東京メトロ日比谷線と東急東横線の直通列車 | 新田鉄人「久慈だョ!全員集合」

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難病と闘いながらピンの鉄道芸人、その他で活動する、元本物の鉄道の駅員と電気部、さらに保線の経験を持つ、新田鉄人のブログへようこそ!岩手県久慈市公認、北三陸久慈市ふるさと大使。潜水士の資格取得済。

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それまで部分的な開業だった営団地下鉄(現・東京メトロ)日比谷線が全線開通を果たしたのは、1964年(昭和39年)のこと。東海道新幹線が東京オリンピックに合わせて開業したのは有名な話ですが、この地下鉄日比谷線の全通も、東京オリンピックの開催に合わせたものでした。
区間は北千住~中目黒の20.3km。北千住側では東武伊勢崎線、中目黒側では東急東横線と接続、共に相互直通運転を実施しています。3社を直通する列車はないため、一番長い距離を走るのは、東武の南栗橋を8:08に出る普通列車の中目黒行で、64.4kmを約2時間かけて走っています。
荒川夢悟「テツろぐ」-東急1000系_0004.JPG
現在、日比谷線に直通してくる列車は混雑も激しく利用者も多い東武側からのもので、東急側は本数が過去より激減、日中は30分以上間隔が空く時もあります。もっとも、中目黒では渋谷発着の東横線の列車に方向が同じであればホームの向かい側から乗車できるので、著しい不便はないものと思われます。
どんどん減ってゆく東急東横線との直通列車は、噂は色々とありますが、関係者に話を聞くと同じ答えが返ってきます。それは、2012年度の東横線と東京メトロ副都心線との直通を機に日比谷線への直通は廃止になるという言葉です。あくまで詳細が未定の状態で必ずとは言い切れないでしょうが、可能性は高そうです。
荒川夢悟「テツろぐ」-東急7700系.JPG
相互直通運転の歴史が深い東京メトロ日比谷線は、既に地下鉄も東急も東武も、直通当初の車両は姿を消して世代交替が起きています。ただ当初使われていた東急7000系に限っては、乗り入れ用と非乗り入れ用の区別はありましたが、走行機器や室内、ワンマン化などの大掛かりな改造を施して7700系となり、池上線や多摩川線で最後の活躍を見せています。
しかしながら、東急では7700系のみならず、現在日比谷線に直通する1000系にまで廃車が発生、先行きが注目されます。