児童自立支援施設(教護院) その1 | はばたけ! 養護施設出身者

はばたけ! 養護施設出身者

養護施設で虐待を受けて育った者が、その後、社会で生きて行くために歩んだ記録

読者の方から提供された

「児童自立支援施設(教護院)での体験」

になります。


内容は、かなり刺激的な内容になるかも知れませんから、ご自身の判断で記事はお読みください。


内容の編集は一切行っていませんが、これまでと同じように、句読点と改行処理は、見やすくするために行っております。

あらかじめご了承ください。


私事で恐縮ですが『教護院』という所は、たま&ポチさんがおっしゃれる通り
本当に酷いところでした!
とりあえず、『人間扱い』はしてくれません!
まさに子供の『刑務所』です!
「お前達は社会の『くず』『虫けら』『ゴキブリ以下』やから俺たちが殺しても犯罪にはならないんや」
「よう、覚えとけ!!」
「お前らを殴るのに手は痛いからのう!!」
と『木刀』『『竹刀』で殴られました!!
しかも、『パンツ一丁』にさせられてです!
寮長にとっては私たちを『殴る』理由は
何でもいい訳です!


まさに『ストレス発散の』道具でした!
ですから、『親』のいる人は『逃げます!
しかし、捕まったら
『二度と逃げたくない』と思う位に殴られます!
事実、私は「左目の視力』がほとんどありません!

『学校』も『呼び名』としてはありますが
勿論、敷地内ですから『通学』ではなく
『連行』という物に近い物でした!
学校という名の『拘束』は午前中のみです!


午後からは、『農作業』『草刈り』『土木作業』
をさせられ、トイレは『水洗トイレ』ではありませんでしたので、
2ヶ月に1度の『人糞運び』をさせられるのです!

上記の作業でも、人間ですし、子供でしたから誤って、ケガをする事もあります!
例えば、土を『一輪車』に山盛り積んで大人でも
上れない様な坂を上らされたり、『草刈り』の時には
手を切ったりしてしまうのですが、この様なときは
ケガの心配より、ケガをした事で『殴られます!

その時は、それしか私の生きる方法はないと
思わされていたので、堪えるしかありませんでした!
私は大阪府高槻市の『阿武山学園』という所に入れられておりました。
そんな中でも、唯一の娯楽は『本』を読む事でした
『本』に没頭しているときは『自分が『本の主人公になれたのです』
『本』読む事で『夢』を持てました!
『本』を読む事で『現実逃避』ができます!


児童養護施設の中で、かなり酷い虐待を受けた私ですが、作業中に誤ってケガをして殴られた事はありません。

せいぜい罵倒される程度です。

また、草引きなどの作業はありましたが、草刈りではなかったので、せいぜいカヤなどを抜いていて、手をケガする位のレベルでした。

ちなみに土木作業や農作業もありません。

もちろん、人糞運びも経験してないですし、学校も普通の学校に通えます。


私自身は、学校内では施設から解放されるため、

「学校も施設の一部」

という言葉と、天涯孤独の身の上でしたから、

「まとまな働き口もない」

と聞いて、教護院に行くのだけは避けたいと思いました。


この方も同じようなのですが、実は施設で虐待行為を受けている者は、図書館に逃げ込む者が多いです。

理由はこの方が語っている通り、本の中の世界に入り込むことで、

「現実逃避ができる」

事が大きいのだと思います。

もちろん私も例外ではなく、図書室に入り浸っていた形ですが、これは思わぬ副作用を生むことになりました。

それは、相対的に学力が上がったという事です。

ただ、それを狙って、図書室に入り浸っていたわけではないのですが。


とりあえず、児童自立支援施設の第一弾として。