごしているのは

ものすごい幸運の連続だったのだと思います。

今後もこのまま幸運が続いてくれたらいいのですが、

・・・・・・まだ安心できません。



これから再発したときにはどのような療法があるのか?

色々知っておきたいと思いました。


めいちんと同じワクチン誘発性線維肉腫で今も闘病中のお友だちにゃんこが

今、「温熱療法」を受けています。

温熱療法についてとても詳しく丁寧に教えてくれました。

なので次回、温熱療法について詳しく紹介したいと思います。お楽しみに!



※めいちんのここまでの医療にかかった費用については、その都度

  具体的な金額をブログにアップしています。

  カテゴリの(めい闘病記・線維肉腫)をぜひ参考にしてくださいね。




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2009-02-08 22:21:47

猫のワクチン誘発性悪性腫瘍 治療についてその1

テーマ:ワクチン誘発性悪性腫瘍の治療

わが子の癌が発覚したときに、真っ先に思うことは

どうしたら治るのか?

どんな治療法があるのか?

それにはどんな副作用があるのか?ということだと思います。


むーちゃんやめいちんの闘病を通して色々調べた治療方法について

ここにまとめてみたいと思います。


癌はその種類・発生箇所により治療方法は異なってきますので

ここでは主に猫ワクチン誘発性線維肉腫の治療方法についてまとめます。

(ワクチン誘発性でなくても同じ線維肉腫ほか軟部組織肉腫の治療方法は

基本的にはかわらないと思います。)


獣医学の世界でも癌治療は日々進歩しています。

あくまで今現在での治療方法でしかありませんが、

悩んでいる飼い主さんの参考に少しでもなれば・・・と思います。



猫のワクチン誘発性悪性腫瘍はそのほとんどが「軟部組織肉腫」です。

(中でも線維肉腫が多いが、他の肉腫が発生することもある)

軟部組織肉腫とは骨と軟骨以外の軟部組織(下組織、筋組織、後腹膜など)から

生ずる肉腫のことを言います。

軟部組織肉腫でも顕微鏡的所見の特徴により線維肉腫・血管周囲細胞腫・

横紋筋肉腫・滑膜肉腫・悪性繊維性組織球腫などに分類されます。



一般的な軟部組織肉腫の特徴については

・局所再発の可能性が高い

・転移はまれであり遠隔転移はほとんどない

化学療法および放射線療法に対して一般に乏しい反応しか示さない

と言われています。


ですが、「ワクチン誘発性」となりますと悪性度が非常に高くなる為

・局所浸潤性が非常に高く再発の可能性が高くなる

・転移しやすく遠隔転移の可能性もある

 約10-25%の転移が肺、眼や他の部位に見られる。

といった特徴がみられます。



まず軟部組織肉腫の治療方法について。



①外科手術について


軟組織肉腫に対する治療は早期の外科的切除が最も有効です。


これについてはワクチン誘発性でも変わりはありません。



頑張るめいちゃんと仲間達 めいちんもまず切除しました。



「軟部組織肉腫」は周辺組織に向けて細胞をタコ足のように突起させて増殖する為に、

腫瘍本体のみの摘出では悪性腫瘍の切除が不完全になる可能性が非常に高くなります。
切除ではあらゆる方向への広範囲な手術マージン(腫瘍から2~3cm)が必要です。

広いマージンをとらずに保存的な外科切除すると局所再発がおきます

再発のたびに腫瘍の悪性度が増していくとも言われています。

初期の局所制御の失敗により遠隔転移を起こすリスクも高くなります。


最初の手術で大きくマージンをとり腫瘍を完全切除すること


これが軟部組織肉腫の治療で一番大切になります。

もしくは完全切除できなくても取り残しを顕微鏡サイズの最小限にとどめることです。

それにより、切除に加えて外科手術後に行う補助療法が有効になってきます。


頑張るめいちゃんと仲間達 めいちんは背骨を削るほど筋肉をえぐり取りました。


むーちゃんは腫瘍切除手術の際マージンを充分にとるために(3~5cmはとりました)

断脚手術をしたのに比べて、めいちんは腫瘍の箇所が肩甲骨間で背骨の上だった

ために、骨を削っても充分なマージンをとって手術はできませんでした。

術後の病理検査ではマージンマイナス(取り残しの癌細胞なし)の所見では

ありましたが、細胞単位での取り残しは充分に考えられる状況でした。



そのため、めいちんは手術後に補助療法を行いました。
現在、軟部組織肉腫について一般的な補助療法は放射線治療と化学療法です。



長くなってしまったので、

シリーズの次回放射線治療と化学療法について書いてみたいと思います。

その後、温熱療法についても触れたいと思います。

ワクチン誘発性悪性腫瘍シリーズ4部作になる予定~。

興味ある方はお付き合いお願いします。



※コメントのお返事遅れてしまっています。すみません。

 はじめましての方もいらっしゃってとても嬉しく思いました。

 お返事は必ずしますのでもうしばらく待っててくださいね。 



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